
Windows 10 Pro 22H2でKB5073724が入らない(0x80070002)原因と直し方:ドライバー起因まで深掘り手順
Windows 10 Pro 22H2で累積更新プログラム「KB5073724」のインストールに失敗し、エラー 0x80070002 でロールバックしてしまう――この症状は「更新に必要なファイルが見つからない/壊れている」系の典型で、さらにログ上は**Microsoft製ドライバーの“公開(publish)”に失敗(0x00000002)**が引き金になっているケースがあります。KB5073724は2026年1月配信のWindows 10向けセキュリティ更新に該当し、環境依存の“詰まりポイント”があると更新経路ごと落ちることもあります。 マイクロソフトサポート+1
- Windows 10 Pro 22H2でKB5073724が入らない(0x80070002)原因と直し方:ドライバー起因まで深掘り手順
KB5073724と0x80070002の意味を先に整理
KB5073724はWindows 10(22H2/21H2)向けの累積更新で、OSビルド更新を伴います。 マイクロソフトサポート+1
一方、0x80070002は一般に「必要ファイルが見つからない/不整合がある」状況で出やすく、ダウンロード済み更新データの破損、コンポーネントストア不整合、途中失敗の残骸などが原因になりがちです。 Microsoft Learn
さらにログで 0x00000002(ERROR_FILE_NOT_FOUND) がドライバー周りに出る場合は、「INFが参照するSYS等が欠けている」「ドライバーストアへの展開・公開ができない」方向を疑います(CBS.log / setupapi.dev.logが重要)。
まず効く“定番”の復旧(更新基盤のリセット)
更新コンポーネントが壊れているだけなら、これで通ることが多いです。管理者のコマンドプロンプトで実行してください。
1) Windows Updateキャッシュを捨てる
net stop wuauserv
net stop bits
net stop cryptsvc
ren %windir%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren %windir%\System32\catroot2 catroot2.old
net start cryptsvc
net start bits
net start wuauserv
2) コンポーネントストア修復(DISM→SFC)
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
sfc /scannow
0x80070002は「更新に必要なファイル欠損・破損」でも出るため、Microsoftのトラブルシュート手順でもこの系統が基本ルートになります。 Microsoft Learn
“ドライバーが開けない/publishできない”場合の切り分け
今回のように setupapi.dev.log でドライバー関連の失敗が見えるなら、次の順で潰すと原因に近づけます。
3) setupapi.dev.logで「失敗したINF名」を特定する
C:\Windows\INF\setupapi.dev.log を開き、更新を試した時刻付近で以下のような行を探します。
-
Failed to install driver package: xxxx.inf -
Error ... 0x00000002 -
Source file not found/cannot be opened
ここで “どのINFが失敗したか” が出れば勝ちです。INFが分かれば、次はDriverStore上の該当パッケージを直接扱えます。
4) pnputilで問題ドライバーを退避(削除→再投入)
まずドライバー一覧から該当を引き当てます。
pnputil /enum-drivers
出力の中から怪しい Published Name(例:oem42.inf) を見つけたら、削除(使用中なら /force を検討)します。
pnputil /delete-driver oem42.inf /uninstall
その後、メーカー公式・Windows Updateカタログ・Windows標準のいずれかで適正なドライバーを入れ直します。
ポイントは「INFはあるのに参照先SYSが無い」「DriverStoreの整合が崩れている」状態を正すこと。0x00000002が出るときはこのパターンが多いです。
5) セキュリティ製品・EDRの干渉を疑う
ドライバーの“公開”はシステム領域への書き込みが発生します。攻撃面を嫌ってブロックする設定(制御されたフォルダーアクセス、EDRのルール、アプリ制御)があると、ログ上は「開けない」「見つからない」風に見えることがあります。
一時的に“更新中だけ”緩める、除外を入れる、監査ログを確認するのが実務的です。
それでもダメなら:更新の入れ方を変える(オフライン適用)
6) Microsoft Update CatalogからKB5073724を手動適用
Windows Update経由が壊れていても、MSUで通る場合があります。KB5073724自体が累積更新である点は変わりません。 マイクロソフトサポート
手動適用でも同じ0x80070002なら、やはり「コンポーネントストア or ドライバー or ストレージ」のどこかが根っこです。
7) インプレース修復(“更新を直すための上書き”)
インプレースアップグレード(修復インストール)は、更新基盤の破損をまとめて戻せる強力手段です。ただし今回のように「更新基盤が壊れていてインプレース自体も落ちる」ケースがあり得るので、上のDriverStore対処→DISMの順で整えてから実行すると成功率が上がります。
仕上げのチェックリスト(見落としがちな地雷)
-
空き容量:累積更新でも一時領域を食います(最低でも数GB単位で余裕を)。
-
時刻ずれ:証明書検証が絡むと変な失敗を誘発します(NTP同期)。 Microsoft Learn
-
ストレージ健全性:イベントログ(Disk/NTFS)にエラーがあれば先に修復。必要なら
chkdsk /scan。 -
再起動保留:失敗の残骸が積み上がっていると毎回同じ場所で落ちます。
最短で「根本原因」に到達するコツ(管理者向け)
-
CBS.log では “どのパッケージ/コンポーネントで失敗したか” を追い、
-
setupapi.dev.log では “どのINF(ドライバー)で失敗したか” を確定し、
-
確定したINFを pnputilで直接扱う。
この3点で、闇雲な対症療法から抜け出せます。
KB5073724の0x80070002は「更新データの破損」だけでなく、ログが示す通り**ドライバーの公開失敗(0x00000002)**が実体であることがあります。更新コンポーネントのリセット+DISM/SFCで土台を直し、setupapi.dev.logでINFを特定してDriverStoreを整える――この順番が、再発も含めて一番“得”な解決ルートです。 Microsoft Learn+1