
2025年12月11日公開
Windows 10 22H2(OS build 19045系)から、最新のWindows 11 25H2へアップグレードしようとしたとき、再起動後の「SECOND_BOOT(セカンドブートの段階)」でこけてしまい、エラーコード「0xC1900101 - 0x40017」を残してWindows 10にロールバック(元に戻る動作)してしまう――。そんな報告が、Microsoft Q&Aフォーラムに実際に上がっています。(Microsoft Learn)
投稿者さんは、Display Driver Uninstaller(DDU、グラフィックドライバーを完全削除するツール)でGPUドライバーを消すところまで試しているのに、それでも同じエラーで失敗している状況です。ここまでやってダメだと、さすがに心が折れそうになりますよね。
この記事では、この相談内容を入り口に、「0xC1900101-0x40017」が何を意味するのか、なぜSECOND_BOOTで失敗しがちなのか、そしてどこまでやれば“人間ができる対策”を一通りやり切ったと言えるのかを、フォーラム風に整理していきます。対象は、自作PC・ゲーミングPC・古めのノートPCなど、ドライバーが積み重なった環境でアップグレードに悩んでいる人たちです。
- 相談内容をざっくり整理
- エラーコード「0xC1900101-0x40017」とは何か
- 発生した環境と対象ユーザー層
- 公式の見解と現時点の対応状況
- なぜDDUでGPUドライバーを消しても直らないのか
- 他ユーザーの報告事例と“あるあるパターン”
- 原因候補を整理してみる(推定)
- いますぐ試せる「基本のチェック」
- SECOND_BOOTで落ちるケースならではの深掘り
- SetupDiagで「犯人ドライバー」を絞り込む
- それでもダメなときの「覚悟を決めた」選択肢
- みんなで情報を持ち寄りたいポイント
相談内容をざっくり整理
「Windows 10 22H2 → Windows 11 25H2」のアップグレード中、SECOND_BOOT段階で0xC1900101-0x40017が出てロールバックする――これが今回の相談のコアです。
Microsoft Q&Aのスレッドでは、次のような流れが報告されています。(Microsoft Learn)
Windows Update(ウィンドウズアップデート)またはインストールアシスタントで Windows 11 25H2 を入れようとする
インストールの進行バーが70〜80%付近まで進む
再起動後のSECOND_BOOT phase(2回目の起動フェーズ)でエラーが発生
「0xC1900101 - 0x40017 The installation failed in the SECOND_BOOT phase with an error during BOOT operation」という典型的なメッセージが記録される
その後、自動的にWindows 10 22H2へロールバック
投稿者さんはGPUまわりが怪しいと考え、DDUでグラフィックドライバーを削除し、クリーンな状態から再トライしても同じ症状とのこと。ここから見えてくるのは、「原因はGPUに限らず、どこか別のドライバーにも潜んでいるかもしれない」という点です。
エラーコード「0xC1900101-0x40017」とは何か
まずコードの意味から整理しておきます。
0xC1900101
先頭が「0xC1900101」のエラーは、Microsoft公式いわく「ドライバー起因のロールバックエラー」であると明言されています。要するに、基本的には“何かのデバイスドライバー(driver、ハードウェアを動かすソフト)がアップグレードを邪魔している”と疑え、というサインです。(Microsoft サポート)
-0x40017
末尾の「-0x40017」は、インストールのどの段階で失敗したかを示すサブコードで、「SECOND_BOOT phase(2回目の起動フェーズ)で、BOOT処理中に失敗した」という意味になります。SECOND_BOOTは、Windowsが新しいOS環境として立ち上がり、ドライバーやサービスを本格的に初期化していく段階です。このときにクラッシュやハングが発生すると、インストーラーは安全側に倒して、ロールバックを選びます。
Microsoftのアップグレードトラブルシュート記事でも、0xC1900101系列は「互換性のないドライバー」「古いドライバー」「破損したドライバー」が主犯とされており、詳細調査にはログ(log、動作記録ファイル)やSetupDiag(セットアップ解析ツール)を使えと案内されています。(Microsoft Learn)
