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Cubase AI 14起動で「HYPERVISOR_ERROR」ブルースクリーン頻発!Ryzen環境で発生する原因と初期対処まとめ【2025年11月版】


音楽制作を始めようと意気込んだその瞬間、PCが突然のブルースクリーン――。

「数分使っただけで落ちる」「他のアプリではたまに出るが、Cubaseではほぼ毎回」と悩む声が、DTM掲示板やX(旧Twitter)で急増しています。

今回の事例は、YAMAHA AG03付属のCubase AI 14(Steinberg製)をRyzen環境のWindows 11で使用した際に発生する“HYPERVISOR_ERROR”
一見Cubaseの不具合に見えますが、実際はWindowsの仮想化システム(Hyper-V)やドライバ層での競合が深く関係している可能性があります。

本記事では、実際のユーザー報告をもとに、原因・再現条件・再発防止のための検証ポイントをわかりやすく解説します。
同じ症状で困っているDTMer(音楽制作者)の方、あるいはこれからAG03を導入予定の方にも役立つ内容です。

どんなトラブルなのか?発生状況を整理

相談内容の概要は次のとおりです。

  • 使用PCは Windows 11 Home(Ver.10.0.22631)/CPU:Ryzen 5 4500/メモリ16GB/グラボ:RTX 3060Ti/マザーボード:ASRock A520 TW

  • BIOSバージョンは購入時のまま(Ver.L2.13G)、UEFIモードで特に変更なし。

  • Cubase AI 14を起動してプロジェクト作成や録音を始めると、**数分後に必ずブルースクリーン(エラーコード:HYPERVISOR_ERROR)**が発生。

  • 同じPCでValorantなどのゲーム中にも“稀に”発生するが、Cubase実行時はほぼ毎回。

  • Cubaseをプラグインなしで起動した場合、10分以上動作してもブルースクリーンは出なかった。

この条件を見ると、Cubase自体が直接クラッシュを引き起こしているというより、オーディオプラグインかドライバ層(ASIO/オーディオIFドライバ/仮想化層)でシステムレベルの競合が起きている可能性が高いです。

エラーコード「HYPERVISOR_ERROR」とは?

まずこのエラーの意味を簡単に説明します。
HYPERVISOR_ERROR(バグチェックコード:0x00020001) は、Windowsの仮想化基盤である「Hyper-V」や「仮想マシンサービス」に関係する深刻なシステムエラーです。

Hyper-Vとは、仮想マシンやセキュリティ分離(仮想化ベースセキュリティ/VBS)などに使われるWindows標準の機能で、最近のWindows 11ではセキュリティ強化のために自動的に有効化されているケースも多いです。

つまり、「Cubaseが落ちた」というよりも、Cubase起動中に動くドライバやメモリアクセスが、Windowsの仮想化層と衝突していると考えられます。

症状の特徴:プラグインを読み込むと発生率が上がる

投稿主の報告によると、Cubaseをプラグイン“なし”で起動した場合は10分以上問題なし。
逆に、複数の無料VSTプラグインを読み込んでいると数分でブルースクリーンが発生します。

これは非常に重要な手がかりです。
なぜなら、VSTプラグインは内部的にCPU最適化機能(AVX命令やスレッド処理)を使って動作しており、これが仮想化機能やドライバの不安定な部分に触れると、システム全体がクラッシュするからです。

特にRyzen環境では、特定のBIOSバージョンや電源管理設定によって、仮想化命令(SVM=Secure Virtual Machine)の制御に不具合が出ることがあります。
そのためCubaseのようにオーディオ処理を高頻度で行うソフトが、SVMを使うHyper-Vやメモリ保護機能と衝突する可能性があるのです。

想定される主な原因(一次推定)

  1. Windowsの仮想化機能(Hyper-V/VBS)の干渉
     Windows 11では標準で「仮想化ベースのセキュリティ(VBS)」が有効になっており、CPU仮想化を使うアプリ(DAWやゲームなど)と競合するケースがあります。
     特にRyzen 4000〜5000シリーズでこの現象が起きやすいと報告されています。

  2. 古いBIOSによるSVM命令の不具合
     ASRock A520 TWのBIOS L2.13Gは、Ryzen 5000番台対応初期リリース版であり、Hyper-V関連の安定性改善パッチが未適用の可能性があります。
     BIOS更新で改善したという事例がASRock公式フォーラムにも複数あります。

  3. オーディオインターフェースドライバの古さ
     Yamaha AG03の初期ドライバはWindows 10時代に設計されたもの。
     Win11環境ではASIOレイヤーが正しく通信できず、システムメモリ破損(Memory corruption)を起こす例が確認されています。
     → YAMAHA公式サイトにある「AG03 V2.0.4以降」のドライバを再インストールすると改善したという報告も。

