
WindowsでAnkiが「connection timed out」になる原因と解決策まとめ(anki-launcher/uv.exe/PyPI)
AnkiをWindowsに入れようとして「Checking for updates…」「Unable to check for Anki versions」「Failed to fetch: https://pypi.org/simple/requests/」「operation timed out」といった表示で止まることがあります。これはAnki本体の不具合というより、Anki Launcher(anki-launcher)が更新情報や必要なPythonパッケージを取得する際に、外部サイト(PyPIなど)へ通信できずタイムアウトしているケースが多いです。
この記事では、よくある原因を切り分けながら、短時間で復旧させる手順をまとめます。
まず状況を整理:何がタイムアウトしているのか
表示されているエラーの要点は次の通りです。
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Anki Launcherが「Ankiのバージョン確認」をしようとして失敗
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uv.exe(Python環境や依存を扱うツール)がhttps://pypi.org/simple/requests/にアクセスできず失敗 -
3回リトライ後に operation timed out(通信が時間切れ)
つまり、Anki本体を起動できないというより、インストール/更新のための通信が遮られている状態です。
原因はだいたいこの5つ
タイムアウト系は「PCのネットが遅い」以外にも、Windows特有の要因が絡みます。
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会社・学校などのネットワーク制限(PyPIがブロック、特定ドメインが遮断)
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プロキシ/VPNの設定不整合(WindowsのプロキシはONだが認証や経路が不安定)
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セキュリティソフト/ファイアウォールが遮断(uv.exeの外部通信が止められる)
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DNSやIPv6周りの不調(名前解決が遅い、IPv6経路が不安定)
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HTTPS検査(証明書置き換え)(企業のSSLインスペクションで挙動が悪化する場合)
このうち「operation timed out」は、証明書エラーよりも経路遮断・遅延・ブロックの可能性が高めです。
最短で直す:まずはネットワークの切り分け
1)別回線で試す(最優先)
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自宅Wi-Fi → スマホのテザリング
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会社回線 → 自宅回線
これで通るなら、回線側の制限が原因です。職場ネットではPyPIへのアクセスが制限されていることが珍しくありません。
2)ブラウザでPyPIにアクセスできるか確認
以下にアクセスして、ページがすぐ表示されるか見ます。
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https://pypi.org/simple/requests/
ブラウザでも遅い/開かない場合、Launcherだけの問題ではなくPCまたは回線がPyPIに到達できていません。
Windows側の設定でよく効く対処
3)プロキシ設定を見直す
Windowsの「設定」→「ネットワークとインターネット」→「プロキシ」を確認し、心当たりがなければ
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「プロキシ サーバーを使う」:オフ
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「セットアップ スクリプトを使う」:オフ
にして一度試します。
会社でプロキシ必須の場合は、正しいプロキシ情報(アドレス/ポート/認証)であることが重要です。中途半端にONだとタイムアウトしがちです。
4)VPNを切る(または別VPNにする)
VPNは経路が混雑していたり、PyPIが弾かれる出口IPになることがあります。いったんVPNを完全に切って再実行してください。
5)セキュリティソフト/Windows Defenderの許可
uv.exe がブロックされると同様の症状になります。
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Windows セキュリティ → ファイアウォール → アプリの許可
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使っているウイルス対策ソフトの「例外/許可」にAnki関連フォルダを追加
例外候補(環境により異なる):C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Programs\Anki\ 配下
(エラーに出ている uv.exe がこの中にあります)
※一時的に保護を切って試すのは切り分けには有効ですが、終わったら必ず元に戻してください。
通信の詰まりを解消する手順(効果が出やすい順)
6)DNSを変更してリトライ
DNSが遅いとタイムアウトの温床になります。
ルーターまたはWindowsのDNSを以下へ変更して試します。
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1.1.1.1 / 1.0.0.1(Cloudflare)
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8.8.8.8 / 8.8.4.4(Google)
7)IPv6を一時的に無効化してみる
IPv6経路が不安定な環境だと、タイムアウトが改善することがあります。
「ネットワーク アダプターのオプションを変更」→使用中のアダプター→プロパティ→
「インターネット プロトコル バージョン 6(TCP/IPv6)」のチェックを外して試します。
(改善したら、原因はIPv6経路側の可能性が高いです)
8)PCの時刻ズレを修正
証明書系エラーが出ることもあるため、念のため
「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」→「今すぐ同期」
を実行しておくと安全です。
どうしてもダメなら:Launcherを使わずに入れるのが早い
Anki LauncherがPyPIに依存している以上、回線や組織の制限が強い環境では詰まりやすいです。
最短で使い始めたいなら、次の方針が現実的です。
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公式のAnkiインストーラー(Windows用)を直接利用して導入する
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それでもダメなら、回線を変える(テザリングなど)→導入後に通常回線へ戻す
導入の段階だけでも通れば、その後の利用は安定することが多いです(ただし将来の更新時に同じ壁が出る可能性はあります)。
再発防止のチェックリスト
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会社/学校のネットなら、PyPI(pypi.org)がブロックされていないか
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プロキシが必要な環境では、Windowsのプロキシ設定が正しいか
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VPNを使うなら、出口が制限されないものに切り替えられるか
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セキュリティソフトが
uv.exeを遮断していないか -
DNS/IPv6の不調が疑われるなら、DNS変更・IPv6無効化を試す
この手の「connection timed out」は、原因がAnkiというよりネットワークの経路・制限・遮断に寄っていることがほとんどです。上から順に試すと、最短で「回線が原因か」「PC設定が原因か」を切り分けでき、そのまま解決まで持っていけます。