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【最新版】電気自動車(EV)のSUV一覧 国産・輸入車の人気車種をチェック

 

日常使いからアウトドアまで幅広い用途に使えるSUVは、ミニバンと並んで人気が高いボディタイプです。とくに電気自動車(EV)とSUVは非常に相性がよく、国内・海外を問わず多くの自動車メーカーがEVのSUVを販売しています。そこで、自動車評論家の国沢光宏さんの監修により、国内で購入できるEVのSUVの人気車種を「国産車」「輸入車」に分けてそれぞれ紹介します。

※この記事は2022年10月13日に公開した内容をアップデートしています。

 

 

 

EV充電設備

 

なぜEVにはSUVの車種が多いの?

SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)が普通乗用車に占める割合は3割超といわれています。なかでもEVは割合が高く、近年に国内で発売されたEVの大半がSUVです。なぜEVのボディタイプはSUVが多いのか、最初にその理由を解説します。

 

「EV」と「SUV」はボディ構造的に相性がいい

SUVは自動車ユーザーのあいだで非常に人気が高く、そのニーズに応えるように自動車メーカーもさまざまなタイプのSUVを販売しています。EVに限れば販売車種にSUVが占める割合はさらに高く、2026年2月時点で国内販売されている約60車種のEVのうちSUVはじつに約6割に上ります1)

その理由は、市場におけるSUV人気もさることながら、ボディ構造や技術的にEVとSUVは非常に相性がよいからです。

 

トヨタ「bZ4X」のボディ(画像:トヨタ)

 

一般的にEVは、上の写真のように駆動用バッテリーを床下に敷き詰めるように搭載するため、ボディにある程度のスペースが求められます。とくに航続距離を延ばすためにより容量の大きいバッテリーを搭載しようと思えば、「背の高さ」が必要です。セダンのように車高が低い場合、大容量バッテリーを積むと室内が狭くなり、居住性が犠牲になる可能性があるのです。

しかし、車高の高いSUVなら、広い室内空間を確保したまま長距離を走れる大容量バッテリーを搭載することができます。

また、ガソリン車のSUVはクルマの重心が高く、操縦性や安定性の悪さを指摘されることもありますが、EVのSUVは数百キロにもなる重いバッテリーを床下に配置することで低重心になるため、車高が高くても走行安定性が向上するというメリットがあります。

こうした点を考えても、セダンなどに比べてSUVはEVとの親和性が高く、EVに適したボディタイプといえるでしょう。

 

 

トレンドはクーペのようなフォルムのSUV

ただし、SUVがすべての面でEVとの相性がよいかというと、そういうわけではありません。たとえば、一般的に車高の高いSUVはセダンに比べると高速走行時に受ける空気抵抗が大きい傾向があります。走行時の空気抵抗が大きければ電費が悪くなり、一回の満充電で走行できる航続距離が短くなってしまいます。

しかし、最近のEVの新型車には、空力性能を向上させるため、車両後方のルーフがリアに向かってなだらかに傾斜していく流麗なシルエットのクーペSUVが登場し始めました。2025年には日産の新型「リーフ」やBYD「シーライオン7」など、従来の角張った姿とは異なるシルエットのEVのSUVが発売されています。

 

日産の新型「リーフ」(画像:日産)

 

上の写真は左斜め後方からみた新型「リーフ」ですが、ボディの上半分だけを捉えると、そのファストバックのシルエットはSUVというよりクーペです。一般的にSUVのCd値(空気抵抗係数)は0.30〜0.35程度とされており、セダンよりも高い傾向にありますが、新型「リーフ」はCd値0.26を達成しています2)

もっとも、こうしたスタイルをもつSUVは空力性能とのトレードオフにより、角張ったフォルムの従来のSUVに比べて後席の頭上空間やラゲッジスペースがやや狭くなる傾向があります。

 

 

 

【国産車編】EVのSUVの主要車種

ここからはEVのSUVにどんな車種があるのかを「国産車」「輸入車」に分けて紹介しましょう。日本の自動車メーカーが販売するEVのSUVは、2026年2月時点で6車種あります。

 

以下、メーカーを50音順で表示しています。

 

Ⅰ.スズキ「e ビターラ」

画像:スズキ

 

「e ビターラ」3)はスズキの世界戦略EVの第1弾モデルで、堅牢なデザインをもつ本格的SUVです。最大の特徴は、日本で販売される国産車として初めてLFPバッテリー(リン酸鉄リチウムイオン電池)を採用したことでしょう。LFPバッテリーはコストが安く、劣化に強くて長寿命といった特徴があります。

