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Windowsインストール中にブルースクリーンが発生する原因を電源・CPU軸で整理する


本記事が扱う事象は、既存パーツ中心で組んだPCにWindows 10を新規インストールする過程で、進行率がおおむね80%付近を含む複数の局面でブルースクリーン(BSOD)が発生し、完走して起動できた後もサインイン後や放置中に再発する、という構造です。
SSDの健康状態が高く、メモリ診断とMemTest系で顕著な異常が見えない場合、原因は「電源系」「CPU系」に限られず、周辺要因の組み合わせとして整理する必要があります。そこで、発生局面の意味づけから入り、電源・CPUの故障でも“起動はする”のか、という論点を中心に因果関係を分解します。

発生局面から見える「再現性の低い停止」の意味

本記事の対象となる事象では、Windowsセットアップ中に停止する事例と、インストール後の通常操作・放置中に停止する事例が混在しています。ここで重要なのは、停止が「常に同じ地点」ではなく、近い帯域(例:80%付近)に寄りつつも揺れる点です。そのため、単純に特定ドライバの固定バグだけで説明しにくく、電源供給・信号品質・熱・初期設定など、負荷や状態の微差で結果が変わる系統の論点が残ります。

一方で、インストールが一度完走しても、その後に放置や軽作業で落ちるという事実は、「高負荷時だけ起きる不具合」に限定できない、という整理につながります。言い換えると、ピーク電力だけでなく、アイドル遷移(省電力状態の出入り)や、ストレージI/O、割り込み処理など、日常動作の中で頻繁に起きるイベントでも停止が起きうる構造です。

つまり、起動できること自体は電源・CPUの健全性を保証せず、停止の揺れ方が“電源・CPUも含む複数候補”を残します。
この点から、次章では電源系の不安定が「起動はするが落ちる」をどこまで説明できるかを整理します。

電源・ケーブル要因で「起動後に落ちる」は成立するか

電源ユニットや電源周りのケーブルに問題がある場合でも、OSが起動しサインインまで到達することは成立します。電源の不具合には、完全断(入らない)だけでなく、電圧降下・リップル増大・瞬間的な供給不足など、短い時間幅の乱れが含まれます。そうすることによって、負荷変動が起きた瞬間にCPUやGPU、VRM(電源回路)側でエラーが顕在化し、結果としてBSODや再起動、フリーズとして表面化することがあります。

また、ケーブル側の論点として、EPS 8pin(CPU補助電源)やPCIe補助電源の接触・圧着不良、モジュラー電源側の差し込み不良、ケーブルの取り回しによる端子へのストレスなども、同種の現象を作ります。ただし、典型的には「突然電源が落ちる」「再起動ループ」「高負荷時に偏る」という寄り方が多く、BSODが多彩に出る場合は、電源単独よりも“他要因を増幅する役”として残ることが多い、という整理になります。

電源やケーブルの不具合でも、Windowsは起動し得ますが、負荷変動や省電力遷移で不安定化する形を取り得ます。
以上を踏まえると、起動できる事実だけで電源を除外するのは難しく、次にCPU故障でも同様の「起動はする」が成立するかを見ます。

CPU故障でも「起動はするが突然落ちる」は成立するか

CPUが物理的に破損している場合は起動しない、という整理は一部では成り立ちます。ただし実務上は、CPUの故障・劣化・接触不良が“完全停止”だけを生むとは限りません。たとえば、ピン曲がり(AM4ではCPU側ピン)やソケット接触のムラ、クーラー固定圧の偏り、CPU内の特定コア/キャッシュ領域の不安定、Infinity Fabric(内部接続)周りの誤動作などがあると、ブートは通るが特定の処理で停止する、という形になり得ます。

Windows側で観測されやすいのは、WHEA(Windows Hardware Error Architecture)系のイベントや、停止コードとしてのWHEA_UNCORRECTABLE_ERROR、CLOCK_WATCHDOG_TIMEOUTなどで、必ずしも毎回同じ表示にはなりません。なお、CPU本体が原因に見えても、実際には「CPUに近い領域」の問題、つまりVRMの供給品質、SoC電圧、メモリコントローラ設定、BIOSの挙動が引き金になることもあります。ここで、メモリテストが通っている事実は重要ですが、OSセットアップ中や省電力遷移中のエッジ条件まで完全に覆う材料にはならない、という含みが残ります。

