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Windows「ERROR_ACPI_ERROR(669 / 0x29D)」の原因と直し方:スリープ失敗・再起動の裏にあるACPIトラブルを解決する

 

Windows「ERROR_ACPI_ERROR(669 / 0x29D)」の原因と直し方:スリープ失敗・再起動の裏にあるACPIトラブルを解決する

Windowsで「ERROR_ACPI_ERROR(669 / 0x29D)」が出ると、スリープに入れない、復帰に失敗する、突然再起動するなど“電源まわりの挙動”が不安定になります。ACPIは電源管理とハードウェア構成の根幹に関わる仕組みなので、症状が軽く見えても、放置すると再発しやすいのが厄介です。この記事では、エラーの意味を押さえたうえで、再現しやすい原因パターンと、優先順位付きの具体的な対処手順をまとめます。

ERROR_ACPI_ERROR(669 / 0x29D)とは何か

ERROR_ACPI_ERROR は、WindowsのACPI(Advanced Configuration and Power Interface)サブシステム内で「想定外の状態」が起きたことを示すエラーです。ACPIは、スリープ(S3)や休止(S4)、シャットダウン(S5)といった電源状態の遷移、バッテリーや温度、各種デバイスの電源制御などを統括します。

このエラー自体は「原因の総称」に近く、単体のメッセージだけで特定は難しい一方、発生する状況には偏りがあります。特に次のような場面で出やすいのが特徴です。

  • スリープに入ろうとした瞬間に失敗する

  • スリープ復帰直後にフリーズまたは再起動する

  • 電源プラン変更、カバーを閉じる動作、USB機器の抜き差しで不調になる

  • ドライバー更新やBIOS/UEFI更新、周辺機器追加の直後から起きる

症状の出方:ユーザー視点でよくあるパターン

ERROR_ACPI_ERROR は「表示されるエラー」だけでなく、ログに残る形で静かに発生していることもあります。実害として多いのは以下です。

  • スリープが効かず、画面は消えるがファンが回り続ける

  • 復帰後にキーボードやタッチパッドが反応しない

  • ふいに再起動し、原因不明のクラッシュとして扱われる

  • 省電力設定が勝手に戻る、または設定が保存されない

「たまに起きる」程度でも、周辺機器やドライバーの組み合わせが変わると頻度が上がることがあります。

代表的な原因:なぜACPIで“想定外”が起きるのか

ERROR_ACPI_ERRORの原因は大きく4系統に分かれます。自分の環境に当てはめると切り分けが早くなります。

1)ハードウェア構成の不整合(増設・相性)

  • メモリ増設後からスリープ不安定

  • 拡張カード(Wi-Fi、Bluetooth、ストレージ等)追加後に再起動

  • USBドックや外付けGPU、複数モニター構成で発生

ACPIは「機器の状態」を前提に電源遷移を組み立てるため、機器側が期待どおり応答しないとエラーになりやすいです。

2)BIOS/UEFI(ファームウェア)起因

  • BIOS更新後にスリープ不調

  • 逆にBIOSが古く、Windows側の電源管理仕様と噛み合わない

  • 省電力関連の設定(C-States、Modern Standby、Wake設定など)が微妙に合っていない

ACPIはOSとファームウェアの“協調動作”なので、片方だけ最新にしても問題が出る場合があります。

3)ドライバー問題(特に電源・チップセット・グラフィックス)

  • GPUドライバー更新後に復帰失敗

  • チップセット/ME/AMD PSPなどの基盤系ドライバーが古い

  • ストレージ(NVMe/IRST)やネットワークのドライバーがスリープを妨げる

ACPIエラーは「ドライバーが引き起こした矛盾」をACPI側が受け止めて出るケースも多いです。

4)電源管理の競合(設定・機能の衝突)

  • 高速スタートアップと休止/スリープの組み合わせ

  • USBの選択的サスペンド、デバイスの電源オフ許可

  • 常駐ソフト(ハードウェア制御、RGB、周辺機器ユーティリティ)が電源遷移を妨害

設定は単体で正しくても、組み合わせで破綻することがあります。

重要度は?「致命的ではない」が再発するなら要注意

ERROR_ACPI_ERROR は文面だけ見ると致命的に見えますが、単発なら“偶発的”で済むこともあります。一方で、繰り返し発生する場合は、ファームウェア・ドライバー・ハードウェアのどれかが根本原因である可能性が高く、放置すると以下が起きやすいです。

  • スリープ復帰失敗→作業データ消失

  • 不意の再起動→システムファイルや更新処理の破損

  • バッテリー消耗や発熱(スリープに見えて実は起きている等)