発生した環境と対象ユーザー層
相談スレッドのケースでは、
Windows 10 22H2(OS build 19045系)(Microsoft Learn)
Windows 11 25H2 への機能更新
DDU 18.1.3.4 を用いてグラフィックドライバーをいったん全削除
という条件が揃っています。(Microsoft Learn)
ここから推測できるのは、影響を受けやすいのは次のようなユーザー層です。
自作PCやBTOゲーミングPCで、チップセット・GPU・オーディオ・LANなどのドライバーをメーカーサイトから個別に入れている人
古めのノートPCで、過去に別GPUや古い周辺機器のドライバーを何度も入れ替えている人
多くのUSB機器、プリンター、仮想デバイス(virtual device、ソフトウェア的なデバイス)を繋ぎっぱなしで使っている人
こういった環境では、インストールされているドライバーの“層”が厚くなりがちで、SECOND_BOOTでまとめて初期化した瞬間に相性問題が露呈しやすくなります。
公式の見解と現時点の対応状況
現時点(2025年12月11日時点)で、「Windows 11 25H2における0xC1900101-0x40017 SECOND_BOOT問題」専用の公式ホットフィックスは出ていません。
Microsoftはサポートページで、0xC1900101系列のエラーに対して共通の対処手順を提示しており、25H2専用というよりは「ドライバー全般を疑って一般的な対策をせよ」というスタンスです。(Microsoft サポート)
また、同じ25H2への更新で「インストールループ」「途中でロールバックする」といった相談も複数上がっているものの、いずれも個別にログ解析やドライバーチェックを行う方向で扱われており、「この更新プログラム側のバグです」と明示されたケースはまだ出ていません。(Microsoft Learn)
つまり、今のところは「環境依存のドライバー問題」として扱われていて、こちら側でつぶせる怪しい要素をどれだけ削れるかが勝負という雰囲気です。
なぜDDUでGPUドライバーを消しても直らないのか
「グラフィックドライバーを全部消したのに、まだ0xC1900101-0x40017で落ちる」というのは、多くの人がハマるポイントです。理由はいくつか考えられます。
まず大前提として、0xC1900101は“どのドライバーが悪いか”までは教えてくれません。GPUとは限らず、ストレージ、LAN、Wi-Fi、オーディオ、タッチパッド、さらには古い仮想DVDドライブやチューニングユーティリティ用のドライバーまで、何でも容疑者になります。(Microsoft サポート)
DDUはGPUドライバー専用のクリーンアップツールなので、GPU以外のドライバーには基本的に触れません。たとえば、古いIntel Rapid Storage Technology(IRST、ストレージ加速ドライバー)や、メーカー独自の電源管理ドライバー、以前に使っていた別メーカーLANドライバーなどが残っていると、SECOND_BOOTでそれらが読み込まれた瞬間にクラッシュすることがあります。
実際、Windows 11 24H2や25H2へのアップグレードで、SECOND_BOOT中に0xC1900101-0x40017が出る事例では、「チップセットやストレージドライバーを更新/削除したら通った」「古い周辺機器のドライバーを手動で消したら成功した」といった報告が複数あります。(Sysnative Forums)
つまり、「GPUだけじゃなく、もっと地味なドライバーが地雷になっている可能性」を疑う必要がある、ということですね。
他ユーザーの報告事例と“あるあるパターン”
海外フォーラムやReddit(海外掲示板)を眺めていると、SECOND_BOOTで0xC1900101-0x40017が出るパターンはかなり似通っています。(reddit.com)
Windows 11 24H2や25H2にアップグレード
インストールは途中まで順調、再起動後のロゴ画面あたりで固まるかブルースクリーン
自動ロールバックして元のバージョンに戻る
ログを確認すると、SECOND_BOOT phase で 0xC1900101-0x40017
そして、成功した人の「やったこと」をまとめると、
古いチップセット・ストレージ・LANドライバーを、マザーボードメーカーの最新バージョンに更新
USB機器を全部抜いて、最小構成でアップグレード
サードパーティ製の常駐ソフト(特にセキュリティソフト・チューニングツール・RGB制御ツールなど)をいったんアンインストール
