
Rufusで発生する「Load Failure: [14] Not found」エラーの原因とWindows 11インストールの完全対処ガイド
Windows 11を新しいPCに導入しようとしたとき、USBブート作成ツールRufusで「Load Failure: [14] Not found」と表示され、efi\boot\boot64.efi を読み込めない事象が発生することがある。本稿はそのエラーが出た環境を踏まえ、原因の切り分けと実践的な解決手順をわかりやすく整理した実用記事である。UEFI/BIOS設定、USB作成時のフォーマットとパーティション方式、セキュアブートやCSMの影響、イメージの破損確認などを網羅し、最短で正常にWindows 11を起動・インストールできるように導く。
- エラーの概要と典型的な症状
- 該当環境(例)
- 考えられる主な原因
- 優先して行うチェック順(影響が大きい順に)
- 詳細な対処手順
- Rufusでの具体的な推奨設定例(説明)
- 別の角度からの検証方法
- よくある落とし穴と回避法
- 最終的な推奨手順(短くまとめる)
- まとめ
エラーの概要と典型的な症状
Rufusで作成したインストール用USBから起動を試みた際、「Load Failure: [14] Not found」というメッセージが表示され、続けて「After launching efi\boot\boot64.efi」といった表示が出る場合、EFIブートローダー(boot64.efi)が期待どおり読み込めていない。症状としてはUSBからの起動が止まり、インストーラに進まない、あるいは黒画面のまま固まることが多い。ハードウェア側では新しいマザーボードやNVMe SSD、最新世代のCPU/GPU構成で発生しやすいという報告があるが、原因はソフト/設定の複合的な問題である。
該当環境(例)
| 項目 | 値 |
|---|---|
| マザーボード | MSI B550 PRO VDH WIFI |
| CPU | AMD Ryzen 9 5900XT |
| ストレージ | Samsung SSD 990 PRO (NVMe) |
| GPU | NVIDIA RTX 4070 |
| メモリ | 32GB RAM |
| 起動対象 | Windows 11 インストールUSB(Rufusで作成) |
考えられる主な原因
EFIブートローダーが見つからない・読み込めない原因は複数存在する。USB作成時のパーティション形式(GPT/MBR)とマザーボードの起動設定(UEFI専用/CSM有効)、Rufusで選択したターゲットシステム設定、USBメディア自体の破損またはISOの不整合、セキュアブートの干渉、USBポートの互換性(USB2.0/3.0)などが典型的な要因である。特に新しいAMDプラットフォームではUEFIネイティブでの起動を前提とするため、Legacy/CSMモードとの不一致に注意が必要である。
優先して行うチェック順(影響が大きい順に)
対処は大きな影響順に進めると効率的である。まずマザーボード側のUEFI設定とセキュアブートの状態を確認し、次にRufusでのUSB再作成、最後に物理的なメディアや別ツールでの検証を行う。
詳細な対処手順
まずマザーボードのUEFI(BIOS)設定を確認する。UEFIモードであることを前提として、CSM(Compatibility Support Module)が有効になっている場合は無効化する。CSMが有効だとUEFI専用に作成したGPTパーティションのUSBが正しく認識されないことがある。セキュアブートは一時的に無効化して動作確認を行う。セキュアブートが原因でブートローダーが拒否されるケースがあるため、無効化しても起動できるか確認するのが早い。
次にRufusでのUSB作成方法を見直す。Rufusを最新版に更新してからUSBを作成する。Rufusの設定では「パーティション方式」を対象マシンに合わせてGPTを選択し、「ターゲットシステム」はUEFI (non CSM)を選ぶ。ファイルシステムは通常FAT32を選ぶが、Windows 11の公式ISOは単一ファイルで4GBを超える場合があるため、ISOエクストラクトを含めた方法やRufusの「NTFSで作成してUEFIでブートする(Rufusの「UEFI:NTFS」ラッパー)」機能を利用することで回避できる場合がある。Rufusで作成した際に「Bootx64.efi」が所定の場所に存在するか、USBを別のPCで中身を確認してefi\boot\boot64.efi の存在を確かめる。
