
電動車のなかでも電気自動車(EV)と並んで今後ますます注目されるのが、ガソリン車とEVの特徴を併せもつプラグインハイブリッド車(PHEV)です。国産車と輸入車のなかから2026年1月時点で購入できるおすすめの車種をリストアップしました。PHEVの最新事情やEVとの違いと併せて選び方を紹介します。
※この記事は2024年10月29日に公開した内容をアップデートしています。
- PHEVのメリットは? HEVやEVとどう違う?
- PHEVをおすすめしたい2タイプのユーザー
- 【国産車編】国内で買えるPHEVの主要車種
- 【輸入車編】国内で買えるPHEVの主要車種
- PHEVの購入時にチェックすべきポイントは?
- PHEVのデメリットは「HEVより価格が高い」こと
- PHEVの中古車という選択はアリ?
- PHEVの魅力は経済性だけじゃない。「走り」にも注目!
PHEVのメリットは? HEVやEVとどう違う?

PHEVの購入を検討しているなら、PHEVがハイブリッド車(HEV)やEVとどのように違うのか、最低限の基礎知識は知っておきたいものです。まずHEVやEVと比較したときにPHEVにどのようなメリットがあるのかについて解説します。
HEVと違い、PHEVは「外部から充電できる」
PHEVはエンジンとモーターで走るHEVの一種ですが、HEVよりも数倍から十数倍の大きな駆動用バッテリーを積み、そのバッテリーへ外部から充電できるという特徴があります。充電器に接続して充電するときにプラグを挿すことから“プラグイン”ハイブリッドと呼ばれています。
〈図〉EVとPHEVの構造の違い

PHEVはEVのようにバッテリーとモーターだけでなく、燃料タンクとエンジンも兼ね備えています。HEVとEVのそれぞれの特徴をいいとこ取りしたのがPHEVともいえるでしょう。
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PHEVのほうがHEVよりも走行コストが安い
エンジンとモーターで走るHEVは、一般的にガソリン車よりも燃費性能が高く、走行コストを低く抑えることができます。また、ガソリン車に比べてリセールバリューも高い傾向にあります。こうした点がHEVが大きな人気を集めている理由です。
しかし、PHEVはそれに加え、外部から充電した電気をバッテリーに蓄えてEV走行距離を延ばせるメリットがあります。一般的に電気のみで走るEVはHEVに比べて走行コストが安く済みますが、EV走行を長くできるPHEVもEVと同様に、HEVよりも低コストの傾向にあるのです。
ただし、走行コストの安さというPHEVの恩恵を確実に受けるためには自宅に充電設備が必要です。一般的にPHEVの車両価格はHEVより割高ですから、自宅に充電環境がない場合、PHEVではなくHEVを買うほうが賢い選択肢になる可能性もあるでしょう。
PHEVは災害時やアウトドアにも活用できる
また、国産車のPHEVのなかには最大出力1500WのAC100Vコンセントを車内に備えている車種や、V2H(Vehicle to Home)・V2L(Vehicle to Lord)に対応している車種もあります。
HEVに比べて大容量のバッテリーに蓄えられた電気を取り出すことができ、太陽光発電やV2Hと組み合わせて災害時の非常用電源として活用できるのは大きなメリットといえます。
こうしたPHEVの外部給電機能は、家族や友人と山や川などに出かけ、大自然を楽しむアウトドアライフでも活躍します。車種によりますが、消費電力の合計が1500W以下なら複数の電化製品を同時に使えるので、ポータブルバッテリーを持ち歩かずに済みます。
HEVにも車内コンセントが付いている車種がありますが、長時間電気を供給するためにはエンジンをかける必要があり、夜間には周囲の迷惑になる可能性があります。その点、PHEVは一晩程度ならエンジンをかけずに電気を供給することができます。
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PHEVをおすすめしたい2タイプのユーザー

