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【図解】PHEV(プラグインハイブリッド車)とは?メリット・デメリットから人気車種までを解説

PHEVとは

“電気で走る車”を選ぶ際、「電気自動車(EV)」以外の選択肢として挙がるのが「プラグインハイブリッド車(PHEV)」です。とはいえ、その特徴やEVとの違いがはっきりわからないという人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、PHEVのメリット・デメリットから、充電について解説。2025年10月時点で、国内で購入できる人気車種についてもご紹介します。

※この記事は2023年10月4日に公開した内容をアップデートしています。

 

 

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PHEVとは「外部から充電できるハイブリッド車」のこと

EV充電の様子

画像:iStock.com/Cineberg

 

まずはPHEVとHEV(ハイブリッド車)、PHEVとEVの違いを説明します。

 

PHEVとHEVの仕組みの違い


そもそもHEVとは、エンジンとモーターという2つの動力を利用して走行する車を指します。一方、PHEVはその名のとおり「プラグイン=プラグを挿す」ができる、つまり、外部から充電できるHEVのことをいいます。というわけで、PHEVはHEVの一種なのです。

 

〈図〉PHEVとHEVの違い

PHEVとHEVの違い

 

しかし、PHEVとHEⅤは明確に区別されています。それは、外部から充電できるかどうかが使い勝手や走行コストなどに大きく影響するためです。

 

 

PHEVとEVの仕組みの違い


PHEVとEVの違いは動力にありますが、厳密な定義としては、EVは“電気を動力にして動く車両=電動車両”全般を指すため、広義ではPHEVもEVに含まれます。ただし、日本ではバッテリーの電気だけを使ってモーターで走る車「BEV(Battery Electric Vehicle」)」をEVと呼んでおり、本稿でもBEVをEVとして扱っています。

モーター

 

一方PHEVは、エンジンによる動力も持ち合わせているのが特徴です。また、エンジンで発電してバッテリーに充電しながら“電気自動車“としてモーター走行を続けることもできます。

 

 

PHEVのメリットとは?

PHEVのイメージ

 

HEVやEVとの仕組みの違いを理解したところで、具体的にPHEVのメリットについて見ていきましょう。PHEVのメリットはおもに以下の4つが挙げられます。どれも車を選ぶ上で重要なポイントとなるので、確認してみてください。

 

①走行コストが低い


前述のようにエンジンによる動力も持ち合わせているPHEVですが、充電した電気がバッテリーに蓄えられている間はEVとして利用できます。そのため、走行コストが低いEV走行を多くすればするほどガソリン代を抑えられるため、ガソリン車と比較して走行コストがかからなくなるというメリットがあります。

 

 

②ロングドライブに適している


PHEVはガソリンでも走ることができるため、外出先で充電スポットを気にすることなく、安心して長距離運転を楽しめます。もしバッテリー残量がゼロになってもガソリンが残っていれば問題ありません。

また、多くのPHEVの車種で、スイッチ操作によって発電した電気を優先的にEV走行に使ったり、逆に充電に回すなどのモード切り替え機能を備えていたりすることが、大きな特徴のひとつと言えます。

 

 

③普通充電に必要な時間が短い


同じクラスのEVに比べると搭載しているバッテリー容量が少ないため、同じ出力の普通充電器を利用した場合、EVと比べて充電時間が短いのも、PHEVの特徴のひとつです。PHEVよりも大容量のバッテリーを搭載しているEVの場合、バッテリーの充電に時間がかかるため、自動車の運用にある程度の計画性が求められます。

 

 

④災害時に蓄電池として使用できる


PHEVの中には、V2Hに対応している車種や車内にAC100Vコンセントが装備されている車種があり、充電した電気を災害時やアウトドアの電源として活用できます。大容量バッテリーを搭載しているのはEVですが、状況によってはエンジンで自ら発電できるPHEVの方が、災害時のリスクヘッジとして向いている場合もあります。ただし、エンジンをかけ発電する時は、騒音や排気ガスが出ますので周囲への配慮が必要です。

 

 

EV充電設備

 

PHEVのデメリットとは?