USB作成後、異なるUSBポート(背面のUSB 2.0ポートを優先)で起動を試す。マザーボードによっては一部のUSB3.xポートがBIOS初期段階で正しく動作しないことがあるため、USB2.0ポートがあるならそちらで試す。また別のUSBメモリ自体で作成し直してみる。USBメディアのハード的な不具合でファイルが欠損することがある。
ISOファイルの整合性を確認する。Microsoft公式からダウンロードしたISOであることを確認し、可能ならSHA256などのハッシュを検証する。破損したISOを用いるとブートファイルが欠落し、「Not found」エラーになる。別PCで同じUSBから起動できるか検証することで、問題がUSB/ISO側かマザーボード設定側かを切り分けられる。
Rufus以外の作成方法を試す。Windows環境なら公式のMedia Creation ToolでUSBを作成して検証する。Linux環境や上級者であればddやventoyなど代替手段を利用する手もある。Ventoyは複数のISOを格納してブート可能にするため、別のISOで起動確認をしたい場合に便利である。
UEFI側でNVMeブートの設定やCSMの影響を再確認する。NVMeのストレージが認識されない設定が影響して起動が途中で止まるケースもあるため、UEFIからストレージ優先順位(Boot Priority)を設定し、USBを最上位にする。必要に応じてBIOSを最新の安定版にアップデートするが、BIOS更新はリスクを伴うためメーカーの手順に従うこと。
Rufusでの具体的な推奨設定例(説明)
Rufusを使う場合、Windows 11インストール用USBで汎用的に成功率が高い設定は以下のとおりである。RufusのGUI上でISOを指定し、パーティション方式はGPT、ターゲットシステムはUEFI (non CSM)、ファイルシステムはFAT32で可能なら選択する。ISOが4GB超でFAT32非対応の場合はRufusのオプションで「NTFS形式でUEFIブートに対応(UEFI:NTFSラッパー使用)」を有効にする。ラベルやクラスターサイズは基本的にデフォルトのままで問題ない。作成後はUSB内のEFIフォルダとbootx64.efiの存在を必ず確認する。
別の角度からの検証方法
USBを別のPCで起動してみて成功するならマザーボード固有のUEFI設定が疑わしい。逆に別PCでも同様のエラーが出るならISOやUSBメディアの問題が濃厚である。Windows環境でディスクの表示を確認する際はdiskpartでlist disk、select disk X、clean、convert gptといった操作を行うことでUSBのパーティション状態をリセットできるが、誤ったディスクを操作しないよう十分注意する。物理的に別のUSBメモリを用意して作成し直す試行も重要である。
よくある落とし穴と回避法
一つはUEFIとLegacyの混在設定で、UEFI専用のイメージをLegacy優先で起動しようとするとブートローダーが見つからない。二つ目はセキュアブートの干渉で、特定のラッパー(UEFI:NTFS等)を使うとセキュアブートが有効な環境では起動できないことがある。三つ目はUSBポートの差異で、特にUSBハブやフロントパネル経由だと起動時に検出されない場合があるため、マザーボードの背面直結ポートを使うことが確実である。
最終的な推奨手順(短くまとめる)
まずUEFIでCSMを無効、セキュアブートを一時無効にして再起動を試し、それでもダメならRufusを最新版にアップデートしてGPT/UEFI設定でUSBを再作成する。再作成後にUSB内のefi\boot\boot64.efiの存在を確認し、別のUSBポートと別のUSBメモリで検証する。ISOのハッシュを確認して破損がないか確かめ、必要ならMicrosoft公式から再取得する。上記で解決しない場合は別の作成ツール(Media Creation ToolやVentoy)を試し、BIOSの最終手段としてメーカーの最新BIOSに更新することを検討する。
まとめ
「Load Failure: [14] Not found」はEFIブートローダーが期待どおり読み込まれないことによるエラーで、原因はUEFI/CSM/セキュアブートの不整合、USB作成時のパーティション方式やファイルシステム、ISOやUSBメディアの破損、USBポートの互換性など多岐にわたる。本文で挙げた順序で設定確認と切り分けを行えば多くのケースで短時間に原因を特定できる。最後に、作業前には重要なデータのバックアップを行い、BIOS更新などリスクのある操作は手順を十分確認して実施すること。これらの手順を順に実施することで、新しいハードウェア構成でも安定してWindows 11を導入できるだろう。