BIOS(バイオス、マザーボードの基本ソフト)を最新版にアップデート
といった王道の対処がかなり効いている印象です。日本語のブログでも、24H2アップグレードの0xC1900101-0x40017トラブルを、ドライバー整理で突破したケースが詳しくレポートされています。(エラー大全集)
原因候補を整理してみる(推定)
ここからは、今回の25H2ケースを含めて、SECOND_BOOTの0xC1900101-0x40017でよく疑われるポイントを、あくまで推定として整理します。
まず第一候補は、古いチップセットドライバーやストレージドライバーです。これらはOSのかなり根っこの部分に関わっており、NVMeやSATAの挙動が変わるWindows 11 25H2の段階で互換性問題を起こすと、SECOND_BOOTでいきなり落ちます。
次に怪しいのが、ネットワーク関連やVPNクライアントのドライバーです。フィルタードライバー(パケットを監視・改変するためのドライバー)や、仮想ネットワークアダプターは、OSの起動シーケンスに割り込むため、アップグレード時に不具合を起こすとかなり致命的です。(NinjaOne)
3つ目は、サードパーティ製のセキュリティソフトやチューニングツール、バックアップソフトなどが入れているカーネルドライバーです。アンインストールしても一部のドライバーが残っていることがあり、これがSECOND_BOOTで読み込まれてエラーを誘発することがあります。
そして最後に、BIOSやファームウェアの古さも、0xC1900101系エラーの遠因になりえます。特に、TPM 2.0(セキュリティチップ)やSecure Boot(セキュアブート)まわりの実装が古いままだと、最新のWindows 11側の期待と合わず、ドライバーレベルでコケるケースが報告されています。(Windows 11 Forum)
いますぐ試せる「基本のチェック」
ここからは、「まだやっていなければ、まずここから」という手順を時系列でまとめます。これだけで一発で直るとは限りませんが、“最低限ここまではやっておくと後の切り分けが楽になる”ラインです。
(1) 重要なデータをバックアップする(外付けHDDやクラウドにコピー)
(2) プリンター、外付けHDD、ゲームコントローラー、USBドングルなど、キーボード・マウス以外のUSB機器をすべて外す
(3) ウイルス対策ソフトやVPNクライアント、チューニングツールなどの常駐ソフトをアンインストールする
(4) デバイスマネージャー(Device Manager、ハードウェア一覧画面)で、古い・使っていないデバイスを「デバイスのアンインストール」で削除する(特にディスプレイアダプター、ネットワークアダプター、ストレージコントローラー)
(5) マザーボードやノートPCメーカーの公式サイトから、チップセット・ストレージ・LAN・Wi-Fiドライバーの最新版をダウンロードしてインストールする
(6) 管理者権限のコマンドプロンプトで「sfc /scannow」(システムファイルチェッカー)と「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」(DISM、イメージ修復)を順番に実行して、システムファイルの破損を修復する(EaseUS)
(7) msconfig(システム構成)の「スタートアップのオプション」でクリーンブート(最小限のサービスだけで起動するモード)を設定してから再起動し、その状態でアップグレードを試す
(8) Windows Update経由ではなく、Microsoft公式ISOを使ったインプレースアップグレード(in-place upgrade、上書きインストール)も試してみる
ここまでやってもダメなら、「単純な周辺機器やソフトが原因」という線はだいぶ薄くなります。そこで次の段階、「SECOND_BOOT特有の深掘り」に入っていくイメージです。
SECOND_BOOTで落ちるケースならではの深掘り
SECOND_BOOTで落ちるケースでは、ログの場所と中身を少しだけ意識してみると、原因のあたりが付けやすくなります。ポイントは、Pantherフォルダーとセットアップログの“時間帯”を見ることです。(Microsoft Learn)
(1) エクスプローラーから、Cドライブ直下の「$WINDOWS.~BT\Sources\Panther」フォルダーを探す(隠しフォルダーなので、表示設定で「隠しファイルを表示」をオンにする)
(2) その中にある「setuperr.log」と「setupact.log」を、メモ帳などで開く