「再現条件がある」「週に1回以上起きる」なら、対処の価値があります。

診断の進め方:最短で原因に近づくチェック順

ここからは、実務的に“効く順”で進めます。上から順に試すと、遠回りしにくいです。

1)直前に変えたものを一旦戻す(最優先)

  • 最近増設したUSB機器、ドック、外付けストレージを外して様子を見る

  • 直近で更新したドライバー(特にGPU/チップセット/ストレージ)を戻す

  • BIOSを更新した直後なら、関連設定を既定値に戻す(Load Defaults相当)

ACPI問題は「変更点がトリガー」になりがちなので、ここで直ることが多いです。

2)電源関連の設定を“衝突しにくい”状態へ寄せる

  • 高速スタートアップを一度オフにして挙動確認

  • スリープ/休止/ハイブリッドスリープの組み合わせを単純化(まずは標準スリープだけ、など)

  • USBの省電力設定(選択的サスペンド)を無効化して比較

  • デバイスマネージャーで、ネットワーク/USB機器の「電源の節約のために…」をオフにしてみる

目的は「電源遷移の手数を減らして」問題の再現性を下げることです。原因がドライバーでも、設定側から回避できる場合があります。

3)基盤系ドライバーを“メーカー基準”に揃える

Windows Updateで当たっているドライバーが必ずしも最適とは限りません。以下は機種メーカー(PCメーカー、マザーボードメーカー)の提供版を優先します。

  • チップセットドライバー

  • 管理エンジン/プラットフォーム系(Intel ME、AMD PSP等)

  • ストレージ(IRST/NVMe関連)

  • グラフィックス(ノートPCはメーカー推奨版が安定しやすい)

特にノートPCは、メーカーが電源制御をチューニングしていることが多く、汎用ドライバーより安定することがあります。

4)BIOS/UEFIの更新・設定見直し

BIOS/UEFIはACPIの“供給元”です。更新が来ているなら適用が有効な場合があります(ただし更新直後から発生したなら、設定既定化や前版への戻しも検討)。

見直し対象の例:

  • 電源関連の省電力機能(C-States、ErP、S3/Modern Standby関連)

  • Wake設定(USB/PCIeでのスリープ解除)

  • 仮想化やセキュリティ機能が関係するケースもあるため、更新後は既定値に戻してから再調整

「設定を触った覚えがない」場合でも、更新で既定挙動が変わることがあります。

5)データ破損・システム整合性の確認

ACPIそのものではなく、周辺の破損が連鎖していることがあります。次の観点で整合性を整えます。

  • Windowsのシステムファイル整合性チェック

  • ディスクエラー確認

  • 既定の電源プランへ戻す(電源設定が破綻している場合がある)

ここで改善するなら、根は“構成の破損”だった可能性が高いです。

すぐ効く対処のまとめ:状況別のおすすめ

最後に、発生状況から「まずこれ」を整理します。

  • スリープ/復帰で起きる:高速スタートアップOFF → USB省電力OFF → GPU/チップセットをメーカー版へ

  • 増設・周辺機器の直後:一旦すべて外す → 最小構成で再現確認 → 1つずつ戻す

  • BIOS更新直後:設定を既定化 → 電源関連設定をシンプルに → 必要なら前版検討

  • ランダム再起動が増えた:基盤系ドライバー刷新 → ストレージ/電源設定見直し → システム整合性チェック

関連するACPI系エラーも併発しやすい

ACPI周辺では、テーブルの取得や整合性に関わるエラーが連鎖することがあります。似た名前のエラーがログに並ぶ場合、個別に追うより「BIOS/UEFIと基盤ドライバーを揃える」「電源遷移の衝突を減らす」方針が効果的です。

FAQ

Q:ERROR_ACPI_ERROR の意味は?

A:WindowsのACPIサブシステムで想定外の状態が発生したことを示します。電源管理やハードウェア構成に関わる問題が背景にあることが多いです。

Q:どうやって切り分ければいい?

A:直前の変更を戻す→電源設定の衝突を減らす→基盤系ドライバーをメーカー版へ→BIOS/UEFI見直し、の順が最短です。

Q:致命的なエラー?

A:単発なら致命的でないこともありますが、継続的に起きる場合は再起動やスリープ失敗につながるため、放置はおすすめしません。


ERROR_ACPI_ERROR(669 / 0x29D)は「原因がひとつに決まらない」タイプのエラーですが、逆に言えば“よくある原因”に沿って手順を踏めば、再現性を下げたり根本解決に近づけます。まずは変更点の巻き戻しと電源設定の単純化から始め、基盤ドライバーとBIOS/UEFIを整える流れで対処すると、最小の労力で効果が出やすいはずです。




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