
2025年11月3日公開
ここ数日、Minecraft(マインクラフト)のBedrock Editionを子どもと一緒に遊ぼうとして、「Drowned(溺死)」という謎のエラーメッセージに遭遇した、という声が急増しています。
この不具合は2025年10月31日に配信されたバージョン1.21.120をインストールしたあとから発生しており、特にMicrosoftファミリー機能(Family Safety)で管理されている子どもアカウントでログインができないという現象が報告されています。
面白いのは、大人のアカウントでは問題なくログインできる点。つまり同じパソコン、同じネットワーク環境でも、親は入れるのに子どもはログイン画面で止まってしまうという構図です。
親が「Game Pass(ゲームパス)」アカウントでサインインできる一方、子どものアカウントでは即座に「Drowned」と表示されてサインインがブロックされてしまう――そんな声がMicrosoftの公式フォーラムやRedditで相次いでいます。
「Drowned」エラーとはいったい何を意味しているのか?
実は、これは一般的な通信エラーではなく、アカウント認証やペアレンタル制限に関連する特定のログイン失敗コードだとみられています。開発元Mojangも現在、この問題を追跡中で、公式バグトラッカーでは「MCPE-230429」として登録・確認済み。記事執筆時点(11月3日)では修正版の配信予定はまだ発表されていません。
- エラー「Drowned」とは?発生する環境と影響の範囲
- 子どもアカウントでのみ発生する理由:ファミリー設定の盲点
- 再現条件と症状の詳細:1.21.120限定のバグか
- 一時的な回避策:Wi-Fi切断→オフライン起動→再接続の手順
- 回避策の限界:Realms・スキン・アドオンが読み込めない問題
- Mojang公式の対応状況:バグトラッカー「MCPE-230429」の現状
- 他プラットフォーム(Switch・旧バージョン)では問題なし?
- コミュニティの反応とユーザー体験談:親子での苦労と工夫
- 今後の修正見込みと開発チームのコメント
- まとめとフォーラムディスカッション:「あなたの環境では再現する?」
エラー「Drowned」とは?発生する環境と影響の範囲
まず、現象をもう少し詳しく見てみましょう。
「Drowned(溺死)」というエラー名は一見ネタのように思えますが、実際にはMinecraftの内部ログインシステムが認証処理に失敗したときに返す特定のコードです。多くの場合、「資格情報が確認できない」「トークンの発行がブロックされた」といったサインイン障害が背景にあります。
今回のケースでは、Windows版Minecraft Bedrock Editionを対象とした1.21.120アップデートをインストールした直後から発生しています。バージョン1.21.114や、それ以前のビルドを利用している場合には報告が見られず、またSwitch版やモバイル版でも同様の現象は確認されていません。
つまり、**「Windows版の1.21.120」「Microsoftアカウントでファミリー管理された子どもアカウント」**という2つの条件がそろうと発生する、かなり限定的なバグだということです。
影響範囲としては、ログイン画面で進行不能になるだけでなく、サインインできた場合でもスキンやマーケットプレイスのアイテム、Realm(レルム)サーバーへの接続が制限されるケースがあります。中には「世界(ワールド)には入れるけどマルチプレイが動かない」という報告もあります。
フォーラムのある投稿者はこう語っています。
「息子のアカウントでは“Drowned”エラーで止まるのに、自分のアカウントでは普通にログインできる。同じパソコンなのに、子どものだけ弾かれるのは理不尽だ。」
この投稿は多くの共感を呼び、特に親子でマルチプレイを楽しむ家庭では、ここ数日の間に不満が爆発している様子です。
子どもアカウントでのみ発生する理由:ファミリー設定の盲点
なぜ大人アカウントでは問題が起きず、子どもアカウントでだけログインが失敗するのでしょうか。
現時点でMojangは詳細な技術解説をしていませんが、専門フォーラムの解析情報から、おおよその仕組みが見えてきています。
Minecraftの認証システムは、Microsoftアカウントの年齢属性(Age Flag)とファミリーリンク設定を参照します。1.21.120では、ログインプロセスの途中で追加の「権限確認」や「許可プロンプト」が新設されており、この部分で子どもアカウントがブロックされている可能性が高いのです。
たとえば、保護者の承認が必要な通信アクセスや、外部ストアデータへの読み込みが拒否された際、システムはそれを「異常なサインイン」とみなして弾く仕様に変更されたようです。
結果的に、大人アカウントは通過できるが、子どもアカウントではポリシー上通せず“Drowned”として処理されるというわけです。
つまりこのバグ、単なる接続障害ではなく、Microsoftの家庭向けアカウントシステムとMojangのゲーム内認証層の“連携ミス”といえるでしょう。
過去にも似たようなトラブルがあり、2023年にも「Privacy and Online Safety設定が原因でマルチプレイ不可」になる不具合が一部報告されていました。その延長線上に今回の問題があると見る専門家もいます。
再現条件と症状の詳細:1.21.120限定のバグか
コミュニティでは、さまざまな再現テストが行われています。あるユーザーは同じPCで複数のアカウントを切り替えながらログインを試み、次のような結果を共有しています。