(3) 失敗した日の時刻帯の行を上から追い、「Error」や「0xC1900101」「SECOND_BOOT」などのキーワード付近を読む
(4) そこに特定のドライバー名(例:oemXX.inf、nvlddmkm.sys、rtuxxx.sysなど)が出ていれば、そのデバイスがかなり怪しい
英語ログなので読みづらいですが、「某LANドライバーの初期化時にエラー」や「特定のサービス起動時にクラッシュ」といったヒントが書かれていることが多いです。
もし、特定のデバイス名が見えたら、そのデバイスをデバイスマネージャーから無効化し、可能ならアンインストールしてから再チャレンジ、というやり方が有効です。ここは少し泥臭いですが、コメント欄で「このドライバー名が出ているけど、何者?」と聞いてもらえれば、みんなで一緒に調べていく余地があります。
SetupDiagで「犯人ドライバー」を絞り込む
Microsoftが公式に配布している「SetupDiag(セットアップダイアグ、アップグレード失敗解析ツール)」を使うと、ログの解析をある程度自動化できます。「ログを手で読み解くのは無理…」という人ほど、SetupDiagを一度動かしてみる価値があります。(Microsoft Learn)
大まかな流れは次の通りです。
(1) Microsoft公式サイトから「SetupDiag.exe」をダウンロードする
(2) アップグレードに失敗したPC上で、管理者としてSetupDiagを実行する
(3) 自動的にPantherフォルダーなどのログを解析し、デスクトップなどに結果レポート(SetupDiagResults.logなど)が出力される
(4) レポート内に「Detected rule」や「Blocking driver」といった行があり、そこで特定のドライバーや構成が原因として挙げられていないか確認する
ここで具体的なINFファイル名やドライバー名が挙がっていれば、そのデバイスを最新版に更新する、もしくはアンインストールして再試行する、というかなりピンポイントな対策が取れるようになります。
それでもダメなときの「覚悟を決めた」選択肢
正直なところ、0xC1900101-0x40017は、最後まで“原因が1つに絞れないまま”戦うことになることも多いです。どうしてもインプレースアップグレードが通らない場合、最終手段として「クリーンインストール」という選択肢も現実的に視野に入ってきます。
とはいえ、クリーンインストール(clean install、ディスクを初期化してまっさらな状態からOSを入れ直す)は、手間もリスクもそれなりにあります。
アプリを入れ直す時間
設定やゲームのセーブデータをバックアップし忘れるリスク
業務用ソフトや周辺機器の再セットアップ
など、負担は軽くありません。ただ、ドライバーの“積み重ね”が限界に達している環境では、一度真っ白にしてから25H2を入れ直したほうが、長期的にはメンテナンスしやすくなることもあります。
コメント欄では、「ここまで試してもダメなら、どこまで粘るべきか」「クリーンインストールに踏み切ったタイミング」など、実際の体験談もぜひ聞きたいところです。
みんなで情報を持ち寄りたいポイント
最後に、この0xC1900101-0x40017問題について、コメント欄で共有してもらえると助かるポイントをいくつか投げておきます。
とくに、どのドライバーや設定が原因だったかの「具体例」は、ほかの人の命綱になります。
どのPC構成で発生しているか(CPU、マザーボード、GPU、ストレージの種類など)
Windows 10側のビルド(例:19045.64xxあたり)と、Windows 11 25H2への入れ方(Windows Update、インストールアシスタント、ISOからなど)
SECOND_BOOTで落ちたとき、setuperr.logやSetupDiagでどんなドライバー名・サービス名が出ていたか
「このドライバーを更新/削除したら通った」「BIOSをこのバージョンに上げたら成功した」といった決め手になった一手
一人ひとりのケースはバラバラでも、「あ、このLANチップ同じだ」「そのVPNクライアント自分も入れてる」みたいな小さな共通点から、全体のパターンが見えてくることがあります。
0xC1900101-0x40017はたしかに厄介ですが、原因はほぼ必ず“どこかのドライバー”です。あとは、それをどこまで粘り強く洗い出せるか、そして同じ症状で悩んでいる人同士で、どれだけ情報を交換できるか、という根くらべの世界になってきます。
あなたの環境での症状や試したこと、成功・失敗談を、ぜひコメント欄で教えてください。そこからまた、新しいヒントが生まれていくはずです。