以下の内容はhttps://error-daizenn.hatenablog.com/entry/2025/12/17/214446より取得しました。


WSLで「No route to host」原因はKB5067036以降、VPN障害の対処はmirrored解除(NAT戻し)


2025年12月に入ってから急に増えたのが、「Windowsは社内VPNでつながるのに、WSL(Windows Subsystem for Linux/Windows上でLinuxを動かす仕組み)の中だけVPSや社内リソースへ行けない」という報告です。エラーはだいたい同じで、WSL側で通信すると
「No route to host(ホストへの経路がありません)」。開発だけじゃなく、セキュリティ運用やインフラ運用で“WSLから社内に入る”人ほど直撃します。 (マイクロソフトサポート)

何が起きてる?いちばん厄介なのは「WindowsはOK、WSLだけNG」

Windowsホストは同じ宛先へ到達できるのに、WSL(特にmirrored networking)だけがVPN越しに詰まります。 (マイクロソフトサポート)

体感としては「社内のGit、社内DNS、踏み台VPS、社内Kubernetes、全部WSLだけ死ぬ」。Windows側のPowerShellからSSHすると通るのに、WSLのsshだけ落ちる…この分断が精神にきます。

発生日時と影響する更新プログラム(KB番号・ビルド)

起点として名指しされているのは、2025年10月28日公開のKB5067036(OS Builds 26200.7019 / 26100.7019)で、それ以降の更新でも起こり得ます。 (マイクロソフトサポート)

時系列で並べると、ざっくりこうです。
2025年10月28日:Windows 11 24H2/25H2向け 非セキュリティ更新(プレビュー)KB5067036 公開 (マイクロソフトサポート)
2025年11月11日:KB5068861あたりで「mirrored+VPNが死んだ」という個別報告も登場 (GitHub)
2025年12月9日:累積更新KB5072033の既知の問題(Known issues)に、このWSL障害が明記される (マイクロソフトサポート)

つまり、「10月のプレビューを入れてから潜在的に壊れ、12月の累積で表面化した」パターンも普通にありえます。(マイクロソフトサポート)

影響範囲:誰が刺さりやすい?(企業VPN+mirroredが条件)

条件がそろうと再現しやすいのは、WSL 2でmirrored networking(ミラード ネットワーキング)を有効にし、第三者製VPNで社内へ入っているケースです。 (マイクロソフトサポート)

Microsoft側の説明でも「Windows Home/Proの一般ユーザーは遭遇しにくい」「企業リソース、DirectAccess(ダイレクトアクセス)などが主戦場」とされています。(マイクロソフトサポート)
逆に言うと、情シス配布のCisco Secure Client(旧Cisco AnyConnect)やOpenVPN、ここを使ってる人は要警戒。(マイクロソフトサポート)

原因:推定じゃなく“Microsoftが書いた”核心

原因は「VPNアプリの仮想インターフェイスがARP(Address Resolution Protocol/アドレス解決プロトコル)要求に応答しない」こと、と明記されています。 (マイクロソフトサポート)

ARPって地味だけど超重要で、ざっくり言えば「IPアドレスからMACアドレスを引くための近所づきあい」です。mirrored networkingは、Windows側のネットワークをWSLへ“ミラー”する新アーキテクチャなので、ここでARPがコケるとLinux側は「次にどこへ投げればいいか分からん…」となり、結果として「No route to host」になりがち、という流れ。(マイクロソフトサポート)

公式対応状況:いま直ってる?回避策は?

2025年12月17日(日本時間)時点で、Microsoftは“調査中(under investigation)”で、公式の確定回避策は提示していません。 (マイクロソフトサポート)

これがつらいところで、「直るまで待つ」以外の公式ルートが薄い。だから現場では、次の“現実的な一手”に流れています。

まず切り分け:あなたが“この不具合”か、3分で当てる

「mirroredが有効」「KB5067036以降が入った」「VPN越しだけWSLが死ぬ」この3点セットなら、かなり当たりです。 (マイクロソフトサポート)

(1) Windowsの「更新履歴」でKB番号を確認します(KB5067036/KB5072033/KB5068861など)。 (マイクロソフトサポート)
(2) %UserProfile%\.wslconfignetworkingMode=mirrored があるか確認します(Windows 11 22H2以降で使われがち)。 (Microsoft Learn)
(3) Windowsホスト(PowerShellのcurlやssh)は通るのに、WSL(Ubuntu等)から同じ宛先へ行くと「No route to host」になるか見ます。 (マイクロソフトサポート)

