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Windows 11でVeraCrypt自動マウント時に「アプリケーション エラー」ダイアログが出る原因と対処法(nullポインタ疑いの回避策まで)

 

Windows 11でVeraCrypt自動マウント時に「アプリケーション エラー」ダイアログが出る原因と対処法(nullポインタ疑いの回避策まで)

Windows 11でVeraCryptの「起動時に自動でボリュームをマウント」機能を使っていると、パスワード入力直後にWindowsのアプリケーションエラーダイアログが出るのに、ボリューム自体は正常にマウントされてしまう――この症状は実害が小さいぶん厄介で、毎回出ると運用の信頼感が削られます。ここでは、症状の整理、発生条件、技術的な見立て(nullポインタ参照の可能性)、そして“今すぐできる”回避策と切り分け手順をまとめます。

症状の概要:エラーが出てもマウントは成功する

報告されている挙動は次の通りです。

  • PC起動直後、VeraCryptが自動検出したお気に入りボリュームのパスワードを求め、入力すると通常はスムーズに進む

  • ところが「Windowsのロック画面解除後」に同じ流れでパスワードを入力すると、Windows側のエラーダイアログが出る

  • エラー文面は「メモリをreadできない」系(参照先が 0x28 固定に近い)

  • ただしボリュームはマウントされ、アクセスもできる(機能的には致命的でない)

この「エラーは出るが結果は成功する」タイプは、UIスレッド/通知処理/後処理のどこかで落ちている可能性が高く、暗号化処理そのものよりも、Windowsのログオン・アンロックのタイミングに絡む周辺処理が疑われます。

技術的な見立て:0x28参照はnullポインタ参照の典型

エラーに出る参照先が 0x0000000000000028(0x28) というのは、プログラム内部で「ポインタがnull(0)なのに、構造体のオフセット0x28を読もうとした」状況と整合します。アドレスが実行のたびに変わるのはASLR(実行ファイルの配置がランダム化)によるもので、一定のオフセットで再現するのも「同じ箇所で同じ条件のときに落ちる」兆候です。

重要なのは、暗号ボリュームのマウント自体が継続できている点です。つまり、致命的なクラッシュというより「一部処理が例外を起こし、Windowsがダイアログを出した」可能性が高いです。特に、ロック解除直後は以下が同時に動きます。

  • Explorer/通知領域アイコンの再初期化

  • 資格情報UI、セッション復帰

  • 権限昇格(UAC)周りの状態変化

  • サービス・ドライバとの再同期

このタイミング差が、起動直後は問題ないのに「アンロック後だけ出る」理由になり得ます。

発生条件の要点:自動マウント+お気に入り+ロック解除直後

再現手順としては、概ね次のセットがそろうと出やすい構図です。

  • VeraCryptで「システム起動時に自動でボリュームをマウント」を有効化

  • 対象ボリュームが「Favorites(お気に入り)」として扱われる

  • Windows 11で再起動→ロック解除→VeraCryptパスワード入力の流れ

  • 結果としてWindowsアプリケーションエラーが表示

ここから、「自動マウントのトリガー」が起動直後なのか、ユーザーセッションのアンロック時にも走っているのかがポイントになります。

まず試したい回避策:エラー表示だけ止める現実的アプローチ

根本修正はソフト側の更新待ちになりがちなので、運用上のストレスを減らす回避策を優先すると効率的です。

1) “起動時自動マウント”ではなく“ログオン後にマウント”へ寄せる

自動マウントのトリガーがアンロック直後に衝突している可能性があるため、次のどちらかに寄せます。

  • 起動時の自動マウントをオフにし、ログオン後に手動(または別トリガー)でマウント

  • 自動マウントは維持しつつ、アンロック直後に走らない設定(該当するオプションがある場合)へ変更

狙いは「ロック解除と同時にVeraCryptのUIが動く状況」を避けることです。

2) お気に入り登録を一度解除し、再登録する

Favorites情報の保持形式や参照タイミングが絡むと、古い設定が地雷化することがあります。

  • 該当ボリュームをFavoritesから外す

  • 再起動して症状が変化するか確認

  • 問題が軽減するなら、Favoritesを作り直して再登録

設定の再生成だけで落ち方が変わるケースは少なくありません。

3) 常駐(トレイ)周りを切り分ける

アンロック直後にトレイアイコンや通知処理が絡むと、UI側の例外が出やすくなります。可能なら一時的に、

  • VeraCryptの常駐/通知領域関連の挙動を控えめにする

  • 起動直後にUIを出さない運用に寄せる

といった切り分けを行い、「UIが出ると落ちる」のか「マウント処理だけでも落ちる」のかを分けます。

4) “管理者として実行”の影響を確認する

ロック解除直後の権限状態が絡むと、例外発生点が変わることがあります。常用はさておき、切り分けとして:

  • 管理者として実行した場合にエラーが出るか

  • 通常実行でのみ出るか(または逆か)

を確認すると、権限やUACの絡みが見えてきます。

切り分け手順:原因追跡に効くログと観察ポイント

“迷惑だが実害は小さい”不具合ほど、再現条件の言語化が重要です。次の情報が揃うと原因が絞れます。

  • 発生タイミング:起動直後のみ/ロック解除後のみ/スリープ復帰後も出るか

  • マウント方式:Favorites経由のみか、通常マウントでも出るか

  • 対象ボリュームの種類:ファイルコンテナ/パーティション/デバイス

  • UIの状態:トレイ常駐あり・なし、パスワード入力ウィンドウの出方

  • Windows側の記録:イベントビューアの「アプリケーション」ログ、信頼性モニターのエラー記録

特にイベントビューアでは、VeraCrypt.exeの障害モジュールや例外コードが残る場合があります。ここが取れると、ソフト側のどのモジュールが落ちているかが一段具体化します。

期待できる改善策:更新・代替トリガー・運用設計

最終的に「不具合が直る」パターンは大きく3つです。

  1. VeraCryptの更新で修正される
    自動マウントとセッション状態の競合は、バージョン差で改善することがあります。

  2. Windows側の更新で挙動が変わる
    ロック解除やトレイ周りはOS更新で変化しやすく、突然再現しなくなる/逆に出ることもあります。

  3. 運用で“ロック解除直後にUIを出さない”設計にする
    例えば、ログオン後少し待ってからマウントする、手動マウントに寄せる、Favoritesを整理するなど。

今回のように「マウントは成功するがエラーが出る」ケースでは、日々のストレスを減らす意味でも、まずは回避策で安定運用に寄せ、ログを押さえたうえで更新での解消を狙うのが現実的です。

まとめ:実害ゼロでも放置せず、条件を外して快適に使う

この症状は、参照先0x28固定に近い点から、内部でnullポインタ参照に近い例外が起きている可能性が高く、Windows 11のロック解除直後というタイミング要因が強く示唆されます。まずは「アンロック直後に自動マウントUIが動く状況」を避ける方向で、起動時自動マウントの見直し、Favoritesの再登録、常駐UIの切り分けを試すのが近道です。エラー表示を消せるだけでも体感は大きく改善しますし、ログを押さえておけば、今後の更新での解決や不具合報告にも役立ちます。




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