PHEVの特徴はEVともHEVとも異なります。EVやHEVではなくPHEVを選ぶとすれば、どんな人が向いているのでしょうか。PHEVをおすすめしたいユーザーを2タイプ紹介します。
おすすめタイプ① 自宅充電ができる環境にある人
外部からバッテリーに充電できるPHEVは、自宅などに設置した普通充電器で日常的に充電を行い、なるべく多くEV走行し、バッテリー残量が少なくなったらエンジンで走るというのが基本的な使い方です。充電環境がなければ、PHEVが宝の持ち腐れになり、「車両価格の高いHEV」ということになりかねません。
そのため自宅で充電できることが基本となるでしょう。
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おすすめタイプ② 移動距離が1日60km未満の人
前述のように、一定の距離をEVとして走行できるPHEVは一般的にHEVより走行コストが安くなる傾向があります。EV走行するからこそPHEVの良さを発揮できるわけですから、1日の走行距離がその車種のEV走行距離(等価EVレンジ)の範囲内に収まる人がPHEVに向いているといえます。
おもな国産車のPHEVのEV走行距離はおおよそ60〜100kmで、平均80km程度です。実際に走行できる距離をカタログ値の約7割とすると、おもな国産車のPHEVの平均EV走行距離は50〜60kmということになります。自宅に充電環境があり、なおかつ1日の走行距離が60km未満の人はEV走行のみで移動できるので、PHEVがクルマ選びにおける最適の選択肢となるでしょう。
【国産車編】国内で買えるPHEVの主要車種
ここからは、2026年1月時点において国内で購入できる国産車のPHEVの車種を紹介していきましょう。輸入車のPHEVと比較した場合、国産車ならではの特徴といえるのが、駆動用バッテリー容量の大きさとEV走行距離の長さです。また、車両価格も400万〜700万円程度が多く、輸入車よりも比較的安くなっています。
以下、メーカーを50音順で表示しています。
i.トヨタ「RAV4 Z」

トヨタ「RAV4」1)は、オフロード車らしいスタイルで人気となっているクロスオーバーSUVのパイオニア的存在です。
2025年12月に6代目となる新型「RAV4」のHEVが発売されており、PHEVも2025年度内に発売予定です。
価格や詳細なスペックはまだ発表されていませんが、新型のPHEVにはトヨタ初搭載となる最新の第6世代ハイブリッドシステムをベースにした新開発のプラグインハイブリッドシステムが採用され、バッテリーの大容量化により、EV走行距離が従来の95kmから150km(目標値)まで延伸されるといいます2)。また、急速充電やV2Hなどにも対応し、利便性も大幅に向上します。
PHEVは「Z」と「GR SPORT」の2グレードが展開され、このうち「GR SPORT」は、機能美を追求したデザインや足回りのチューニング、ボディ剛性を強化したスポーティなモデルです。

「RAV4 Z」のスペック(予想)
| ボディサイズ | 全長 4600mm x 全幅 1855mm x 全高 1685mm |
| 駆動方式 | 4WD |
| 乗車定員 | 5名 |
| バッテリー容量 | ― kWh |
| EV走行距離(WLTCモード、等価EVレンジ) | 150km(開発目標値) |
| 急速充電対応 | 〇 |
| V2H対応 | 〇 |
| V2L対応 | 〇(ACタイプ/DCタイプ) |
| 車内AC100Vコンセント | 〇 |
| 価格(税込) | ― |
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ii.トヨタ「ハリアー G」

「ハリアー」3)は5代目「RAV4」と基本的なメカニズムを共有していますが、「RAV4」が塊感のある力強いデザインのクロスオーバーであるのに対し、「ハリアー」はクーペのようなルーフラインをもつ都会的で流麗なデザインが目を引くSUVです。
これまで「ハリアー」のPHEVは最上位グレードの「Z」のみに設定されていましたが、2025年6月のマイナーチェンジを機に、装備を厳選したベースグレードの「G」にもPHEVが設定されました。それにより、「Z」グレードより約79万円も安い、547万300円という車両価格を実現しています(いずれも税込)。
ナビなどの装備以外は「Z」グレードと変わりません。いずれもバッテリー容量は18.1kWhで、EV走行距離は93kmです。
| ボディサイズ | 全長4740mm x 全幅1855mm x 全高1660mm |
| 駆動方式 | 4WD |
| 乗車定員 | 5名 |
| バッテリー容量 | 18.1kWh |
| EV走行距離(WLTCモード、等価EVレンジ) | 93km |
| 急速充電対応 | × |
| V2H対応 | × |
| V2L対応 | 〇(ACタイプ) |
| 車内AC100Vコンセント | 〇 |
| 価格(税込) | 547万300円 |
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iii.トヨタ「プリウス G」