バッテリー容量49kWhの「X」と61kWhの「Z」の2グレードが展開され、「Z」には4WDもあります。航続距離は「X」が433kmで、「Z」が520km、「Z」の4WDが472km。車両価格は約399万円〜(税込)と、400万円を切る点も魅力のひとつです。

なお、「e ビターラ」はトヨタにOEM供給され、トヨタは欧州市場で「アーバンクルーザー」として販売しています。

 

ボディサイズ 全長4275mm×全幅1800mm×全高1640mm
駆動方式 FWD/4WD
乗車定員 5名
バッテリー容量 49kWh/61kWh
航続距離(WLTCモード) 433km/520km(472km
車両価格(税込) 399万3000円~

※4WDモデル

 

 

Ⅱ.スバル「ソルテラ」

画像:スバル

 

「ソルテラ」4)はトヨタとの共同開発によって誕生したスバル初のグローバルEVです。2025年の大幅改良により、新デザインのヘッドランプとフロントバンパーが採用されました。

バッテリー容量も71.4 kWhから74.7kWhに拡大され、航続距離は746km(FWDモデル)へと大幅に伸長。また、新たなAWD制御の採用により、さまざまな路面でドライバーがより意のままに操れる走りを実現しています。

 

ボディサイズ 全長4690mm×全幅1860mm×全高1650mm
駆動方式 FWD/4WD
乗車定員 5名
バッテリー容量 74.7kWh
航続距離(WLTCモード) 最大746km(最大687km
車両価格(税込) 517万円~

※4WDモデル

 

 

Ⅲ.トヨタ「bZ4X」

画像:トヨタ

 

「bZ4X」5)はスバルと共同開発したEV専用プラットフォームによるトヨタ初のEVです。2025年10月にマイナーチェンジを実施し、航続距離が最大746kmに伸長されたほか、制御系も一新されました。

「G」と「Z」の2グレードが展開され、「G」のバッテリー容量は57.7kWhで、航続距離は544km。「Z」にはFWDと4WDが用意され、バッテリー容量はいずれも74.7kWh。航続距離はFWDが746km、4WDが687kmとなっています。

特筆すべきは“トヨタの本気”がうかがえる価格設定です。ベースグレードの「G」が480万円〜と、一気に70万円も値下げされたほか、上位グレード「Z」のFWDモデルの車両価格も以前のベースグレードと同じ550万円〜に設定されています。

 

ボディサイズ 全長4690mm×全幅1860mm×全高1650mm
駆動方式 FWD/4WD
乗車定員 5名
バッテリー容量 57.7kWh/74.7kWh
航続距離(WLTCモード) 544km/746km(687km
車両価格(税込) 480万円~

※4WDモデル

 

 

Ⅳ.日産「アリア」

画像:日産

 

「アリア」6)は日産のEV開発のノウハウと技術が惜しみなく注ぎ込まれたフラッグシップEVです。2025年12月にマイナーチェンジし、フロントデザインが一新されたほか、普通充電ポートに「AC外部給電コネクター」を差し込むことで、大容量バッテリーに蓄えられた電力を最大1500W取り出すことができるV2L機能が追加されました。

バッテリー容量はベースグレードの「B6」が66kWhで、上位グレードの「B9」が91kWh。航続距離は「B6」が470km、「B9」が640kmです。なお、両グレードには4WDモデルの「e-4ORCE」とスポーツモデルの「NISMO」がそれぞれ設定されています。

 

ボディサイズ 全長4595mm×全幅1850mm×全高1655mm
駆動方式 FWD/4WD
乗車定員 5名
バッテリー容量 66kWh/91kWh
航続距離(WLTCモード) 470km(460km)/640km(610km
車両価格(税込) 667万5900円~

※4WDモデル

 

 

Ⅴ.日産「リーフ」

 

日産「リーフ」7)は初代モデルから15年以上にわたって歴史を積み重ねてきた国産EVの代名詞といえる存在です。2025年10月に3代目にフルモデルチェンジし、ハッチバックからクロスオーバーSUVへとスタイルが一新されたほか、EVとしての性能も大幅に向上しました。

モデルラインナップはバッテリー容量55kWhの「B5」と、78kWhの「B7」の2グレード。「B7」にはベースモデルの「B7 X」と上位モデルの「B7 G」がありますが、このうち「B7 X」の航続距離は702kmに達します。