CPUが原因でも起動は成立し得て、状態遷移や特定処理で不意に停止する構造は説明できます。
そのため、電源とCPUの二択に絞り切る前に、周辺の設定・実装条件がCPU不安定を作っていないかを次章で整理します。

電源・CPU以外で起きやすい盲点と切り分けの観察軸

本記事が示す状況では、Windowsインストール中にも停止しているため、GPUドライバの完成形が入る前の段階でも不安定が発生しています。そのため、USBインストール媒体の品質(作成方法、USBポート相性、メモリスティックの不良)、BIOS設定(CSM、UEFI、SATAモード、Secure Boot周り)、そしてCPU周辺(SoC電圧、PBO、XMP/DOCP)を含めて、最小構成での再現性を見る軸が実務上の確認点となります。なお、B450世代ではBIOS更新で安定性が変わる例があり、同一ハードでも結果差が出ることがあります。

他方、GPUは「映る」だけでは健全性が確定せず、補助電源ラインやカード側の瞬断がBSODや再起動を誘発する場合があります。また、M.2 SSDが健康でも、スロット側の接触、放熱、PCIeリンクの交渉、チップセット側の挙動が絡むと、セットアップ中のI/Oで停止する余地があります。ここまでを整理したうえで、観察軸を表に落とすと、論点が分岐しすぎずに扱えます。

観測される現象 まず疑う範囲 補足の見方 次の論点
突然電源断・即再起動 電源・ケーブル BSOD表示なしが多い 最小構成で再現
BSOD多発・コード多彩 CPU周辺・設定 WHEA系が鍵になりやすい BIOS設定の初期化
インストール中にI/Oで停止 USB媒体・M.2周辺 ポート変更で差が出る 別USBで再作成
放置でも停止 省電力遷移・VRM アイドル時の遷移が材料 電源プラン差

ただし、表の分類は断定ではなく、要点を整理すると「最小構成」「設定の固定」「媒体の再現性」を揃えて比較することが重要です。次の表は、追加コストを抑えた切り分け順としてよく用いられる並びです(安定性に関sる差が出やすい順)。

切り分け順 実施内容 期待される差分 残る論点
1 BIOS初期化、XMP/DOCP無効 省電力遷移の変化 CPU/VRM
2 最小構成(GPU/SSD/メモリ1枚) 依存部品の切断 部品単体
3 USB媒体を別で作成・別ポート セットアップ再現性 ストレージ周辺
4 補助電源の挿し直し・別ケーブル 瞬断要因の排除 電源本体

電源・CPUの疑いを残したままでも、設定と最小構成で再現性を揃えると原因領域が縮みます。
この結果、買い足し前に「どこまで除外できたか」を言語化しやすくなり、次章の費用対効果の整理につながります。

買い足しを避ける前提での判断材料の作り方

本記事の対象テーマでは、「電源かCPUか」を早期に確定したい動機がありつつ、検証用の追加購入が本末転倒になり得る、という制約があります。そのため、判断材料は“交換以外”の手段で積み上げる形になります。たとえば、BIOSを既定に戻し、XMP/DOCPやPBOなどの上乗せ要素を排し、メモリ1枚・GPU最小・ストレージ1台という条件に固定すると、再現性のばらつきが減る場合があります。そうすることによって、電源やCPUそのものが原因なら条件を変えても落ち方が大きく変わらない、という比較が取りやすくなります。

一方で、ログの扱いも判断材料になります。Windowsが起動できる時間がある場合、イベントビューアのWHEA-LoggerやKernel-Powerの記録は、停止が「電源断寄り」か「ハードエラー寄り」かを整理する補助線になります。ただし、ログが残るには“OSが書き込みできる時間”が必要で、瞬断型では情報が薄くなる余地があります。つまり、ログは決定打ではなく、構造上の補足として使われます。

最後に、起動できるかどうかだけで電源・CPUを除外する発想は成り立ちにくい、という点を改めて整理します。電源もCPUも「起動はするが落ちる」形を取り得ます。ただし、電源起因は瞬断や高負荷偏りが出やすく、CPU起因はWHEA系や設定依存が混ざりやすい、という差が判断材料として重要です。

起動可否だけでは除外できず、再現条件を揃えた比較とログの補助で、電源系かCPU周辺かの輪郭を作るのが現実的です。




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