GitHubの報告例だと、Windows 11 24H2、WSL 2.6.2.0、Ubuntu 24.04、.wslconfigでmirrored+dnsTunnelingが有効、そして「VPN向こうだけ落ちる」という条件が並んでいました。(GitHub)

暫定対処:mirrored networkingを外してNATへ戻す(いま一番効きやすい)

応急処置としては、WSLをNAT(Network Address Translation/ネットワークアドレス変換)へ戻すのが“被害を止める”近道です。 (Microsoft Learn)

やることはシンプルですが、職場PCだとポリシーが絡むので、慎重にいきます。

(1) Windowsのユーザーフォルダにある .wslconfig を見つけます(例:C:\Users\<ユーザー名>\.wslconfig)。 (Microsoft Learn)
(2) 念のためバックアップを作ります(例:.wslconfig.bak)。
(3) いまこうなっていたら、networkingMode=mirrored を削除するか、NATへ変更します。

例(NATへ戻す書き方の一例)
[wsl2]
networkingMode=nat

(4) PowerShellで wsl --shutdown を実行してWSLを完全停止します(再起動だけだと残ることがあるので、ここはちゃんと)。
(5) VPNをいったん切断→再接続してから、WSLを起動し直して疎通確認します。

mirroredを捨てると、LANからWSLへ直接到達しづらくなるなど“うれしさ”も失います。だけど今は、仕事を進めるほうが大事…って人がほとんどでしょう。don’t worry、戻せます。

もう一段の対処:更新プログラムのアンインストールはアリ?ナシ?

アンインストールは効くケースがありますが、セキュリティ運用と衝突しやすいので、企業では判断が分かれます。 (GitHub)

GitHubの報告では「該当KBを外すと復旧した」という声があります。(GitHub)
ただし、12月の累積更新(KB5072033)を外す判断は、組織のルール次第でかなり重いです。ここはコメント欄でも「外した/外せなかった」体験談が集まると助かるやつ。

企業IT・情シス向けの現実論:ロールアウト前提を変えるべき?

WSLを業務導線に組み込んでいる組織ほど、「Windows更新=即展開」から「検証リング」を強制したほうが安全です。 (マイクロソフトサポート)

今回のポイントは、OSのネットワークとVPNクライアントとWSLの三者が絡むこと。しかもmirroredは新しめの仕組みで、VPN側の仮想NIC実装差がモロに出ます。
「同じCiscoでもバージョン違いで出る/出ない」「OpenVPNでもTUN/TAPで違う」みたいな話が出てくるの、たぶんこれからです(体感ね)。(SparkLabs)

みんなの報告スレ:あなたの環境、書き残して(コメント欄テンプレ)

再現条件の“地図”を作るのが一番早いので、よければこの形で置いていってください。

テンプレ:
発生したKB番号(例:KB5067036 / KB5072033 / KB5068861)
Windows 11のバージョン(24H2/25H2)とOS Build(分かれば)
VPNクライアント名(Cisco Secure Client / OpenVPN など)
WSLのバージョン(例:2.6.2.0)とディストリビューション(Ubuntu 24.04等)
.wslconfig のネットワーク設定(mirrored / nat、dnsTunnelingの有無)
症状(ping/ssh/curlのどれが死ぬ?「No route to host」以外のログは?) (GitHub)

「うちはmirroredでも平気」「Ciscoはダメだけど別VPNはいけた」みたいな“ズレ”こそ、価値があります。

考察:VPN互換性のためのmirroredが、なぜVPNで倒れたのか

mirroredは“WSLがWindowsと同じネットワークにいる前提”で賢くなる分、VPN仮想NICの癖を正面から食らいます。 (Microsoft Learn)

NATだと、WSLは基本「Windowsが代理で外に出す」形なので、VPNの内側へ行く通信も“Windows発”として処理されやすい。ところがmirroredは、WSLがより直接にネットワークへ参加する設計で、ARPみたいな低レイヤが急に表舞台へ出てくる。そこに更新で何かが変わり、VPNの仮想インターフェイスが応答しなくなった(あるいは応答できない条件が増えた)。
結果、Windowsアプリは通るのにWSLだけ落ちる…この気持ち悪い分断が完成、というわけです。うーん、しんど。(マイクロソフトサポート)

まとめ:今日の結論は「mirroredを外して、まず仕事を通す」

公式修正が出るまでの暫定策としては、mirrored networkingを解除してNATへ戻すのが最も再現性が高い対処です。 (マイクロソフトサポート)

もしあなたが「No route to host」で詰まってるなら、まずはKB番号と.wslconfigを見てください。で、直った/直らないをコメントに残してほしい。次に刺さる人の“助け舟”になります。 (GitHub)






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