車両価格は「B7」が518万8700円〜、「B5」は438万9000円~となります。

 

ボディサイズ 全長4360mm×全幅1810mm×全高1550mm
駆動方式 FWD
乗車定員 5名
バッテリー容量 55kWh/78kWh
航続距離(WLTCモード) 最大521km/最大702km
車両価格(税込) 438万9000円〜

 

 

Ⅵ.レクサス「RZ」

「RZ550e"F SPORT"」(画像:トヨタ)

 

レクサス「RZ」8)は専用プラットフォームを採用したブランド初のEV専用モデルです。発売当初はバッテリー容量71.4kWh、航続距離は494〜599kmでしたが、2025年12月に基本性能を向上させた改良モデルが登場。バッテリー容量が74.69kWh/76.96kWhに拡大され、航続距離は582〜733kmへと伸長されました。

また、モデルラインナップも変更されています。走る楽しさを味わえるスポーツモデルの"F SPORT"が追加され、3グレード構成となっています。車両価格は790万円〜です。

 

ボディサイズ 全長4805mm×全幅1895mm×全高1635mm
駆動方式 FWD/4WD
乗車定員 5名
バッテリー容量 74.69kWh/76.96kWh
航続距離(WLTCモード) 733km(579km)/582km
車両価格(税込) 790万円~

※4WDモデル

 

 

 

EV充電設備

 

【輸入車編】EVのSUVの主要車種

海外の自動車メーカーが国内で販売するEVのSUVは2026年2月時点で約30車種と、国産EVの約5倍あります。そのなかから比較的買い求めやすい7車種をピックアップしました。

 

Ⅰ.テスラ「モデルY」

 

テスラ「モデルY」9)はSUVに分類されますが、サイドビューやリアビューはクーペのような流線型のスタイリッシュなデザインとなっています。もともと空力性能が高いEVでしたが、2025年1月に実施された大幅なアップデートによってさらにCd値が減少したと伝えられています。

「RWD」と「ロングレンジAWD」の2グレードがあり、航続距離は「RWD」が547km、「ロングレンジ AWD」が682km。車両価格は「RWD」で558万7000円〜となっています。

 

ボディサイズ 全長4800mm×全幅1920mm×全高1625mm
駆動方式 RWD/4WD
乗車定員 5名
バッテリー容量 非公表
航続距離(WLTCモード) 547km/682km
車両価格(税込) 558万7000円〜

※4WDモデル

 

 

Ⅱ. ヒョンデ「インスター」

 

ヒョンデ「インスター」10)は“スモールEV”として展開される都市型のコンパクトなEVですが、キュートでありつつ、その全高のある頑丈そうなデザインは明らかにSUVといえるものです。

サイズは軽自動車とさほど変わりませんが、その小さなボディに軽自動車のEVの倍以上も容量が大きい42kWhまたは49kWhの大容量バッテリーを搭載。航続距離も最大477kmに達します。

これだけ使い勝手がよいにもかかわらず、車両価格は284万9000円〜と300万円を切ってきますから、価格と性能のバランスに優れたお買い得なEVのSUVといえるでしょう。

なお、ヒョンデはこのほか、日本市場でコンパクトSUVの「KONA(コナ)」と、ミドルサイズSUVの「IONIQ(アイオニック)5」という2車種のEVのSUVを販売しています。

 

ボディサイズ 全長3830mm×全幅1610mm×全高1615mm
駆動方式 FWD
乗車定員 4名
バッテリー容量 42kWh/49kWh
航続距離(WLTCモード) 427km/最大477km
車両価格(税込) 284万9000円~

 

 

Ⅲ.フィアット「600e」

 

フィアットと聞くと「500(チンクエチェント)」を思い浮かべますが、この「500」よりもひと回り大きいボディをもつのがEVのコンパクトSUV「600e(セイチェント イー)」11)です。

半目のライトやポップな内装など、「500」のアイコンを継承したユニークなデザインが最大の特徴ですが、バッテリー容量54.06kWh、航続距離493kmと実用性も兼ね備えています。

なお、フィアットはイタリア最大の自動車メーカーですが、オランダに本社を置く自動車グループ「ステランティス」の傘下企業です。ステランティスにはこのほか、アルファロメオ「ジュニア」、プジョー「e-2008」、ジープ「アベンジャー」などのEVのSUVがあります。