車

画像:iStock.com/Tramino

 

続いて、PHEVのデメリットについてご紹介します。おもに以下の2点が挙げられます。

 

①車両価格が高い


PHEVの代表的なデメリットといえるのが、高額な車体価格です。PHEVはHEVと同様、エンジンと燃料タンクに加え、バッテリーとモーター、制御装置などを組み込んでいます。ただし、HEVに比べてバッテリー容量は数倍~十数倍大きく、モーターも出力が高いため、価格が高額になるのは致し方ないところです。

また、高価なバッテリーについてみると、バッテリー容量が1~1.5kWh程度のHEVと比べて、PHEVは年々バッテリー容量が大きくなり、現在は10~30kWh程度になっているというのも価格が上がる理由のひとつです。長期で見ると燃料コストは大幅にカットできますが、購入費用は高額となります。少しでもおトクに購入するためには、後述する補助金を利用するのがおすすめです。

 

②ガソリンが劣化する可能性がある


燃料タンクのガソリンは半年程度で劣化するといわれています。PHEVは電気で車を動かすことができ、航続距離もそれなりに長いため、街乗り程度であれば電気だけで十分走行することが可能です。そのためガソリンを入れておいても、長期間使わずガソリンが劣化してしまう可能性があります。長期間給油していないと注意表示がディスプレイに出たり、自動的にエンジンが始動してガソリンを消費したりする機能が付いているPHEVが多いため、過剰に心配する必要はありませんが、ガソリンの劣化に配慮して上手に運用しましょう。

 

 

PHEVの充電はどうする? どのように乗るのが効率的なの?

充電の様子

画像:iStock.com/Chirayu

 

ガソリン車とEV両方の魅力を兼ね備えたのがPHEVであり、ガソリンだけでも電気だけでも走ることができます。

ただし、充電せずにガソリンだけで走らせるということは、大容量バッテリーのメリットを活かさず、EVの魅力である走行コストの低さを享受できないことになります。また、エンジンとバッテリーの両方を搭載していて車重が重くなっているため、ハイブリッド走行時の燃費もあまりよくない傾向があります

一方で充電をしてEVとして乗りこなすなら、片道10〜20km程度(車種ごとのバッテリー容量によります)の通勤や買い物などの近場の移動に向いています。もちろん、バッテリーの電気を使い果たしたらエンジンに切り替えて走り続けることができるので、長距離ドライブでも不安はありません。

つまり、PHEVのメリットを最大限享受するには、いかに電気だけで走るEV走行距離を長くするかということになります。そのためには、自宅などでこまめに充電することが重要です。

 

 

2025年国内で買える人気のPHEV車種一覧

並んだ車

画像:iStock.com/Tramino

 

日本で購入できる代表的な車種について、「国産車」「輸入車」に分けてそれぞれご紹介します。燃費やEV走行換算距離(等価EVレンジ)なども参考にしてください。

 

以下、メーカーを50音順で表示しています。

 

l.国産車編


HEVは日本で発展した車ですが、PHEVとなるとまだまだ車種が少なく、特に国産車は限られます。その代表的なモデルをメーカー・ブランドごとに4つご紹介します。

 

i.プリウス (PHEVモデル)

提供:トヨタ自動車

 

1997年に世界初の量産ハイブリッド車として誕生したトヨタ「プリウス」1)のPHEVモデルです。バッテリー容量は13.6kWhで、プラグインハイブリッドシステムの効率化によりEV走行距離は87kmと十分。ガソリンで走ってもハイブリッド燃費は26km/Lと低燃費が特徴です。

Zグレードにはルーフにソーラーパネルが付き、太陽光で発電した電気を充電することができる「ソーラー充電システム」がオプション設定されています。なお、現行車では急速充電やV2Hには対応していません。

 

参考資料
1)トヨタ「プリウス」

 

 

ii.マツダ「MX-30 Rotary-EV」

提供:マツダ

 

マツダ独自のロータリーエンジンを発電機として活用する「MX-30 Rotary-EV」2)は、シリーズ式PHEVシステムを採用しています。バッテリー容量は17.8kWh、EV走行距離は107km。EV走行のスムーズさを保ちつつ、エンジンによる発電機能で総航続距離を大幅に向上させています。

コンパクトSUVながら、クーペライクなデザインと観音開きのドアが個性を演出。環境性能とマツダらしい「走る歓び」を両立し、ユニークなモビリティ体験を提供するモデルです。もちろん、急速充電とV2Hにも対応しています。

 

 

 

iii.三菱「アウトランダーPHEV」

提供:三菱自動車工業

 

「アウトランダーPHEV」3)は、世界60カ国以上で販売している三菱の主力モデル。2024年10月に販売をスタートした大幅改良モデルは、モーター出力の向上とバッテリー容量の増大により、いっそうの力強い走りとEV走行距離の伸長が実現しました。具体的にはバッテリー容量が20kWhから22.7kWhへ増え、EV走行距離も106kmと大幅に延びました。