トヨタ「プリウス G」4)は、2024年10月から販売が開始された384万7300円というリーズナブルな価格が魅力のPHEVです。3代目となる「プリウス」のPHEVには当初、最上位グレードの「Z」のみがラインナップされていましたが、新たに追加された「G」グレードは基本的な装備を控えめにすることにより、「Z」グレードに比べて約76万円安いお手頃な価格を実現しています。
2.0Lエンジンと組み合わせたプラグインハイブリッドシステムは、システム最高出力164kW(223ps)、0-100km/h加速6.7秒と非常にパワフルで、EV走行距離は2代目に比べ約50%も向上しました。また、2代目から導入された「ソーラー充電システム」(Zにオプション設定)を装着すると、1年間で走行距離約1200km分に相当する電力を生み出します。
| ボディサイズ | 全長4600mm x 全幅1780mm x 全高1430mm |
| 駆動方式 | FWD |
| 乗車定員 | 5名 |
| バッテリー容量 | 13.6kWh |
| EV走行距離(WLTCモード、等価EVレンジ) | 87km |
| 急速充電対応 | × |
| V2H対応 | × |
| V2L対応 | 〇(ACタイプ) |
| 車内AC100Vコンセント | 〇 |
| 価格(税込) | 384万7300円~ |
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iv.トヨタ「クラウンスポーツ RS」

4タイプが展開される「クラウン」シリーズのうち、もっともスポーティな個性をもつ「クラウンスポーツ」の最上位グレードとなるのがPHEVの「クラウンスポーツ RS」です5)。
「クラウンスポーツ RS」は、それまでの普通充電のみに対応する「プリウス」や「ハリアー」などのPHEVと異なり、急速充電にも対応するようになった先駆けのモデルです。
また、災害時に役立つ外部給電機能が充実している点も大きなポイントでしょう。車内に1500WのAC100Vコンセントを装備し、V2Hにも対応しているほか、付属の「ヴィークルパワーコネクター」を普通充電口に差し込むことで外部給電コンセントを車外でも活用できます。
| ボディサイズ | 全長4720mm x 全幅1880mm x 全高1570mm |
| 駆動方式 | 4WD |
| 乗車定員 | 5名 |
| バッテリー容量 | 18.1kWh |
| EV走行距離(WLTCモード、等価EVレンジ) | 90km |
| 急速充電対応 | 〇 |
| V2H対応 | 〇 |
| V2L対応 | 〇(ACタイプ/DCタイプ) |
| 車内AC100Vコンセント | 〇 |
| 価格(税込) | 765万円 |
v.トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」

トヨタのフラッグシップミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」6、7)のPHEVは、最上位グレード「Executive Lounge」に設定されるショーファー性能を極めたエグゼクティブモデルです。
PHEVは大容量バッテリーを搭載するため、同じ「Executive Lounge」グレードのHEVに比べると車重が約180kg重いですが、その重いバッテリーを床下に搭載した低重心で安定した走りにより、極めて上質な乗り心地を実現する点が最大の特徴です。
また、PHEVはEV走行時に音や振動が少なく、待機時にはエンジンをかけずにエアコンを作動させることも可能です。このように深夜の送迎などで周囲に配慮ができるあたりも、ショーファーカーとの親和性をさらに高めているといえるでしょう。
1065万円〜(税込)と車両価格は高いですが、ショーファーカーを求める顧客層にこの点はあまり影響ないと考えられます。
「アルファード Executive Lounge(PHEV)」のスペック
| ボディサイズ | 全長4995mm x 全幅1850mm x 全高1945mm |
| 駆動方式 | 4WD |
| 乗車定員 | 6名 |
| バッテリー容量 | 18.1kWh |
| EV走行距離(WLTCモード、等価EVレンジ) | 73km |
| 急速充電対応 | 〇 |
| V2H対応 | 〇 |
| V2L対応 | 〇(ACタイプ/DCタイプ) |
| 車内AC100Vコンセント | 〇 |
| 価格(税込) | 1065万円 |
ⅵ.マツダ「CX-60 PHEV」

