
AOMEI PreOS後にWindowsが起動しない原因と復旧手順:0x0000007B(INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE)を直す
Windowsのパーティションを縮小してFedoraとデュアルブートにしようとしたところ、AOMEIのPreOS(再起動して実行される特殊モード)で処理が中断し、その後Windowsが極端に不安定になり、最終的に「0x0000007B」や「Ntfs関連(ntfs.sys等)」のエラーで起動不能になる――これは珍しくないトラブルです。
結論から言うと「かなりまずい状態」になり得ますが、手順を踏めば復旧できる可能性は十分あります。この記事では、なぜ起きるのか、何から確認し、どう直すかを“失敗しやすい順”にまとめます。
まず症状を整理:0x0000007Bは何が起きているのか
ブルースクリーンの 0x0000007B は、多くの場合 INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE(起動ディスクにアクセスできない) を意味します。要するに、Windowsが起動時に必要なストレージ(SSD/HDD)や、その中のシステム領域を正しく読めていません。
パーティション操作の直後に起きる場合、原因はだいたい次のどれかに集約されます。
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パーティションの境界/メタデータが不整合(移動・縮小の途中失敗でNTFS情報が壊れる)
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EFI/回復/予約領域など“見えにくい領域”が変更され、起動構成が崩れる
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ブート関連(BCD/EFI)が参照するパスがズレた
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ディスク暗号化(BitLocker)や高速スタートアップと干渉
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BIOS設定(SATAモード/UEFI設定)の変化が偶然重なった
AOMEIがPreOSで動くのは、Windowsが稼働したままでは移動できない領域(Cドライブの先頭側など)を扱うためです。つまりPreOS中断は「途中でディスクの地形を変えたまま止まった」可能性があり、起動不能に直結します。
「縮小できるのに20GBしか空かない」根本原因
Windows標準のディスクの管理で縮小量が小さくなるのは、空き容量が十分あっても “動かせないファイル”が末尾付近に残る からです。代表例は以下です。
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ページファイル(仮想メモリ)
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休止状態ファイル
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システム保護(復元ポイント)
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断片化したMFTなどNTFSメタデータ
これを理解せずに外部ツールで強引に大きく縮小すると、今回のような事故が起きやすくなります。
最優先:データを守る(ここを飛ばすと取り返しがつかない)
すでに起動不能なら、まずは「直す」より「守る」が先です。
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可能なら別PCでWindowsインストールUSB(または回復ドライブ)を作成
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起動できたら回復環境(WinRE)へ入り、最悪に備えて
重要データを外付けへ退避(USB SSD/ HDD など) -
Fedoraのインストール作業はいったん中止(追加の書き込みで悪化し得る)
修復作業の途中でchkdsk等が走ると、壊れ方によっては「失われたファイルの整理」が起き、状況が不可逆に変わる場合があります。だからこそ先に退避が鉄則です。
いちばん簡単に直る可能性がある確認:BIOS/UEFI設定
0x0000007Bは、作業のタイミング次第でBIOS設定の変化が重なって発生することがあります。以下を確認します。
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UEFIで起動しているか(Legacy/CSMに変わっていないか)
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SATAモード(AHCI/RAID/Intel RST など)が変わっていないか
もし以前と違っていれば、元に戻して再起動します。これだけで復帰するケースもあります。
Windows回復環境(WinRE)での王道手順
WindowsインストールUSBから起動し、
「コンピューターを修復する」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」を開きます。
1) スタートアップ修復(起動修復)
最初に試す価値があります。BCDやブート周りの軽微な崩れなら自動で直ることがあります。
2) システムの復元
AOMEI導入前後で復元ポイントが残っていれば有効です。パーティション変更そのものは戻らない場合もありますが、起動関連の整合が戻って起動することがあります。
3) コマンドプロンプトで段階的に修復
自動修復でダメなら、次の順に“被害を広げにくい”ものから試します。
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ディスクチェック(ファイルシステム整合)
chkdsk C: /f
※環境によってWindowsのドライブ文字が変わるので、diskpart→list volで確認してから実行します。 -
システムファイル検査(オフライン)
sfc /scannow /offbootdir=C:\ /offwindir=C:\Windows
ntfs関連の破損がある場合に効くことがあります。 -
ブート構成の再作成(UEFI想定)
EFIパーティションに起動ファイルを入れ直す手段です。
代表的にはbcdboot C:\Windows /l ja-jpを使いますが、EFIパーティションの割り当てが必要なこともあります。
(ここは手順を誤ると起動構成をさらに壊すリスクがあるため、データ退避後に行うのが安全です)
ここまでで直らない場合、パーティションそのものの不整合が重い可能性があります。
「バックアップに戻す」が最短ルートになることがある
今回のケースでは、PreOS中断後に極端なラグやフォーカス喪失が出ています。これはOSの動作以前に、ディスクI/Oが不安定だったり、システム領域が損傷している兆候です。
もし パーティション操作前にAOMEI等でバックアップを作っていた なら、復旧は「修復」より バックアップ復元 が早く確実です。起動不能系は“整合が戻ったように見えても再発する”ことがあるため、時間を節約できます。
直った後に同じ事故を防ぐ:Fedoraデュアルブートの安全な進め方
復旧できたとしても、次の一手を誤ると再発します。安全策はこうです。
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Windows標準機能で縮小できる範囲でまず確保(小さくてもよい)
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さらに必要なら、先にWindows側で
休止状態OFF、ページファイル調整、復元ポイント整理、再起動、最適化(デフラグ相当)
などを行い、縮小可能量を増やす -
それでも足りない場合は、外部ツールを使う前に
完全バックアップ(イメージ) を取る -
Linuxインストール時は、EFI領域を消さない/フォーマットしない(既存を共有するのが基本)
「300GB空いているのに縮小できない」はWindowsの仕様上よくある話なので、焦って強引なツールに頼るほど危険度が上がります。
まとめ:やるべき優先順位
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追加の操作を止め、可能ならデータを退避
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BIOS/UEFI設定(UEFI・SATAモード)を確認
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WinREの起動修復→復元→chkdsk/sfcの順に試す
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バックアップがあるなら復元が最短
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復旧後は、縮小の前準備とバックアップを徹底して再挑戦
「Is it that bad?」に対しては、“放置や手当たり次第の修復は悪化し得るので危険”が答えです。ただし、正しい順番で対処すれば救える見込みはあります。復旧が最優先なので、まずはデータ保全と回復環境からの修復を進めてください。