- 親アカウント(成人):正常にサインイン可。
- 子アカウント(ファミリー設定ON):Drownedエラー発生。
- 子アカウント(同一設定、旧バージョン1.21.114):正常にサインイン可。
この比較からも、バージョン1.21.120が導入した新しいサインイン処理が原因である可能性が濃厚です。
一方、Mac・Linux環境やモバイル(iOS/Android)では同様の報告がなく、Windowsプラットフォーム特有の仕様変更と考えられています。
フォーラムでは、アプリの再インストールやキャッシュ削除、Microsoft Store経由での修復などの手順を試したユーザーもいましたが、どの方法でも解消には至らなかったとのこと。つまり、クライアント側の設定変更では根本的な回避は難しいという状況です。
一時的な回避策:Wi-Fi切断→オフライン起動→再接続の手順
そんな中、コミュニティで見つかった“裏技的”な方法がひとつ存在します。
それが、**「Wi-Fiを切断してオフライン状態で起動し、ログイン画面を通過したあとでネットに再接続する」**というもの。やや不自然な手順ですが、多くのユーザーで一時的に効果が確認されています。
手順を具体的に説明すると、次のようになります。
(1) PCのWi-Fiをオフ、もしくはLANケーブルを抜く。
(2) Minecraft Bedrock Editionを起動する。
(3) サインインを試みるが、ネットが切れているためオフラインモードで進行。
(4) タイトル画面に到達したら、ここで再びWi-Fiをオン(またはLANを接続)する。
(5) そのままプレイメニューに入ると、ゲームが自動的にアカウントを再認識してログインが完了する。
この手順によって、「Drowned」エラーをスキップすることができるようです。
ただし、この方法は一時的な回避策にすぎず、毎回起動するたびに同じ操作を行わなければならないというデメリットがあります。
フォーラムの投稿者u/MrNightime氏は次のように語っています。
「Wi-Fiを切って立ち上げて、ログイン画面を過ぎたら再接続すれば入れるけど、また次に起動したときも同じことをしないといけない。正直めんどくさいけど、今はそれしか方法がない。」
この“Wi-Fiトグル法”は、あくまでエラー検出のトリガーを避けるための応急処置です。ネットワーク認証が途中でブロックされるのを防ぐことで、一時的にアカウントが通過できるようになると推測されています。
ただし、接続後にRealmsやサーバー機能を利用する際には別の通信認証が発生するため、完全に機能を回復できるわけではありません。
次のセクションでは、その限界と注意点を詳しく見ていきましょう。
回避策の限界:Realms・スキン・アドオンが読み込めない問題
前半で紹介した“Wi-Fi切断→オフライン起動→再接続”の手順は、たしかに一時的にログインを突破できる便利な裏技です。
しかし実際にそれで遊べるようになったとしても、ゲームのすべての機能が正常に動くわけではありません。
多くのユーザーが報告しているのが、Realms(レルム)やサーバーへの接続ができないという症状です。オフライン状態で起動したあと、再度ネットに接続しても、サーバーリストが表示されなかったり、フレンドとのマルチプレイが失敗したりします。さらに、マーケットプレイスから購入したスキンやワールド、アドオンが「所有データが確認できません」と表示されるケースもあり、まるでアカウントが半分だけ認識されているような挙動になるのです。
これに対してコミュニティの意見は分かれています。
あるユーザーは「オフライン起動でとりあえず子どもがシングルプレイできるだけでも助かる」と肯定的ですが、別の親は「Realmが使えないなら意味がない」と不満を漏らしています。
実際、マルチプレイを主目的にしている子どもたちにとって、友達と遊べないMinecraftはほとんど別のゲーム。オフラインではクリエイティブもサバイバルもできますが、リアルタイムで協力したり、チャットしたりする楽しみが失われてしまいます。
その意味でこのバグは単なるログインエラーにとどまらず、「子どもたちの遊び時間そのものを奪う問題」としてSNS上でも大きく取り上げられています。
また、いくつかの報告では「マーケットプレイスで購入したスキンが初期状態に戻る」「再接続しても有料アドオンが反映されない」などの副作用も見られます。
これらはライセンス認証がオンラインで行われるため、Wi-Fiを切って起動したタイミングで一時的にチェックがスキップされ、再接続後もうまく再同期できないことが原因とみられます。
つまりこの回避策は“遊ぶための仮設橋”であり、本来のログイン処理が修正されない限りは根本解決にはならないというのが実情です。
Mojang公式の対応状況:バグトラッカー「MCPE-230429」の現状
Mojangはこの問題を公式に認識しており、バグトラッカー上で「MCPE-230429」として登録済みです。
現時点のステータスは「Confirmed(確認済み)」となっており、開発チームが再現性を確認して調査を進めている段階です。
公式フォーラムでは、担当者が以下のようにコメントしています。
“We are aware that some Microsoft child accounts are unable to sign in after the 1.21.120 update. The issue has been reproduced internally and is currently under investigation.”