また、走行速度やエンジンなどの状況に応じて自動的に開閉させるグリルシャッターをフロントバンパーグリル内に採用したほか、床下アンダーカバーやリヤバンパーの形状を見直すことで空力性能が向上しました。急速充電の最大受入能力が向上するとともに、急速充電時間が短縮されたのもうれしいところです。もちろんV2Hにも対応しています。

 

 

 

ⅳ.レクサス「RX450h+」

提供:レクサス

 

「ラグジュアリークロスオーバーSUVのパイオニア」をうたうレクサス「RX」シリーズのPHEVモデルです4)。レクサスの象徴である「スピンドルグリル」から、ボディとグリルを融合させたシームレスな「スピンドルボディ」を採用しています。

バッテリー容量は18.1kWh。EV走行距離は83kmあるので、日常のほとんどをEVモードで走行することが可能です。なお、急速充電とV2Hには対応していません。

 

参考資料
4)レクサス「RX」

 

ll.輸入車編


2025年10月現在、輸入車メーカーが日本で販売するPHEVは国産車よりも車種が豊富です。その中からここでは4車種をご紹介します。

 

以下、メーカーを50音順で表示しています。

 

i.BMW「330e」

提供:BMW

 

BMW「330e」5)は、スポーツセダンの金字塔「BMW 3シリーズ」に、同社の革新的な電動化技術「eDrive」を導入したモデル。BMWならではの卓越した運動性能と高い環境性能を両立し、走り出しから快適な加速感を楽しむことができます。バッテリー容量は22.3kWhでEV走行距離は99kmとなっています。

 

参考資料
5)BMW「330e」

 

ii.フォルクスワーゲン「Passat eHybrid」

提供:フォルクスワーゲン

 

フォルクスワーゲン「Passat eHybrid」は、1.5ℓeTSIエンジンとモーターを組み合わせたPHEVモデル6)。バッテリー容量は25.7kWhで142kmものEV走行が可能になっており、普段の街乗りではEV走行、遠出はハイブリッド走行と最適な走りを選択できます。

 

 

iii.プジョー「308 GT PLUG-IN HYBRID」

提供:STELLANTIS

 

プジョー「308 GT PLUG-IN HYBRID」は、プジョーの人気ハッチバック308のPHEVモデル7)。直列4気筒1.6Lターボエンジンと高効率モーターを組み合わせ、システム合計最高出力225ps、最大トルク360Nmを発揮し、パワフルな走りを実現している。バッテリー容量は12.4kWhで、EV走行距離は71kmとなっています。

 

 

ⅳ.メルセデス・ベンツ「C 350 e」

提供:メルセデス・ベンツ

 

メルセデス・ベンツのプラグインハイブリッドセダン「C 350 e」8)は、Cクラス譲りの上質で空力的なエクステリアデザインと快適なインテリアも相まって、日常の街乗りから長距離ドライブまで電動化による恩恵とメルセデスならではの上質さを両立した一台です。バッテリー容量は25.4kWhで、EV走行距離は103kmに達し、急速充電とV2Hにも対応しています。

 

 

2025年度、PHEVに使える補助金は?


環境性能に優れた車に給付される国のCEV補助金の対象車には、EVだけでなくPHEVも含まれています。2025年度は、国によるPHEV補助金の上限額は60万円です。自治体との補助金の併用もできますので上手に使いましょう。

 

なお、2025年度のPHEVの補助金や助成金について以下の記事で詳しく解説しています。あわせて確認してみてください。

 

 

PHEVのメリットを知って自分に最適な車を選ぼう


エンジンとモーターを併用するPHEVとモーターだけで動くEVは、動力やバッテリー容量の大きさの違いによって、充電やランニングコストにおけるメリットが異なります。両者のパフォーマンスを最大限に活かすためにも、それぞれの特性をしっかり理解して自分のライフスタイルに合った車を選びましょう。

 

 

※本記事の内容は公開日時点での情報となります

 

この記事の監修者
寄本 好則
寄本 好則

コンテンツ制作プロダクション三軒茶屋ファクトリー代表。一般社団法人日本EVクラブのメンバー。2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成。ウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開。電気自動車情報メディアや雑誌特集などに多く寄稿している。著書に『電気自動車で幸せになる』(Kindle)など。




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