
長年快適にプレイできていた『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド/LoL)』が、ある日突然エラーを出して起動できなくなってしまった――。
しかも、たまに起動できたとしても数分後にクラッシュし、**「Vanguardを稼働させておく必要があります」や「VAN185」**というメッセージを吐いて落ちる。
この現象、じつは2025年に入ってから特に増えており、Riot公式のサポートにも同様の問い合わせが殺到しています。
「ネットの情報をいろいろ試してもダメだった」という声も多く、非常にやっかいな不具合です。
この記事では、Vanguard関連のエラーが発生する理由を分かりやすく整理し、安全かつ効果の高い復旧手順を順を追って解説します。
- まずはエラーの正体を理解しよう
- エラー文の意味を整理
- ここ最近、急に増えた理由
- 症状別チェックポイント
- Step 1:Vanguardサービスが動作しているか確認
- Step 2:Vanguardの再インストール
- Step 3:BIOSでSecure Bootを有効にする
- Step 4:セキュリティソフトとの競合を確認
- Step 5:TPM(セキュアチップ)の設定確認
- Step 6:Vanguardをクリーン再インストール(完全削除からやり直す)
- Step 7:Windows側の整合性を確認(SFC・DISM)
- Step 8:ネットワークの再構成(Vanguard通信の復旧)
- Step 9:最終手段としてクライアントの再インストール
- それでも直らない場合に考えられること
- まとめ:VanguardとLoLが安定動作するためのチェックリスト
まずはエラーの正体を理解しよう
● Vanguardとは?
Vanguard(バンガード)は、Riot Gamesが提供する**不正防止システム(アンチチートツール)**です。
PCの深い階層(カーネルレベル)に常駐し、LoLやVALORANTなどのゲームを監視して、不正プログラムやチートツールが動作していないかをチェックします。
通常はWindows起動時に自動で立ち上がるようになっており、ゲームクライアントよりも先に動作しているのが正常な状態です。
エラー文の意味を整理
【1】「Vanguardを稼働させておく必要があります」
このエラーは、Vanguardサービス(vgc.exe)が起動していない、または途中で停止した場合に表示されます。
つまり、アンチチートが検出できないため、ゲーム側が安全性を確認できず起動をブロックしている状態です。
【2】「VAN185」
これは、VanguardがWindowsのセキュリティ機能(特にSecure BootやTPM2.0)と正しく連携できないときに発生するコードです。
VALORANTでも同様のVANコードが使われており、LoLのVanguardでもほぼ同じ意味を持ちます。
要するに、“Vanguardが動作していないか、WindowsがVanguardを信頼できない状態になっている”というエラーです。
ここ最近、急に増えた理由
「昨日まで普通に遊べたのに、突然起動できなくなった」という方の多くは、以下のどれかがきっかけになっています。
1️⃣ Windows Update(特に22H2以降)でセキュリティ仕様が変更された
→ Vanguardが自動起動しなくなる、または「カーネル権限アクセスをブロックされた」ケースが多数報告されています。
2️⃣ BIOS設定でSecure Bootが無効化された
→ 一部のマザーボードやノートPCで、アップデート後にSecure Boot設定がOFFに戻ってしまうことがあります。
3️⃣ 他のセキュリティソフトやアンチウイルスと競合
→ 特にWindows Defender、Avast、Norton、またはASUS Armoury Crateなどの常駐ソフトが原因になる場合があります。
4️⃣ Vanguardサービスの破損または自動起動設定のリセット
→ 一度クラッシュや強制終了が起きると、Vanguardが停止したままになり、次回以降起動しないことがあります。
症状別チェックポイント
以下のどれが該当するか確認してみてください。
|
症状 |
主な原因 |
対処の方向性 |
|
起動時に即エラー |
Vanguardが起動していない |
サービス再起動または再インストール |
|
数分後にクラッシュ |
セキュリティ設定(Secure Boot)との不一致 |
BIOS設定を確認 |
|
VAN185が毎回出る |
TPMまたはSecure Bootが無効 |
BIOSで再有効化 |
|
Vanguardが自動で落ちる |