マツダ「CX-60」は後輪駆動ベースのラージプラットフォームの採用によるスポーティな運転が楽しめるミドルサイズSUVです。ガソリンモデルとディーゼルモデルのほか、モーターの出力が控えめな「マイルドハイブリッド」を搭載したディーゼル、そしてPHEVが設定されています。
PHEVモデル8)は、2.5L直列4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせた「i-ACTIV AWD」と呼ばれる後輪駆動ベースの4WDで、トルクコンバーターではなく多板クラッチ式の8段ATを採用している点がユニークです。最大出力1500WのAC100Vコンセントを備え、急速充電やV2Hにも対応するなど、PHEVに求められる機能の多くを搭載。類まれなFRベースのSUVといえます。
| ボディサイズ | 全長 4740mm x 全幅 1890mm x 全高 1685mm |
| 駆動方式 | 4WD |
| 乗車定員 | 5名 |
| バッテリー容量 | 17.8kWh |
| EV走行距離(WLTCモード、等価EVレンジ) | 71km |
| 急速充電対応 | 〇 |
| V2H対応 | 〇 |
| V2L対応 | 〇(DCタイプ) |
| 車内AC100Vコンセント | 〇 |
| 価格(税込) | 570万200円~ |
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ⅶ.三菱「アウトランダーPHEV」

三菱「アウトランダーPHEV」9)は、PHEVのSUVとして先鞭をつけたモデルであると同時に、同社のフラッグシップに位置づけられています。2024年10月に登場した改良モデルは駆動用バッテリーの容量が約10%増加され、EV走行距離が従来の83〜87kmから102〜106kmへと大幅に向上しました。
駆動用バッテリーの容量拡大に合せて充電速度も向上しており、急速充電では80%までの充電時間が従来比で6分短い約32分となっています(最大出力電流が105A以上の急速充電器の場合)。もちろん、1500WのAC100VコンセントやV2Hにも対応し、大容量バッテリーを活かした機能も変わらず充実しています。
さまざまなグレードが展開されていますが、5人乗りのベースグレード「M」なら約529万(税込)から購入可能です。
| ボディサイズ | 全長 4720mm x 全幅 1860mm x 全高 1750mm |
| 駆動方式 | 4WD |
| 乗車定員 | 5~7名 |
| バッテリー容量 | 22.7kWh |
| EV走行距離(WLTCモード、等価EVレンジ) | 102~106km |
| 急速充電対応 | 〇 |
| V2H対応 | 〇 |
| V2L対応 | 〇(DCタイプ) |
| 車内AC100Vコンセント | 〇 |
| 価格(税込) | 529万4300円~ |
ⅷ.三菱「エクリプス クロス」PHEVモデル

三菱「エクリプス クロス」10)は「アウトランダー」の弟分にあたるコンパクトSUVです。とはいえ、「アウトランダー」とはひと味違うクーペライクな美しさを纏ったデザインが与えられています。
パワートレインは先代「アウトランダーPHEV」ゆずりの2.4Lエンジン+ツインモーター4WD方式のPHEVシステム。車両運動統合制御システム「S-AWC」を搭載することで、クロスオーバーSUVとは思えないスポーティな走りを実現しています。「アウトランダー」同様に、車内に1500WのAC100Vコンセントを装備し、V2Hにも対応。隠れた実力派のPHEVとして評価されている1台です。
| ボディサイズ | 全長4545mm x 全幅1805mm x 全高1685mm |
| 駆動方式 | 4WD |
| 乗車定員 | 5名 |
| バッテリー容量 | 13.8Wh |
| EV走行距離(WLTCモード、等価EVレンジ) | 57km |
| 急速充電対応 | 〇 |
| V2H対応 | 〇 |
| V2L対応 | 〇(DCタイプ) |
| 車内AC100Vコンセント | 〇 |
| 価格(税込) | 409万4200円~ |
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ⅸ.レクサス「NX450h+」