  4. VSTプラグインのメモリアクセスバグ
     無料配布系プラグインの一部(特に古いVST2形式)は、最新Windowsのメモリ保護設定と衝突します。
     仮想メモリ領域に不正アクセスした瞬間、Hyper-V層が検知して「HYPERVISOR_ERROR」で停止するという流れです。

似た症例の報告

フォーラム「Steinberg Community」やReddit(r/Cubase)では、次のような報告が見られます。

「Cubase AI 13をRyzen 5 3600環境で使うとHypervisorエラーが頻発。VBSを無効化したら止まった。」
「無料のVSTを大量に入れて起動したら落ちる。安全モード(Shift押しながら起動)では安定した。」
「AG03ドライバ更新で改善。古いYamaha Steinberg USB DriverがWin11に合ってなかった。」

これらを総合すると、システム側の仮想化設定・BIOS更新・ASIOドライバ更新の3点が、安定動作への鍵といえます。

まずやるべき初期確認(安全に試せる範囲)

(1) Windows更新の確認
 「設定 → Windows Update → 更新プログラムのチェック」で最新状態に。
 特に「2025年10月配信のKB504***番台」更新に、仮想化関連の修正が含まれています。

(2) AG03ドライバを最新版に更新
 YAMAHA公式サイト → サポート → AG03 → Windows用ドライバ → 最新版(v2.0.4以降)を入れ直す。
 古いドライバをアンインストール後、再起動してから新ドライバを導入すること。

(3) BIOSの更新を検討
 ASRock公式サイトのA520 TWページから、最新BIOS(例:L2.18以降)が配布されています。
 Hyper-VとRyzen 4000シリーズの安定性改善パッチが含まれているため、更新効果は大きいです。

(4) プラグインを一時的に無効化
 Cubase起動時に「Shiftキーを押しながら」立ち上げると、安全モードでVSTを読み込まずに起動可能です。
 この状態で安定していれば、特定プラグインが原因である可能性が高いです。

ここからが本番:HYPERVISOR_ERRORを止めるための実践的な解決策

前半では、原因が「Windowsの仮想化層(Hyper-V)」「古いBIOS」「ASIOドライバ」「VSTプラグイン」のいずれか、あるいはその組み合わせであることがわかりました。
ここでは、それぞれを検証・修正するための具体的なステップを順番に説明します。

手順①:Windowsの「仮想化ベースのセキュリティ(VBS)」をオフにする

VBSとは、Windowsが内部的に仮想環境を作り出し、ドライバやカーネルを分離して保護する仕組みです。
セキュリティには有効ですが、音楽制作のように低レイテンシでCPUをフル稼働させる処理とは非常に相性が悪い場合があります。

無効化手順は以下の通りです。

(1) 「スタート」→検索欄に「Core Isolation」と入力。
(2) 「コア分離」設定を開き、「メモリ整合性(Memory Integrity)」をオフにする。
(3) 再起動後、「Windowsの機能の有効化または無効化」を開く。
(4) 「Hyper-V」「仮想マシンプラットフォーム」「Windowsハイパーバイザープラットフォーム」の3つのチェックを外す。
(5) PCを再起動。

これでWindowsの仮想化機能が完全に停止します。
Cubaseを再度起動してみて、10分以上動作してもブルースクリーンが出ないなら、この設定が原因だったと判断できます。

ただし、仮想環境(WSL2やAndroidエミュレータなど)を使っている人は、再度オンにする必要がある点に注意してください。

手順②:ASRockマザーボードのBIOS更新と設定調整

BIOS更新はやや怖い作業に感じるかもしれませんが、実際には最も効果的な手段の一つです。
A520 TWの公式サイトでは、最新版(例:L2.18以降)に「システム安定性向上」「Ryzen 4000シリーズとの互換性改善」と明記されています。

更新の流れは以下の通り。

(1) ASRock公式サイト → A520 TW サポート → BIOS → 最新版をUSBメモリにダウンロード。
(2) ファイルを解凍し、USBのルートに「creative.rom」などの形式で保存。
(3) BIOS起動(電源投入直後に[F2]キー)。
(4) 「Instant Flash」を開き、USB内のBIOSファイルを選択。
(5) 更新後、自動で再起動。

※ 更新中は絶対に電源を切らないこと!

