
Premiere Proのエラー0xc0000142で起動しない原因と対処法:UIFlowService.exe×MSVCP140.dllクラッシュを直す
Premiere Pro(やAfter Effects)を起動しようとすると 0xc0000142 で落ち、イベント ビューアーを見ると「Premiere」ではなく UIFlowService.exe(Power Automate Desktop) と MSVCP140.dll が原因として記録されている——このパターンは、アプリ側の不具合というより Windows上の共通ランタイム/常駐サービスの破損・競合 で起きがちです。特に Windows Enterprise 端末だけで発生する場合、管理ポリシー配下のサービスや再頒布コンポーネントの状態がカギになります。
- Premiere Proのエラー0xc0000142で起動しない原因と対処法:UIFlowService.exe×MSVCP140.dllクラッシュを直す
- 症状の読み解き:犯人はPremiereではなく「UIFlowService.exe」の可能性が高い
- まず効く即時対処:UIFlowServiceを再起動(管理者権限が必要になりやすい)
- 本命対処1:Visual C++(2015–2022)再頒布可能パッケージを入れ直す
- 本命対処2:Power Automate Desktop側を修復(アンインストール→再導入が効く)
- 追加の安定化:Windowsのシステム修復(SFC/DISM)とクリーンブート
- なぜWindows Homeでは出ず、Enterpriseで出るのか
- IT部門に頼むべきライン(結論:多くの場合“必要”になりやすい)
- やってはいけないこと:DLL単体を配布サイトから拾って置き換える
症状の読み解き:犯人はPremiereではなく「UIFlowService.exe」の可能性が高い
イベント ビューアーで「Faulting application path」がC:\Program Files (x86)\Power Automate Desktop\UIFlowService.exe
になっている時点で、クラッシュしているのは Adobe本体ではなく Power Automate Desktop のUIFlowService です。
さらに「Faulting module」が MSVCP140.dll、例外コードが 0xc0000005(アクセス違反) の場合、ざっくり言えば次のどれかが起きています。
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Visual C++ ランタイム(MSVCP140.dll系)が壊れている/不整合
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何らかの導入物(更新・配布アプリ・セキュリティ製品)が VC++ ランタイムを巻き戻す(ダウングレード)
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UIFlowService 側のインストール状態やプロファイルが不正で、起動時に落ち続けている
MSVCP140.dll は Visual C++ 再頒布可能パッケージに含まれる代表的なランタイムで、ここが崩れると「起動時の初期化」段階で 0xc0000142 系の失敗として表に出ることがあります。 Microsoft Learn+2Microsoft+2
まず効く即時対処:UIFlowServiceを再起動(管理者権限が必要になりやすい)
Power Automate Desktop の UIFlowService が「悪い状態」に陥ると、再起動だけで復帰することがあります。Microsoft は手順として、タスク マネージャーの「サービス」タブから UIFlowService を再起動する方法を案内しています(途中で管理者が必要なケースあり)。 Microsoft Learn+1
実務的には次の順で試すのが安全です。
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タスク マネージャーで Microsoft.Flow.Rpa.Agent が動いていれば終了
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UIFlowService を再起動
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その後に Premiere / After Effects を起動して挙動確認
ここで直るなら「恒久対処」は後回しでもOKですが、再発するなら次章へ進みます。
本命対処1:Visual C++(2015–2022)再頒布可能パッケージを入れ直す
MSVCP140.dll絡みのクラッシュは、Visual C++ 再頒布可能パッケージの修復/再インストール が最も成功率が高いです。ポイントは x64端末でも“x86とx64の両方”を入れる こと(Power Automate Desktop は x86 側コンポーネントも持ちます)。
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Microsoft が案内する「最新のVC++再頒布可能パッケージ」から導入する Microsoft Learn
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既存が壊れている場合、いったん修復または再インストールで整合性が戻ります Lenovoサポート+1
また、企業端末では別ソフトの導入や配布で VC++ ランタイムが古い版へ戻される 事例が報告されています。これが起きると突然アプリが起動しなくなるので、「最近入った業務ソフト/エージェント/VDI関連」の更新履歴も要注意です。 kb.omnissa.com+1
本命対処2:Power Automate Desktop側を修復(アンインストール→再導入が効く)
イベントログ上の当事者が UIFlowService である以上、Power Automate Desktop(PAD)そのものの修復も有効です。
Microsoftのサポート記事(Power Automate for desktop のインストール問題)には、状況によって 「Microsoft Visual C++ 2015–2022 Redistributable をいったん外してからPADを再インストールする」 といった回避策が示されています。 Microsoft Learn+1
さらに、UIFlowService プロファイルが壊れているケースでは、アンインストール後に関連ファイルの削除確認やプロファイルの手動リセットが案内されています。 Microsoft Learn
「Enterpriseだけ発生」の場合、PADが標準配布されていたり、管理者がサービス設定を配布していたりして “壊れ方が揃う” ことがあります。PADを触れる権限があるなら、再導入はかなり現実的な打ち手です。
追加の安定化:Windowsのシステム修復(SFC/DISM)とクリーンブート
ランタイムやシステムDLLの不整合が疑わしいときは、Windows側の修復も合わせると再発率が下がります。
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SFC(システムファイルチェッカー)
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DISM(コンポーネントストア修復)
また、0xc0000005 は常駐ソフトのフックや競合でも起こり得るため、クリーンブートで常駐を最小化して再現性を見るのも切り分けに有効です(特にEDR/AV、デバイス管理系、入力支援系など)。
なぜWindows Homeでは出ず、Enterpriseで出るのか
HomeとEnterpriseで差が出る典型は次のとおりです。
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企業配布のPower Automate Desktop/関連サービスが入っている
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グループポリシーやIntune配布でランタイムやサービス設定が固定され、破損・巻き戻りが起きる
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セキュリティ製品(EDR/アプリ制御) がUI自動化やDLLロードに干渉する
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Enterprise側だけ 権限不足で修復が完了しない(結果として壊れたまま)
「編集用ノートだけ発生」は、まさにこの線が濃いです。
IT部門に頼むべきライン(結論:多くの場合“必要”になりやすい)
次のどれかに当てはまるなら、IT権限(ローカル管理者、配布権限)がないと詰みやすいです。
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UIFlowService の再起動やサービス設定変更が 権限不足でできない Microsoft Learn
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Visual C++ 再頒布可能パッケージの修復・再インストールが 制限されている Microsoft Learn+1
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Power Automate Desktop の再インストールが 管理ポリシー配布物でユーザー側から触れない Microsoft Learn+1
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EDR/アプリ制御が疑わしく、例外設定やログ確認が必要
逆に言うと、Homeで動いている=Adobeのライセンスや基本環境は概ね問題なし なので、Enterprise端末では「PAD+VC+++企業端末固有の常駐」が主戦場になります。
やってはいけないこと:DLL単体を配布サイトから拾って置き換える
MSVCP140.dll を単体で入れ替える“手軽な方法”は、バージョン不整合やマルウェア混入リスクが高く、企業端末では監査的にも危険です。必ずMicrosoftの再頒布可能パッケージ経由で整合性を取り直すのが安全です。 Microsoft Learn+1
上から順にやるなら、現実的な最短ルートは (1) UIFlowService再起動 → (2) VC++再頒布修復 → (3) PAD再導入(必要ならVC++ごと) です。特にイベントログで UIFlowService.exe が落ちている以上、Adobeの再インストールを繰り返すより、まずWindows側の共通部品を直すほうが改善に直結します。