レクサス「NX450h+」11)は、都市部での使いやすさとレクサスらしい上質さを兼ね備えたミドルサイズSUV「NX」のPHEVモデルです。レクサスにとって初のPHEVでもあります。
プラグインハイブリッドシステムは、2.5L直列4気筒エンジンにフロント・リヤモーターを搭載した4WD。ナビゲーションと連携し、運転履歴や道路・交通状況からドライブモードを自動で切り替えてエネルギー効率を高めてくれる「先読みエコドライブ」を搭載しています。
従来は上級グレードの「Version L」、スポーツグレードの「F SPORT」の2モデルが展開されていましたが、2024年にアウトドア志向を高めた「OVERTRAIL」が追加されました。
外部給電機能は、車内の1500W・AC100Vコンセントに加え、ACタイプのV2L「ヴィークルパワーコネクター」で車両の普通充電口からもコンセントを使用できるので、容量約18kWhのバッテリーに蓄えた電気を外部で簡単に利用することも可能です。
| ボディサイズ | 全長 4660mm x 全幅 1865mm x 全高 1660mm |
| 駆動方式 | 4WD |
| 乗車定員 | 5名 |
| バッテリー容量 | 18.1kWh |
| EV走行距離(WLTCモード、等価EVレンジ) | 87km |
| 急速充電対応 | × |
| V2H対応 | × |
| V2L対応 | 〇(ACタイプ) |
| 車内AC100Vコンセント | 〇 |
| 価格(税込) | 749万5000円~ |
ⅹ.レクサス「RX450h+」

レクサス「RX450h+」12)は、「NX」よりもひと回り大きなボディをもち、「ラグジュアリークロスオーバーSUVのパイオニア」をうたう「RX」シリーズのPHEVモデルです。
レクサスの象徴であるスピンドルグリルからメッキ枠をはずし、塊を強調したスピンドルボディを採用。次世代レクサスのデザインの新しいアイデンティティです。
プラグインハイブリッドシステムは基本的に「NX」と同一のものを搭載しています。「NX450h+」にもいえますが、「RX450h+」はEV走行距離が80km以上あるので、日常のほとんどをEVモードで走行することが可能です。
| ボディサイズ | 全長 4890mm x 全幅 1920mm x 全高 1700mm |
| 駆動方式 | 4WD |
| 乗車定員 | 5名 |
| バッテリー容量 | 18.1kWh |
| EV走行距離(WLTCモード、等価EVレンジ) | 83km |
| 急速充電対応 | × |
| V2H対応 | × |
| V2L対応 | 〇(ACタイプ) |
| 車内AC100Vコンセント | 〇 |
| 価格(税込) | 887万円~ |
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参考資料
1)トヨタ「RAV4」
2)トヨタ「新型「RAV4」を世界初公開」
3)トヨタ「ハリアー」
4)トヨタ「プリウス」
5)トヨタ「クラウン(スポーツ)」
6)トヨタ「アルファード」
7)トヨタ「ヴェルファイア」
8)マツダ「CX-60 PHEV」
9)三菱「アウトランダーPHEV」
10)三菱「エクリプス クロス」
11)レクサス「NX450h+」
12)レクサス「RX450h+」
【輸入車編】国内で買えるPHEVの主要車種
次に2026年1月時点で購入できる輸入車のPHEVのなかから人気の車種を紹介しましょう。EVのメリットを活かした乗り味を追求した車種が多く、ライフスタイルに合わせ幅広い選択が可能になっていますが、車両価格は国産車に比べ高い傾向にあります。
以下、メーカーを50音順で表示しています。
i.アルファロメオ「トナーレ プラグインハイブリッド Q4」