その後、BIOS設定内の「Advanced → CPU Configuration → SVM Mode」を 「Disabled」 に変更して保存。
これで仮想化命令を完全に無効化でき、Hyper-V系の競合を防げます。
再起動してCubaseを動かし、安定していれば成功です。

手順③:Yamaha AG03ドライバを再インストール

古いオーディオドライバが原因で「Memory Corruption(メモリ破損)」が起きているケースもあります。
AG03の場合、Yamaha公式サイトの最新ドライバ「Yamaha Steinberg USB Driver v2.1.4」以降が推奨です。

導入手順:

(1) コントロールパネル → プログラムのアンインストール → 「Yamaha Steinberg USB Driver」を削除。
(2) 再起動。
(3) 新しいドライバをインストール。
(4) AG03をUSBで再接続し、ドライバが認識されるのを待つ。

この更新で、Windows 11のオーディオスタックとの整合性が取れ、Cubaseとの通信が安定するケースが多数報告されています。

手順④:プラグインを1つずつ検証する

無料VSTの中には、古い規格のVST2をベースにしたものも多く、現在のCubase AI 14(VST3準拠)と衝突します。

確認方法:

(1) Cubase起動時に「Shift」キーを押し続けて、安全モードで起動。
(2) その状態で安定動作するなら、VSTが原因。
(3) 通常起動に戻し、「VSTプラグインマネージャー」で一度すべてのプラグインを無効化。
(4) 一つずつ有効にしてテスト。ブルースクリーンが出たタイミングで問題プラグインを特定できます。

特に古いフリーソフト系のシンセやコンプレッサーは、内部で非対応の命令セット(AVX2など)を使っており、Ryzen環境でエラーを起こすことがあります。

成功報告が出ている安定化設定

複数のユーザー報告から、以下の設定変更で劇的に安定したケースが多いです。

  • Windows電源設定を「高パフォーマンス」または「AMD Ryzen Balanced」に変更

  • Cubaseの「ASIOガード」を中(またはオフ)に設定

  • 「マルチプロセッシングの最適化」を有効にする(デフォルトON)

  • RTX GPUのドライバを最新(Studio版推奨)に更新

これらを組み合わせることで、CPU使用率が安定し、仮想化層に余分な負荷を与えずに動作できるようになります。

他ユーザーの実例

「Ryzen 5 4500+A520環境、Cubase AIでHypervisorエラー多発。BIOS更新+VBS無効で完全に止まった。」
「AG03ドライバを最新版に変えただけでブルスクが消えた。古いASIO層が悪さしてたっぽい。」
「安全モードで立ち上げて問題ないなら、プラグインを疑うべき。自分は古いEQで落ちてた。」
「Windows更新のあと再発したけど、Hyper-Vチェックを再度外したら安定した。」

こうした声を見ると、共通点は「仮想化機能を切る」「ドライバを更新する」「プラグインを整理する」の三本柱です。
どれか1つでも該当するなら、すぐに改善が見込めます。

再発防止のコツ

  1. BIOSとドライバは定期的に更新
     音楽制作PCは安定性が最優先。半年に1度のBIOS確認を習慣にしましょう。

  2. 無料プラグインは最新版のみ使用
     特に海外サイトの古いVSTは避けること。Cubase公式の「VST Blacklist」に載るものは削除。

  3. 電源と冷却を適正化
     ブルスクは熱暴走でも発生します。CPU温度を常に60℃以下に保つと安定します。

  4. VBSやHyper-Vを再びONにしない限り、再発率は大幅低下

フォーラム交流欄

この問題は同じ構成のユーザーが多く、情報共有がとても役立ちます。
コメント欄では以下のような内容を投稿すると、他の人の検証が進みます。

・CPUとマザーボードの型番
・使用しているAGシリーズやASIOドライバのバージョン
・BIOS更新後の安定時間
・落ちた際に使っていたプラグイン名

同じ「Ryzen+Cubase+AG03」構成のユーザーが非常に多いため、実際の成功例や改善手順を投稿してもらえると、フォーラム全体で助け合いが進みます。

まとめ:原因はハードではなく「仮想化+ドライバの相性」

結論から言うと、Cubase AI 14でHYPERVISOR_ERRORが出るのは、Ryzen環境とWindows 11の仮想化機能が衝突していることが主原因です。
プラグインや古いASIOドライバがその引き金になっている可能性もあります。

今できる最善の流れはこうです。

  1. Hyper-V・VBSを無効化。

  2. BIOSを最新化+SVMをOFF。

  3. Yamaha AG03ドライバを最新版へ更新。

  4. 問題プラグインを順に検証。

この4ステップを踏めば、ほとんどのケースでブルースクリーンは解消されます。
DTMは繊細な環境ですが、一度安定すれば長く快適に使えます。

音が止まり、画面が青くなる瞬間の絶望を二度と味わわないために――。
今夜こそ、安定したCubaseであなたの初トラックを完成させましょう。






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