
DXGI_ERROR_DEVICE_REMOVED(0x887A0005)を直す方法まとめ:Microsoft Flight Simulatorが落ちる原因と対策
Microsoft Flight Simulator(以下MSFS)を起動した直後やフライト中に突然クラッシュし、「DXGI_ERROR_DEVICE_REMOVED」やエラーコード「0x887A0005」が表示される──この症状は、GPU(グラフィックボード)とDirectX周りの不整合、ドライバーの不安定化、過負荷(VRAM不足・温度上昇・電力不足)などが重なったときに起きやすい代表的なトラブルです。
本記事では、原因を整理しながら“直る確率が高い順”に具体策をまとめます。闇雲に設定をいじるのではなく、再発しにくい状態へ持っていくことをゴールにします。
- DXGI_ERROR_DEVICE_REMOVED(0x887A0005)を直す方法まとめ:Microsoft Flight Simulatorが落ちる原因と対策
DXGI_ERROR_DEVICE_REMOVED(0x887A0005)とは何か
このエラーはざっくり言うと「DirectXがGPUを見失った(またはGPU側が応答不能になった)」状態です。実際には、GPUのハード故障だけでなく次のような“ソフト・設定・負荷”要因でも発生します。
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GPUドライバーが不安定(更新直後/古すぎる/破損)
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オーバークロック(GPU/VRAM/CPU)や電力制限の影響
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温度上昇や瞬間的な電力不足でGPUが落ちる
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VRAM不足で描画が破綻(高解像度・高テクスチャ・VR・高トラフィック)
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DirectX 12周りの相性(MSFS側設定と環境の噛み合わせ)
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オーバーレイや常駐ツールが描画フックして衝突(録画・モニタリング・RGB制御など)
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Windowsのハードウェアアクセラレーション設定や省電力設定の影響
ここからは、効果が出やすい順に対策を進めます。
まず最優先で試す「再発を止めやすい」基本対策
1)GPUドライバーを“クリーン”に入れ直す
単なる更新より、いったん削除して入れ直す方が直るケースが多いです。
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可能ならDDU(Display Driver Uninstaller)で完全削除 → 最新の安定版ドライバーを入れる
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最新が不安定な場合は「1つ前」または「評価の高い安定版」に戻す(ロールバック)
ポイント:MSFSのクラッシュは「最新=正解」ではありません。更新直後から落ちるなら戻す判断も有効です。
2)GPU/CPUのオーバークロックを“全部”やめる
軽いOCでもMSFSのような負荷が長く続くゲームだと落ちます。
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GPUのコア/メモリOC、アンダーボルト、電力制限の調整をいったん初期値へ
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CPUもXMP以外のOCがあれば解除(不安定の原因になり得ます)
「他のゲームは平気」でもMSFSだけ落ちるのはよくあります。まずは純正状態で切り分けが最短です。
3)オーバーレイ/録画/モニタリング系を停止
描画に介入する常駐が原因になることがあります。
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GeForce Experience / ShadowPlay、Steamオーバーレイ、Discordオーバーレイ
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MSI Afterburner / RivaTuner、各種FPS表示
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画面録画、配信ソフトのフック、RGB制御ツールの一部
一度「全部切った状態」で落ちるかどうかを確認するのがコツです。
MSFS側の設定で直りやすいポイント
4)DirectX 12で落ちるならDirectX 11に戻す(または逆)
MSFSは環境によってDX12が不安定になることがあります。
設定でDirectXを切り替え、安定する方に固定します。
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DX12 → DX11で改善:相性・VRAM圧迫・ドライバーの噛み合わせが原因の可能性
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DX11 → DX12で改善:一部環境ではDX12の方が安定する場合も
「どちらが正しい」ではなく“あなたの環境で落ちない方”が正解です。
5)VRAM不足を疑う:テクスチャと解像度周りを下げる
0x887A0005系はVRAM不足や逼迫でも起きます。特に次に該当するなら要注意です。
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4K、ウルトラワイド、VR(特にVRはVRAMを食います)
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テクスチャ品質が高い、レンダースケールが高い
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AIトラフィック、フォトグラメトリ、アドオン盛り盛り
まずは効果が大きい順に調整します。
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レンダースケールを下げる(例:100 → 90/80)
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テクスチャ解像度を下げる(Ultra → High/Medium)
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シャドウ・反射・雲を下げる(負荷が大きい)
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VRなら OpenXR/レンダースケール を控えめに
これだけで「一定時間で必ず落ちる」系が止まることがあります。
6)コミュニティフォルダ(MOD/アドオン)を空にして検証
アドオンの競合や古いものが原因でクラッシュすることがあります。
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Communityフォルダを一時的に空にする(別フォルダへ退避)
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安定したら、追加は“1つずつ”戻して犯人を特定
Windows設定と電源まわり:見落としがちな安定化
7)電源プランを「高パフォーマンス」寄りにする
省電力が悪さをすることがあります。
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Windowsの電源モードを「最適なパフォーマンス」寄りへ
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ノートや省電力設定が強い環境は特に重要
8)温度・電力不足をチェック(意外と多い)
DXGI_ERROR_DEVICE_REMOVEDは、GPUが保護動作に入ると出やすいです。
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GPU温度、ホットスポット温度、VRAM温度が高すぎないか
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電源ユニット容量不足、ケーブル取り回し、瞬間的な電圧降下
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ケース内エアフロー改善、ファンカーブ調整
「夏だけ落ちる」「長時間で落ちる」は温度が疑わしいサインです。
それでも直らないときの“最終チェック”リスト
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MSFSのファイル整合性チェック(Steam/Xboxアプリの機能)
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Windowsのシステム破損チェック(DISM / sfc)
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チップセットドライバー更新、BIOS更新(安定性改善が入る場合)
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メモリの不安定(XMPが攻めすぎ)を疑い、XMPを一段落とす or 無効で検証
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何をしても改善しない場合は、GPUのハード不調も視野(別PC/別GPUで切り分け)
効率よく直すためのおすすめ手順(この順で潰す)
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オーバークロック解除(GPU/CPU)
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オーバーレイ・録画・モニタリング停止
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ドライバーをクリーンインストール(必要ならロールバック)
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DX11/DX12切り替え
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レンダースケール・テクスチャ等でVRAM圧迫を軽減
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Communityフォルダを空にしてアドオン切り分け
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温度・電源・メモリ(XMP)をチェック
この流れなら、原因が「ソフト」「設定」「負荷」「ハード寄り」どこにあるかも自然に見えてきます。
まとめ:0x887A0005は“GPUが落ちる理由”を潰せば止まる
DXGI_ERROR_DEVICE_REMOVED(0x887A0005)は、名前の印象ほど単純な「GPU故障」専用エラーではありません。多くはドライバー・オーバークロック・オーバーレイ・VRAM逼迫・DX設定の相性といった“環境要因”で再現します。
本記事の手順で「不安定要素の排除 → 負荷の見直し → 追加要素の切り分け」を進めれば、再発しにくい安定構成に近づけます。MSFSは長時間負荷が続くソフトだからこそ、短期的に直すだけでなく、落ちない状態を作るのが最短ルートです。