「トナーレ」はアルファロメオ初となるマイルドハイブリッド(MHEV)システムを搭載したミドルサイズのSUVで、「トナーレ プラグインハイブリッド Q4」13)はそのPHEVモデルです。
EVの⼒強さや静粛性とガソリン車の航続距離を併せ持ち、バッテリー容量は15.5kWhでEV走行距離は72kmと、日常生活で使うための十分な性能をもっています。
ドライブトレインは1.3Lマルチエアガソリンターボエンジンと前後2モーターの組み合わせで、システム最高出力280psのパワフルな走りを実現しています。
| ボディサイズ | 全長4530mm x 全幅1835mm x 全高1615mm |
| 駆動方式 | 4WD |
| 乗車定員 | 5名 |
| バッテリー容量 | 15.5kWh |
| EV走行距離(WLTCモード、等価EVレンジ) | 72km |
| 急速充電対応 | × |
| V2H対応 | × |
| V2L対応 | × |
| 車内AC100Vコンセント | × |
| 価格(税込) | 727万円~ |
ii.プジョー「308 GT プラグインハイブリッド」

プジョー「308」14)は個性的なデザインと軽快な走りが特徴のコンパクトカーです。5ドアハッチバックとスポーツワゴン(SW)という2つのボディタイプがあり、いずれもPHEVモデルが設定されています(写真のモデルはSW)。
プジョーはシトロエンやDSと同じ「ステランティス」という自動車グループで、プラグインハイブリッドシステムはシトロエン「C5 X プラグインハイブリッド」やDS「DS 4 E-TENSE」と基本的に共通のものです。このほかにも、プジョーは「3008」や「408」などにもPHEVをラインナップしています。
| ボディサイズ | 全長4420mm x 全幅1850mm x 全高1475mm(ハッチバック) 全長4655mm x 全幅1850mm x 全高1485mm(SW) |
| 駆動方式 | FWD |
| 乗車定員 | 5名 |
| バッテリー容量 | 12.4kWh |
| EV走行距離(WLTCモード、等価EVレンジ) | 71km(ハッチバック)、70km(SW) |
| 急速充電対応 | × |
| V2H対応 | × |
| V2L対応 | × |
| 車内AC100Vコンセント | × |
| 価格(税込) | 572万7000円(ハッチバック)、611万5000円(SW) |
iii.ボルボ「XC60 プラグインハイブリッド」

EVやPHEV、マイルドハイブリッドのラインナップで2020年に全車種の電動化をはたしたボルボは、「V60」や「XC60」、「XC90」にPHEVをラインナップしています。なかでも人気の高いのがミドルサイズSUVの「XC60」15)です。
2022年に駆動用バッテリーの容量を約60%増の18.8kWhとしてEV走行距離を伸ばし、同時にリヤモーターの最高出力を約65%アップの107kW(145ps)としました。システム最高出力は350psです。Googleのシステムを採用したインフォテイメントシステムやボルボ独自の安全装備は全車に標準装備となっています。
| ボディサイズ | 全長4710mm x 全幅1915mm x 全高1660mm |
| 駆動方式 | 4WD |
| 乗車定員 | 5名 |
| バッテリー容量 | 18.8kWh |
| EV走行距離(WLTCモード、等価EVレンジ) | 81km |
| 急速充電対応 | × |
| V2H対応 | × |
| V2L対応 | × |
| 車内AC100Vコンセント | × |
| 価格(税込) | 1029万円~ |
iv.BMW「330e」

BMWは「3シリーズ」「M5」と、SUVの「X5」「XM」でPHEVモデルを国内販売していますが、このうち比較的手が出しやすい価格なのが、3シリーズのPHEVモデル「330e」16)です。
走りのBMWらしく、PHEVモデルも駆動方式はFR(後輪駆動)が採用され、システム最高出力は215kW(292ps)、0-100km/h加速5.9秒という俊足を誇ります。
バッテリー容量は22.3kWhでEV走行距離は99km。PHEVでもBMWのスローガン「駆けぬける歓び」は変わりません。
| ボディサイズ | 全長 4720mm x 全幅 1825mm x 全高 1445mm |
| 駆動方式 | RWD |
| 乗車定員 | 5名 |
| バッテリー容量 | 22.3kWh |
| EV走行距離(WLTCモード、等価EVレンジ) | 99km |
| 急速充電対応 | × |
| V2H対応 | × |
| V2L対応 | × |
| 車内AC100Vコンセント | × |
| 価格(税込) | 887万円 |
v.BYD「シーライオン6」