他のセキュリティソフトの干渉 |
常駐ソフトを一時停止して確認 |
|
起動できてもPingや描画がおかしい |
Vanguard破損・古いバージョン |
Riotクライアントを完全再インストール |
Step 1:Vanguardサービスが動作しているか確認
まずは、Vanguard自体がWindows上で正しく動いているかをチェックします。
- キーボードで Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- services.msc と入力してEnter
- サービス一覧から 「vgc」 を探す
- ステータスが「実行中(Running)」になっていればOK
- 停止中なら右クリック → 「開始(Start)」を選択
これでVanguardが動作状態になります。
その上で、LoLを再起動してみましょう。
もし「エラー1053」「アクセスが拒否されました」と出た場合は、Vanguardのシステムファイル自体が破損している可能性があります。
Step 2:Vanguardの再インストール
安全にやり直すには、Riot公式の手順でVanguardを再インストールするのが一番確実です。
- Riotクライアントを完全に終了(タスクマネージャーでRiotClientServicesを終了)
- 「プログラムと機能(アプリのアンインストール)」を開く
- 「Riot Vanguard」を選択 → アンインストール
- PCを再起動
- 再びLoLクライアントを起動 → 自動でVanguardが再インストールされます
この段階で、多くの人は「Vanguardを稼働させておく必要があります」エラーが消えます。
Step 3:BIOSでSecure Bootを有効にする
それでもVAN185が出る場合、Vanguardがハードウェア認証を通せていません。
このときはPCの起動時に「BIOS(UEFI)」設定を確認します。
- PC再起動中に Deleteキー または F2キー を押してBIOSを開く
- 「Boot」または「Security」タブを開く
- Secure Boot が「Disabled」になっていたら「Enabled」に変更
- 保存して再起動
注意点として、古いマザーボードでは一度「Legacy Boot」を切って「UEFIモード」に変更しないとSecure BootがONにならない場合があります。
Step 4:セキュリティソフトとの競合を確認
Riot Vanguardは非常に強力な常駐ソフトであり、他のセキュリティツールやドライバ管理ソフトと干渉することがあります。
特に、以下のソフトを併用している環境ではVanguardが自動的に終了する、または起動拒否されるケースが多く報告されています。
- Avast / AVG / Norton / ESETなどのウイルス対策ソフト
- ASUS Armoury Crate、MSI Dragon Centerなどの常駐ユーティリティ
- Razer Synapse、SteelSeries GGなどの周辺機器制御アプリ
- VPNアプリ(特にExpressVPN、ProtonVPN)
一時的にこれらを停止またはアンインストールし、LoLを起動してみてください。
もしエラーが出なくなった場合、該当ソフトがVanguardの通信を遮断していた可能性が高いです。
ポイント:
セキュリティソフトを無効にする場合は、必ず「リアルタイム保護を一時停止」だけに留めてください。常時無効化すると別のリスクを招きます。
Step 5:TPM(セキュアチップ)の設定確認
Windows 11以降では、Vanguardが**TPM 2.0(Trusted Platform Module)**と連携して動作します。
これが無効になっていると、Vanguardがハードウェア検証を通せずにVAN185を返すことがあります。
TPMの有効化手順
- Windowsキー+R → 「tpm.msc」と入力してEnter
- 「TPMの管理」画面でステータスが「使用可能」になっていればOK
- 「TPMが見つかりません」や「無効」と出た場合は、BIOSに入って設定を確認
BIOSでの設定方法:
- 「Security」または「Advanced」タブを開き、「TPM Device」または「PTT」を探す
- 「Disabled」になっていたら「Enabled」に変更
- 保存して再起動
これでTPMとSecure Bootの両方が有効になり、Vanguardがシステムを正しく認識できるようになります。
Step 6:Vanguardをクリーン再インストール(完全削除からやり直す)
ここまで試しても改善しない場合は、Vanguardの破損ファイルが残っている可能性があります。
