
Error 1722「Windows Installer パッケージに問題があります」DSCOM Driver インストール失敗の原因と最短復旧手順
DSCOM Driver(DataSynapse COM Driver)をインストールしようとすると、途中で Error 1722 とともに「There is a problem with this Windows Installer package…」が表示され、セットアップが完了しないことがあります。
このエラーは“インストーラー自体の不具合”に見えて、実際は インストール中に実行される登録処理(/RegServer)が必要な DLL を見つけられず落ちているケースが非常に多いのが特徴です。この記事では、イベントログの見方から、原因の切り分け、最短で復旧させる手順までをまとめます。
- Error 1722「Windows Installer パッケージに問題があります」DSCOM Driver インストール失敗の原因と最短復旧手順
Error 1722 とは何が起きているのか
Error 1722 は MSI(Windows Installer)が「セットアップの途中で実行したプログラムが正常終了しなかった」ことを示す代表的なエラーです。今回のケースでは、インストール中に次のような登録処理が走ります。
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実行ファイル:
DSCOMDriver.exe -
実行引数:
/RegServer -
目的:COM ドライバーを Windows に登録する
ところが、この DSCOMDriver.exe が VC12(Visual C++ 2013)でビルドされており、実行時に msvcr120.dll が必要になります。Visual C++ 2013 ランタイムが入っていない環境では、プロセスが 0xC0000135(STATUS_DLL_NOT_FOUND) で終了し、結果として MSI 側が Error 1722 を出します。
まず確認すべき証拠:イベントビューアのログ
ポップアップだけでは原因が分かりません。Windows イベント ビューアの「アプリケーション」ログを確認すると、決定的な情報が残ります。
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ログ:イベント ビューア → Windows ログ → アプリケーション
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典型的な記録内容(要点)
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Product: DataSynapse COM Driver — Error 1722
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action が
DSCOMDriver.exe /RegServerを実行しようとして失敗 -
終了コードが DLL 不足を示すものになっている場合がある
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ここで「/RegServer」「DSCOMDriver.exe」「msvcr120.dll」などに当たりがつけば、ほぼ原因確定です。
原因の本命:Microsoft Visual C++ 2013 Redistributable 不足
結論から言うと、対処の本命は **Visual C++ 2013 再頒布可能パッケージ(ランタイム)**の導入です。msvcr120.dll は OS 標準ではなく、VC++ ランタイムに含まれるため、未導入だと DSCOMDriver.exe が起動すらできません。
重要:x86 / x64 の入れ分け
DSCOMDriver が 32bit の場合、OS が 64bit でも x86 ランタイムが必須です。迷ったら次の方針が安全です。
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64bit OS:x86 と x64 の両方を入れる(競合ではなく共存可能)
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32bit OS:x86 のみ
導入後は再インストールを試します。多くの環境でこれだけで解消します。
最短復旧の手順(順番が大事)
以下は「遠回りしない」ことを優先した手順です。
1) 既存インストールの中途半端な残骸を整理
インストールが途中で落ちた後、再実行で状態が悪化することがあります。
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「アプリと機能」または「プログラムと機能」に DataSynapse / DSCOM Driver が残っていればアンインストール
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C:\TIBCO\DataSynapse\DSCOMDriver\などインストール先フォルダに残骸があれば退避または削除(運用方針に従う)
2) Visual C++ 2013 ランタイムを導入(または修復)
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既に入っている場合でも、破損していると同症状になります
→ 「修復(Repair)」が選べるなら修復を実行
3) 管理者権限でインストーラーを実行
COM 登録は権限不足でも失敗します。
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インストーラー(MSI/EXE)を右クリック → 管理者として実行
4) まだ失敗する場合:手動で /RegServer を試す
インストール後半の登録処理だけが失敗している場合、原因がさらに絞れます。管理者のコマンドプロンプトで実行します。
cd /d C:\TIBCO\DataSynapse\DSCOMDriver
DSCOMDriver.exe /RegServer
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ここで「msvcr120.dll が見つからない」系のエラーが出る → ランタイム不足/不整合が確定
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ここで権限エラーが出る → 管理者権限やセキュリティ製品、ポリシーを疑う
5) 追加の保険:システムファイル整合性チェック
ランタイム導入後も DLL 周りの挙動が不安定なら、OS 側の整合性も確認します。
sfc /scannow
(修復が走った場合は再起動後に再インストール)
それでも直らないときの切り分けポイント
最後に、同じ Error 1722 でも原因が複数あり得るため、再発防止の観点でチェック項目を整理します。
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セキュリティソフトが /RegServer 実行をブロックしていないか
→ 一時的に例外設定、または管理部門にホワイトリスト登録を依頼 -
インストール先のパスや権限(書き込み禁止、リダイレクト)
→C:\配下に権限制限がある環境では要注意 -
32bit/64bit の不一致
→ 64bit OS でも x86 ランタイムが必要なケースが多い -
イベントビューアに別の例外が出ていないか
→ “DLL 不足”以外の例外(アクセス拒否、依存コンポーネント不足)が出ていないか確認
まとめ:Error 1722 は「登録処理が落ちた」サイン、対処の主役は VC++ 2013
DSCOM Driver の Error 1722 は、インストール途中の DSCOMDriver.exe /RegServer が正常に走らないことで発生しがちです。そして、その最有力原因は msvcr120.dll を含む Visual C++ 2013 ランタイム不足です。
イベントビューアで「/RegServer」が絡んでいることを確認し、VC++ 2013(x86/x64)導入 → 管理者実行の順で進めれば、多くの環境で短時間で復旧できます。