 

ボディサイズ 全長4200mm×全幅1780mm×全高1595mm
駆動方式 FWD
乗車定員 5名
バッテリー容量 54.06kWh
航続距離(WLTCモード) 493km
車両価格(税込) 555万円~

 

 

Ⅳ.フォルクスワーゲン「ID.4」

 

「ID.4」12)はフォルクスワーゲンの次世代EV専用ブランドの日本導入第1弾として登場したミドルサイズSUVです。ベースグレードの「Lite」と上位グレードの「Pro」の2モデルがあり、「Lite」のバッテリー容量は55kWh、航続距離は409km。「Pro」のバッテリー容量は82kWh、航続距離は587kmです。

フォルクスワーゲンは2026年中に欧州市場でコンパクトEVを数車種導入する予定ですが、2026年2月時点で国内で展開されるEVのSUVは「ID.4」一台のみとなっています。

 

ボディサイズ 全長4585mm×全幅1850mm×全高1640mm
駆動方式 RWD
乗車定員 5名
バッテリー容量 55kWh/82kWh
航続距離(WLTCモード) 409km/587km
車両価格(税込) 528万7000円~

 

 

Ⅴ.ボルボ「EX30」

「EX30 Plus Single Motor」(画像:ボルボ)

 

「EX30」13)はボルボでもっともコンパクトなSUVです。以前までバッテリー容量69kWhの1モデルのみでしたが、2025年8月に全5モデルにラインナップが大幅に拡充されました。

5モデルのうち、注目は欧州車として唯一、LFPバッテリー(リン酸鉄リチウムイオン電池)を採用するエントリーグレードの「Plus Single Motor」です。バッテリー容量51kWh、航続距離は390kmですが、車両価格は479万円とお手頃になっています。

なお、「Plus Single Motor」以外の4モデルは三元系バッテリーを採用しており、バッテリー容量はいずれも69kWhです。

 

ボディサイズ 全長4235mm×全幅1835mm×全高1550mm
駆動方式 RWD/4WD
乗車定員 5名
バッテリー容量 51kWh/69kWh
航続距離(WLTCモード) 390km/560km(535km
車両価格(税込) 479万円~

※4WDモデル

 

 

Ⅵ.BMW「iX1」

画像:BMW

 

BMW「iX1」14)はコンパクトSUV「X1」をベースにしたEVです。エンジン車とプラットフォームを共有していますが、EVらしい力強い加速力や滑らかな走行性能を備えています。

日本の道路事情に適したコンパクトなサイズでありながら、駆動用バッテリーは66.5kWhと大容量で、航続距離は495kmと500kmに迫ります。また、駆動方式も前輪駆動と四輪駆動から選ぶことができます。

BMWにはこのほか、「iX」、さらにクーペSUVの「iX2」と計3モデルのEVのSUVがラインナップされています。

 

ボディサイズ 全長4500mm×全幅1835mm×全高1620mm
駆動方式 FWD/4WD
乗車定員 5名
バッテリー容量 66.5kWh
航続距離(WLTCモード) 495km(465km
車両価格(税込) 678万円~

※4WDモデル

 

 

Ⅶ.BYD「BYD SEALION 7」

 

BYD「シーライオン 7」15)は、セダンの「シール」をベースに開発されたクーペのようなスタイリッシュなフォルムをもつSUVです。一見すると「シール」によく似ていますが、「シーライオン7」は「シール」に採用されたプラットフォームをさらに進化させた最新の「e-Platform 3.0 Evo」を初めて採用したモデルで、加速性能や充電性能など、さまざまな面で進化しています。

BYDのEVといえば、「ブレードバッテリー」と呼ばれるLFPバッテリー(リン酸鉄リチウムイオン電池)の採用で知られていますが、「シーライオン 7」にももちろん搭載されています。LFPバッテリーの容量は82.56kWh、航続距離はRWDモデルが590km、4WDモデルは540kmです。

車両価格は500万円を切る495万円〜。なお、BYDは輸入車ディーラー大手のヤナセが設立した「ヤナセEVスクエア」と2025年11月に正規ディーラーに関する基本契約を結び、2026年夏ごろから事業が開始される予定としています16)

 

ボディサイズ 全長4830mm×全幅1925mm×全高1620mm
駆動方式 RWD/4WD
乗車定員 5名
バッテリー容量 82.56kWh
航続距離(WLTCモード) 590km(540km
車両価格(税込) 495万円~