Windows上では、アンインストール後も一部のドライバファイル(vgk.sysなど)が残ることがあり、それが再インストールの妨げになります。
安全なクリーン再インストール手順:
(1) RiotクライアントとLoLを完全に終了
(2) 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
(3) 次のコマンドを入力してVanguardサービスを停止
sc delete vgc
sc delete vgk
(4) 「C:\Program Files\Riot Vanguard」フォルダを手動で削除
(5) PCを再起動
(6) Riotクライアントを起動 → 自動的にVanguardが再インストールされる
この方法で、古いドライバや破損データを完全に除去できます。
Step 7:Windows側の整合性を確認(SFC・DISM)
もし再インストール後も起動時にエラーが出る場合、Windowsシステムファイルの破損が原因かもしれません。
以下の手順で修復を行ってください。
- スタートメニューを右クリック → 「Windows Terminal(管理者)」を開く
- 以下のコマンドを順番に入力して実行
sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- 完了したら再起動
これにより、Windows Updateやドライバ更新で壊れたファイルが修復され、Vanguardの動作が安定する可能性があります。
Step 8:ネットワークの再構成(Vanguard通信の復旧)
VanguardはRiotサーバーと暗号通信を行うため、ネットワーク設定が狂うと「Vanguardがサーバーに接続できません」となりVAN185が発生します。
特にVPNやProxyを使っていた人は要注意です。
ネットワークを初期化する方法
- スタートメニュー → 「設定」→「ネットワークとインターネット」
- 「ネットワークの詳細設定」→「ネットワークのリセット」を選択
- PCを再起動
もしくはコマンドでリセット:
netsh winsock reset
netsh int ip reset
ipconfig /flushdns
これでLoLの通信がリフレッシュされ、Vanguardの接続が通りやすくなります。
Step 9:最終手段としてクライアントの再インストール
上記をすべて試しても改善しない場合、LoLクライアント自体を再インストールしてください。
Riotクライアントの破損や古いキャッシュデータがVanguardと衝突しているケースがあります。
- 「Riot Games」フォルダを削除(C:\Program Files\Riot Games)
- PCを再起動
- Riot公式サイト から最新版を再インストール
この方法で「クライアント・Vanguard両方を新規状態に戻す」ことができ、ほとんどのVAN185エラーが解消します。
それでも直らない場合に考えられること
1️⃣ Windowsの互換性問題(特にWindows Insiderや非正式Build)
→ 正式版に戻して再インストールする。
2️⃣ PCのファームウェアが古い
→ マザーボードのBIOSを最新に更新。
3️⃣ セキュリティチップが物理的に故障している
→ ごくまれにTPMが動作不良を起こすケースがあります。その場合は修理対応。
まとめ:VanguardとLoLが安定動作するためのチェックリスト
- ✅ Vanguardサービス(vgc.exe)が起動中
- ✅ Secure Boot・TPM 2.0 がBIOSで有効
- ✅ Riot Vanguardが最新版
- ✅ 他のセキュリティソフトが干渉していない
- ✅ Riotクライアントを最新状態に保つ
この5項目を満たしていれば、通常「Vanguardを稼働させておく必要があります」や「VAN185」エラーは発生しません。
補足アドバイス:
LoLはアップデートごとにVanguardの挙動が微妙に変わるため、突然起動できなくなることもあります。
「急にエラーが出た」場合は焦らず、
1️⃣ Vanguardのサービス確認
2️⃣ 再起動・再インストール
3️⃣ BIOS設定確認
の順で確実に進めるのがベストです。
これで大抵の「Vanguard稼働エラー」「VAN185」は解消できます。
もし上記をすべて行っても改善しない場合は、Riot公式サポートにシステムレポートを添付して問い合わせてください。
→ https://support.riotgames.com/hc/ja
原因が特定できれば、再び快適にSummoner’s Riftへ戻れるはずです。