
Windows 10/11で「These files can't be opened」エラーを直す方法:Internet Security Settingsが原因のときの完全対処ガイド
Windows 10/11でファイルを開こうとした瞬間に「These files can't be opened – Your Internet security settings prevented one or more files from being opened(インターネットのセキュリティ設定により、1つ以上のファイルを開けませんでした)」と表示され、実行ファイルや添付ファイル、共有フォルダ上のファイルが開けなくなることがあります。これはウイルス感染とは限らず、Windows側の“安全寄りの設定”が過剰に働いてブロックしているケースが多いのが特徴です。この記事では、原因の見分け方から、危険を増やさずに直すための手順を、再発防止まで含めてまとめます。
- Windows 10/11で「These files can't be opened」エラーを直す方法:Internet Security Settingsが原因のときの完全対処ガイド
- 「These files can't be opened」エラーとは何が起きているのか
- まず確認したい:どのファイルが止められている?
- 対処1:ファイルの「ブロック解除」を試す(最優先・最安全)
- 対処2:インターネットオプションの設定を見直す(ゾーン判定が原因のとき)
- 対処3:共有フォルダからローカルへ一度コピーして開く(回避として有効)
- 対処4:PowerShellスクリプト(.ps1)が止まる場合の追加チェック
- 対処5:Windows Defenderやセキュリティソフトの影響を切り分ける
- どうしても直らないときに疑うべき「ありがちな原因」
- 再発を防ぐコツ:安全性を落とさずに“詰まり”だけ減らす
「These files can't be opened」エラーとは何が起きているのか
このエラーは、Windowsがファイルを「インターネット由来、または危険性がある」と判定したときに出ます。典型例は次のような状況です。
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メール添付(zip、exe、bat、ps1、jsなど)を開く
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ブラウザでダウンロードしたファイルを実行する
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社内ネットワークやNAS、共有フォルダ上のファイルを起動する
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別PCからコピーしたファイル、USB経由のファイルを開く
本来は防御機能ですが、企業PCのポリシー変更、セキュリティソフトの影響、ゾーン判定のズレなどで「安全なファイルまで」止めてしまうことがあります。
まず確認したい:どのファイルが止められている?
対処は「何が原因でブロックされているか」を切り分けるほど安全に進められます。次の2点だけでも見てください。
1) そのファイルはどこから来た?
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ダウンロード(インターネット由来)
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メール添付
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共有フォルダ(\サーバー名\共有\…)
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USB/外付けディスク
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自分で作ったローカルファイル
インターネット由来なら、Windowsの“ゾーン情報”が付いていることがあります。共有フォルダなら「イントラネット扱いになっていない」ことが原因になりがちです。
2) ファイルの種類は何か?
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実行系(.exe .msi .bat .cmd .ps1 .vbs .js など)は特に厳しく止められる
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Office(.docm .xlsm)はマクロ関連で止まることがある
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.zipでも中身が実行系だと後で止まる
この分類で、対処方法が変わります。
対処1:ファイルの「ブロック解除」を試す(最優先・最安全)
ダウンロードなどで付いたゾーン情報が原因なら、ファイル単体で解除できます。
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問題のファイルを右クリック → プロパティ
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下部に 「ブロックの解除」 があればチェックを入れる
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適用 → OK → もう一度開く
ポイント
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「ブロック解除」が出ない場合もあります(その場合は次の対処へ)
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zipのまま解除しても、中のファイルには別途必要な場合があります。展開後の実行ファイルも同様に確認します。
対処2:インターネットオプションの設定を見直す(ゾーン判定が原因のとき)
このエラー文言は「Internet Security Settings」とある通り、Windowsのインターネット関連のセキュリティ設定(ゾーン)が関わっています。特に、社内共有やNASを“インターネット扱い”してしまうと発生しやすいです。
手順:ローカル イントラネットに追加する
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コントロール パネル → インターネット オプション
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セキュリティ タブ → ローカル イントラネット → サイト
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必要に応じて
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共有フォルダのサーバー名(例:
\\fileserver相当のホスト) -
社内サイトのドメイン(例:
intra.example.local)
をイントラネットとして扱う設定を追加
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適用して再起動、またはサインアウト→サインイン
注意
ここを無闇に「緩める」と危険です。追加するのは、社内で管理されているサーバーや信頼できる場所だけに限定してください。
対処3:共有フォルダからローカルへ一度コピーして開く(回避として有効)
共有フォルダ起因の場合、いったん デスクトップやドキュメント などローカルへコピーすると開けることがあります。
ゾーン判定やネットワーク経由の制限が絡む場合の“早い切り分け”にもなります。
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ローカルで開ける → 共有/ゾーン設定が原因の可能性が高い
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ローカルでも開けない → ファイル自体や実行ポリシー/ブロックの可能性
対処4:PowerShellスクリプト(.ps1)が止まる場合の追加チェック
Windows 10/11ではPowerShellの実行ポリシーや、インターネット由来マークにより止まることがあります。
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まずは 対処1(ブロック解除) を優先
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会社PCなら、実行ポリシーは管理者が制御していることが多いです
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無理に緩めるより、必要なスクリプトを署名付きにする、管理部門の手順に従う方が安全です
個人PCでも、実行ポリシー変更はセキュリティ低下につながるため、原因が.ps1に限定されるときのみ慎重に扱ってください。
対処5:Windows Defenderやセキュリティソフトの影響を切り分ける
このエラーは主にゾーン設定由来ですが、セキュリティソフト側が似た挙動を出すこともあります。
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そのファイルだけが止まるのか、複数のファイルで再現するのか
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同じファイルを別PCで開けるか
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Defenderの保護履歴に検知が出ていないか
検知や隔離が出ているなら、設定変更よりも ファイルの真正性確認(入手元、署名、ハッシュ、配布経路)を優先してください。
どうしても直らないときに疑うべき「ありがちな原因」
最後に、見落としやすい原因をまとめます。
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ファイルがインターネット由来と判定されたまま(ブロック解除が未実施)
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NAS/共有がイントラネット判定されていない(社内でもよくある)
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ファイル名・パスが深すぎる/特殊文字で別エラーが併発している
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拡張子偽装(例:pdfに見せたexeなど)
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管理ポリシー(GPO)で意図的に制限されている(会社PCで多い)
会社PCで起きている場合、個人判断でゾーンや実行系の設定を緩めるのは避け、情シスの標準手順に沿うのが安全です。
再発を防ぐコツ:安全性を落とさずに“詰まり”だけ減らす
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ダウンロードした実行ファイルは、入手元が明確なものだけ扱う
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共有フォルダは「信頼できるサーバーのみ」イントラネット登録する
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zipの中身(exeなど)は展開後にもプロパティを確認する
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配布物は可能なら署名付きインストーラや正規の配布経路に統一する
このエラーは「危険だから」ではなく「危険と誤判定されたから」起きることも多い一方、実際に危険なファイルを止めている可能性もゼロではありません。まずはファイル単体のブロック解除や、信頼できる場所のゾーン設定という“局所的で安全な手段”から順に試すことで、リスクを上げずに解決へ近づけます。