※4WDモデル

 

 

 

どうやって選ぶ? EVのSUV選びのポイント

クルマのボディタイプはそれぞれのユーザーの好みだったり、家族構成や使い方などのライフスタイルだったりによって選び方が変わってきます。前述のように、EVにはSUVのほうがボディタイプとして適していますが、そうはいっても「SUVよりセダンのほうが好き」という方もいることでしょう。そこで、ここではEV選びの基本について、簡単におさらいしておきます。

 

ポイント① 駆動用バッテリーの種類

従来のEV選びはバッテリー容量と航続距離が重要でした。たとえば、バッテリー容量40kWhと70kWhのEVがある場合、前者のほうが車両価格は安いですが、後者のほうが航続距離は長いです。頻繁にロングドライブに出かけるような人が安さでEVを選ぶと「失敗した」といったことになりかねませんでした。

しかし、近年のEVの性能は以前に比べて大きく進化しており、普通車であればどの車種もだいたい400km以上の航続距離があります。仮にカタログ上の航続距離が500kmとすると、実際の航続距離はその80%の400km程度。一回の満充電で400kmを走行できるなら、ほぼガソリン車と同じように使えるでしょう。

それよりも、これからのEV選びで重要なのは「バッテリーの種類」です。EVに使用されるバッテリーには三元系(NMC)とリン酸鉄系(LFP)の2種類がありますが、世界的にはコストが安くて安全なリン酸鉄系がEVバッテリーの主流になっています。今後は国産車のEVにもリン酸鉄系が増えていくはずです。

現時点では国内にリン酸鉄系を採用するEVは少なく、選択肢は限られていますが、2027年以降のEV購入を検討しているならバッテリーの種類を検討材料に入れたほうがいいでしょう。

 

 

ポイント② V2Hなどの外部給電機能

EVは「動く蓄電池」とも呼ばれ、災害時に大容量バッテリーに蓄えられた電気を取り出し、非常用電源として活用することができます。災害時だけでなく、自然を楽しむアウトドアシーンでも外部給電機能があると複数の電化製品が使えて非常に便利です。

とくに山間部や離島などインフラに不安がある地域にお住まいの場合、EVと太陽光発電V2Hを組み合わせると安心です。

ただし、すべてのEVが外部給電機能に対応しているわけではありません。近年発売されたEVの多くがV2HやV2L、AC100Vコンセントに対応していますが、欧米メーカーのEVには外部給電機能に対応していない車種が少なくないのも事実です。

EVを「もしもの備え」として使いたい、あるいはアウトドアで活用したいと考えているのなら、購入を検討する際に外部給電機能の有無を必ずチェックしたほうがよいでしょう。

 

 

EV充電設備

 

EVのSUVは独自のデザインに進化しつつある

SUVは市場人気が高いうえ、構造的にEVと相性がよく、現在国内で販売されているEVのボディタイプは大半がSUVです。しかし、EVに限っていえば、将来的に「SUV」や「セダン」といったボディタイプの概念が薄れていくかもしれません。

SUVというと背が高くて角張ったフォルムのクルマをイメージしますが、本記事で紹介したように、最近のEVは新型「リーフ」やBYD「シーライオン7」のような従来のSUVのイメージと異なるクルマが登場しつつあります。

さらに、ソニー・ホンダモビリティが2026年1月の「CES 2026」で世界初公開した「アフィーラ プロトタイプ 2026」17)という試作車の場合、「アフィーラ 1」よりも車高が高くSUVのようなボディをしていますが、一方でセダンのようにも見えます。

 

「AFEELA Prototype 2026」(画像:ソニー・ホンダモビリティ)

 

これらのEVが示しているのは、SUVという固定概念には当てはまらない「EVならではのカタチ」です。「体積のあるボディでいかに空気抵抗を減らすか」というテーマを追い求めていった結果、EVのデザインは独自の進化を遂げようとしているのです。

 

 

 

※本記事の内容は公開日時点での情報となります

 

この記事の監修者
国沢光宏
国沢 光宏

自動車ジャーナリスト。自動車評論家。現在多くの媒体で執筆活動をしているほか、ラジオ日本とFM群馬でラジオのパーソナリティも行い、車選びからドライビングテクニック、業界ニュースなど、広く深い知識をもつ。運営しているブログサイトでは、専門家も参考にしたくなる、新鮮で豊富な情報を発信している。




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