中国の民営系自動車メーカー最大手のBYDは日本で4車種のEVを販売していますが、今後は日本市場でPHEVのラインナップも拡充していくと表明しています。そのPHEVの日本導入第1弾モデルがミドルサイズSUVの「シーライオン6」17)です。
特筆すべきはその戦略的な価格設定でしょう。「シーライオン6」はFWDとAWDの2グレードが設定されていますが、先行して日本に導入されたFWDの車両価格は約398万円(税込)と400万円を下回っています。しかも、安全・運転支援から、電動サンルーフなどのエクステリア、アメリカの高級オーディオブランド「Infinity Systems」などのインテリアにいたるまで、ほぼすべての装備が標準でついてきます。
フル装備であることを考慮すると、価格面でライバルとなるのはほかのPHEVではなく、国産車のHEVかもしれません。
BYD独自の「DM-i(デュアル・モード・インテリジェンス)」と呼ばれるハイブリッド技術を搭載し、リン酸鉄リチウムイオン(LFP)バッテリーの容量は18.3kWhで、EV走行距離は100kmです。
なお、BYDは輸入車ディーラー大手のヤナセが設立したヤナセEVスクエアと正規ディーラーに関する基本契約を結び、2026年夏ごろから事業が開始される予定としています18)。
| ボディサイズ | 全長4775mm x 全幅1890mm x 全高1670mm |
| 駆動方式 | FWD |
| 乗車定員 | 5名 |
| バッテリー容量 | 18.3kWh |
| EV走行距離(WLTCモード、等価EVレンジ) | 100km |
| 急速充電対応 | 〇 |
| V2H対応 | 〇 |
| V2L対応 | 〇(DCタイプ/ACタイプ) |
| 車内AC100Vコンセント | × |
| 価格(税込) | 398万2000円~ |
参考資料
13)アルファロメオ「トナーレ プラグインハイブリッド Q4」
14)プジョー「308」
15)ボルボ「XC60 プラグインハイブリッド」
16)BMW「330e」
17)BYD「シーライオン6」
18)BYD「BYD Auto Japan株式会社とヤナセEVスクエア株式会社がBYD正規ディーラーに関する基本契約を締結」
PHEVの購入時にチェックすべきポイントは?

クルマ選びでは「どのように使うのか」という点がとても重要です。同じようにPHEVの購入時も、その人がどのようにクルマを使いたいのかが最重要ポイントになります。それを踏まえたうえで、PHEVを選ぶときのポイントをまとめてみました。
ポイント① EV走行距離(バッテリー容量)
国産車や輸入車を問わず、PHEVを選ぶときにまずチェックしたいのがEV走行距離(バッテリー容量)です。充電した電気だけで走れる距離が長いほど走行コストが抑えられるからです。とくに毎日40〜60km走行するような人はEV走行距離が重要です。逆に買い物や送り迎え程度の日常使いなら、どの車種でもほぼEVとして使えますから、EV走行距離はあまり気にする必要はありません。
ポイント② 給電用コンセントやV2H対応の有無