(1.21.120アップデート以降、一部のMicrosoft子どもアカウントでサインインできない問題を確認しています。この問題は社内で再現済みで、現在調査中です。)
また、MicrosoftのサポートチームもMojangと連携し、Family Safety側の設定やアカウント許可の変更を行わずに解決できるよう修正パッチを準備中とのこと。
ただし、現時点では配信予定日やビルド番号は発表されていません。
多くの保護者からは「せめて旧バージョンに戻せるようにしてほしい」という要望も寄せられていますが、Microsoft Store経由で配信されるBedrock Editionは自動更新が基本のため、1.21.114以前にロールバックすることは公式にはできません。
そのため、当面は手動でオフライン起動の回避策を使うか、修正版が出るのを待つしかない状況です。
Mojang側は、次期マイナーアップデート(1.21.121または1.21.122)での修正を目指しており、**「近日中のHotfix(緊急修正版)配信を検討中」**との記載が一部開発者ブログにも見られました。
他プラットフォーム(Switch・旧バージョン)では問題なし?
ここで朗報もあります。
今回の“Drowned”エラーはWindows版特有のものであり、Nintendo Switch、Xbox、iOS、Androidでは現状発生していません。
また、PCでも旧バージョン(1.21.114以前)を維持している環境では、子どもアカウントで問題なくログインできるとの報告が多数あります。
このことから、1.21.120で実装されたログイン処理のセキュリティ強化ロジックがWindows版のみに導入されていると考えられています。
とくにWindows 11のファミリーアカウントは、裏でMicrosoft Entra ID(旧Azure AD)を利用するため、通常のローカルアカウントよりもサインインプロセスが複雑です。その一部が新しい認証フローに対応していないまま、リリースされてしまった可能性もあると指摘されています。
つまり、Switch版やモバイル版ではサーバー側認証を単純化しているため影響が出ていないというわけです。
実際、同じ子どもアカウントでSwitchからログインすると成功するケースが多く、「家のパソコンでは無理なのにSwitchでは入れる」という親の声がSNSで広がっています。
コミュニティの反応とユーザー体験談:親子での苦労と工夫
このバグはとくに家庭ユーザー層を直撃したこともあり、SNSやフォーラムでは怒りと戸惑いが入り混じった反応が続出しています。
ある親はX(旧Twitter)で次のように投稿しました。
「子どもが“Drownedで入れない”って泣いてて、何のことか分からなかった。調べたら全員同じ症状だった。」
別のユーザーはRedditにこう書き込んでいます。
「Microsoftは子どもの安全を守るための設定を入れたのに、そのせいで子どもがゲームできないという皮肉。」
それでも一部の家庭では創意工夫で乗り切ろうとしています。
親が代わりに一時的に自分のアカウントでログインしてワールドを開き、LAN接続で子どもの端末から参加させる方法を取っている例もあります。
また、教育目的でMinecraftを使っている学校関係者からは「授業で使えない」「子どもアカウントが排除されるのは困る」といった懸念の声も上がっています。
ゲームの中の“Drowned(溺死)”が、まさかログイン画面で親子を困らせるとは誰も思わなかった、というのが多くのプレイヤーの本音でしょう。
今後の修正見込みと開発チームのコメント
Mojangは現時点でHotfix配信の時期を明言していませんが、過去のパターンから見ると、確認済みバグが登録されてから約1~2週間以内に修正が出るケースが多いです。
今回のように大規模なユーザー層(特に子どもアカウント)に影響が出ているバグは優先度が高く、次回のマイナーリリース(おそらく1.21.121)で解決する可能性が高いと見られています。
開発チームはフォーラムで「進捗があり次第、公式ニュースフィードおよびMinecraft.netにて共有する」と述べており、プレイヤーに向けて頻繁なチェックを呼びかけています。
それまでは、Wi-Fiオフ起動法を使うか、Switch版など別プラットフォームで代替プレイを行うのが現実的な対策です。
とはいえ、子どもが自分のアカウントで遊べるようになることが最終目的なので、保護者としては早期修正版を静かに待つしかありません。
まとめとフォーラムディスカッション:「あなたの環境では再現する?」
今回のMinecraft Bedrock Edition「エラーコード:Drowned」は、2025年10月31日に配信されたバージョン1.21.120に起因するログイン障害です。
Microsoftの**子どもアカウント(Family Safety管理下)**のみが影響を受け、サインイン画面で進行不能になることが確認されています。
一時的な回避策として「Wi-Fiを切って起動→ログイン画面を越えたら再接続」が有効ですが、Realmsやスキンの読み込みなど、一部機能は制限されるままです。
Mojangはバグトラッカー「MCPE-230429」でこの問題を確認済みで、現在修正を進めています。
このバグは一見小さな認証エラーに見えて、実際は家庭内の“親と子のアカウント構造”に深く関わる設計問題を浮き彫りにしました。
セキュリティ強化と使いやすさのバランスをどう取るか、MojangとMicrosoftにとっても試金石となるでしょう。
あなたの環境ではこの「Drowned」エラー、再現していますか?
フォーラムのコメント欄で、成功した回避方法や再現状況をぜひ共有してください。
同じ悩みを持つ親子の助けになるかもしれません。