災害時に非常用電源としてPHEVを活用したい場合は、その車種が車内コンセント(AC100Vコンセント)を装備しているか、V2HやV2Lなどの外部給電に対応しているかどうかを確認したほうがいいでしょう。輸入車は外部給電機能をもたない車種がほとんどですが、国産車は少なくともいずれかには対応しています。
ポイント③ 修理費用とリセールバリュー
スマートフォンのバッテリーが徐々に性能低下して持ちが悪くなるように、PHEVのバッテリーも繰り返し充電をしていくと、満充電で使用できる容量が少なくなっていきます。各メーカーとも8年/16万kmなど長期の容量保証を付帯して販売しますが、問題はそのあとです。
万が一保証期間が過ぎたあとにバッテリーの交換が必要になると、数十万円の費用がかかります。輸入車の場合は100万円を超えるケースも少なくありません。
そのため、残価設定型ローンやカーリースで規定の期間が過ぎたら乗り換えるなど、計画性を持って購入することもポイントとなります。特に修理費用が高額となる輸入車の場合、リセールバリュー(再販価値)も低くなる点に注意が必要です。購入から売却時までのトータルで考えて検討することをおすすめします。
PHEVのデメリットは「HEVより価格が高い」こと
PHEVは日常生活では走行コストが安いEVとして使えますし、長距離を走ってバッテリー残量が少なくなれば、エンジン走行(HEV走行)に切り替えることもできます。
しかし、このように利便性が高い分、「車両価格が高い」というデメリットがあります。PHEVはエンジンと燃料タンクだけでなく、バッテリーとモーターなども搭載しています。また、PHEVはHEVより格段に容量の大きいバッテリーを搭載していますから、ガソリン車やHEVに比べると車両価格が高くなる傾向にあるのです。
しかし、近年は比較的手ごろな価格のPHEVも徐々に増えてきました。たとえば、トヨタはこれまで最上位グレードの「Z」のみにPHEVの設定がありましたが、「プリウス」や「ハリアー」には現在ベースグレードの「G」にもPHEVが設定されており、それにより「プリウス」は車両価格が384万円程度に抑えられています。
また、輸入車ではBYD「シーライオン6」のように、フル装備で400万円を切る車両価格のPHEVも登場してきています。
さらに、PHEVはEVと同様に、環境性能に優れたクリーンエネルギー自動車に交付される国のCEV補助金の対象車です19)。東京都など一部の自治体からも補助金が出ることもあり、車種によってはHEVよりお金がかからないこともあります。
たとえば、「プリウス G」のPHEVの場合、国の補助金85万円(2026年1月以降の登録車)を利用すれば車両価格は約300万円になり、HEVモデルの「G」グレード(車両価格約325万円)よりも安い価格で購入することが可能です。東京都など一部の自治体の補助金と併せれば、車両価格が250万円近くまで下がる可能性もあります。
PHEVの車両価格がガソリン車やHEVより高いのは事実ですが、車種やグレードを選べばHEV並の価格で購入することも可能といえるでしょう。
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PHEVの中古車という選択はアリ?

価格が安ければ中古車のPHEVを選ぶという方法もアリかもしれません。しかし、中古車のPHEVは購入時に補助金を利用できないため、たとえば新車のHEVとの価格差が20万円程度なければ中古車としてのおトク感が得られないでしょう。実際に4年落ちの車種などでは、まだ魅力的な価格になっていません。
また、EVの中古車に比べると、PHEVの中古車はまだ車種がそれほどなく、選択肢が限られてしまいます。中古車でPHEVの購入を検討しているなら、もう少し待ったほうが無難かもしれません。
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PHEVの魅力は経済性だけじゃない。「走り」にも注目!
PHEVに乗るメリットとして、よく「走行コストの安さ」などの経済性が強調されます。もちろん低コストであることはとても重要でしょう。しかし、PHEVにはもうひとつ、クルマとして大きな付加価値があります。それは「走行性能」です。
たとえば、トヨタ「ハリアー」の0-100km/h加速は、HEVでは8秒台前半ですが、PHEVは約6秒と伝えられています。これは高級SUV並の加速性能です。つまり、PHEVというのは、ガソリン車でいえば高性能エンジンを搭載したスポーツグレードのようなものなのです。
たしかに、PHEVの車両価格は割高傾向にあり、そこが大きなデメリットになっているかもしれません。しかし、高性能なクルマの価格が高いのは、ある意味で当たり前のこと。そうやって考えれば、PHEVがもっと魅力的な選択肢になるはずです。
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