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Microsoft 365 Copilotが複数Officeアプリ同時起動で動作不能に|原因はWebView2の競合、公式が調査中


2025年10月6日公開。

今、Microsoft 365のユーザーコミュニティで大きな話題になっているのが、**「Officeアプリを複数同時に開くとCopilotが動かない」**という問題です。
Excel、Word、PowerPoint、OneNote、Publisher、Accessといった主要なOfficeアプリを同時に起動すると、AIアシスタントであるCopilotのパネルが開かなくなり、何をしても反応しなくなる現象が発生しています。

Microsoftは公式サポートページでこの不具合を認め、**WebView2というコンポーネントの多重起動(競合)**が関係していると説明しました。
このトラブルは、1つのOfficeアプリ(例:Excel)がすでにWebView2インスタンスを立ち上げている状態で、別のアプリ(例:Word)が同じ処理を行おうとすると、競合が発生してCopilotが立ち上がらなくなる、という構造的な問題です。

不具合の概要:複数のOfficeアプリ同時起動でCopilotが機能停止

Microsoftが10月4日に公開したサポート文書によると、今回の不具合は複数のOfficeアプリを同時に起動した環境でのみ発生します。
最初に立ち上げたアプリではCopilotが正常に動作しますが、その状態で別のアプリを起動しようとすると、2つ目以降のアプリでCopilotパネルが開かない、またはエラーを表示する現象が確認されています。

具体的なメッセージは表示されず、ユーザーから見れば「ただ反応しない」ように見えるのが厄介です。
Microsoftの説明によると、最初に起動したOfficeアプリがWebView2を使用中のとき、同じプロセスを別アプリが再度生成しようとすると失敗することが原因とのことです。

つまり、アプリがそれぞれ独自にAI機能を呼び出そうとして“取り合い”になる状態。
一見単純なエラーですが、CopilotやShare、Room FinderなどWebView2に依存する機能すべてに影響が出るため、実際の被害は小さくありません。

影響範囲:Microsoft 365全ユーザーに波及、Excel・Word・PowerPointなど主要アプリが対象

このバグの対象は、Microsoft 365サブスクリプションのすべての利用者で、法人・個人の区別なく影響を受ける可能性があります。
Microsoftによると、現時点で影響が確認されているのは以下のアプリ群です。

  • Excel

  • Word

  • PowerPoint

  • OneNote

  • Publisher

  • Access

特に業務で複数のファイルを同時に扱うビジネスユーザーにとっては深刻な影響で、たとえば「Excelで売上資料を開きながらWordで報告書を作りたい」といった日常的な作業がCopilotなしでは行えない状況に陥っています。

また、学校や企業の管理システムなどでAI支援機能を活用しているユーザーも多く、教育現場や行政機関でも困惑の声が上がっています。

Redditでは「WordとPowerPointを同時に開いた瞬間にCopilotが消えた」「最初に閉じたアプリを再起動すると戻った」といった報告が複数寄せられています。
同様の事象はX(旧Twitter)上でも確認されており、「これがCopilotのバグなのか、Windowsの問題なのか分からない」という声も。

エラー発生のメカニズム:WebView2の多重インスタンス競合

Microsoft 365アプリのCopilot機能は、WebView2という仕組みを通じてAI機能を動かしています。
WebView2とは、Microsoft Edgeのレンダリングエンジンをアプリ内で利用できるようにする技術で、CopilotのチャットウィンドウやAI出力の描画を担っています。

しかし、今回の問題は複数のWebView2インスタンスが同時に生成されることを想定していなかった設計上の制約に起因しているようです。
1つ目のアプリがWebView2を起動すると、システム内に特定の通信ポートやリソースが確保されます。
ところが、2つ目のアプリが同じプロセスを再び呼び出そうとすると、重複が発生し、WebView2が「すでに実行中のセッションが存在する」と誤判定してしまうのです。

この結果、2つ目のアプリではCopilotが立ち上がらないまま停止してしまう、というわけです。
Microsoft側もこの点を認識しており、Office開発チームが根本的な修正を進めていると発表しています。

表面化した症状:Copilotパネルが開かない・ShareやRoom Finderも同時不具合

Microsoftの公式発表によると、今回の不具合は単にCopilotが開かないだけではありません。
同じくWebView2に依存している**Share機能やRoom Finder(会議室予約ツール)**でも不具合が確認されています。

多くのユーザーが報告しているのは以下の症状です。

  • Copilotボタンをクリックしても反応がない

  • Shareを選択しても画面が白いまま

  • Room Finderがロード中から進まない

  • Office全体がフリーズしたように感じる

これらはすべて、WebView2の処理が競合しているサインと考えられます。
特にCopilotは最新のAI機能として注目されていたため、SNS上では「AIが壊れた」「Copilotが寝てる」といった半ばジョーク混じりの投稿も見られました。

しかし実際のところは、AIそのものではなく表示を司る基盤が衝突しているだけ
根本解決にはOfficeアプリ側の修正が必要だと見られています。

対象バージョンと発生条件(Excel、Word、OneNote、Publisher、Access)

今回の不具合は、Microsoft 365のサブスクリプションユーザー向けに配信されている**最新のOfficeビルド(2025年10月時点)**で確認されています。
対象となるのは、Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Publisher、Accessのすべてのデスクトップ版アプリで、Windows環境下のMicrosoft 365 Apps for enterprise(旧称:Office 365 ProPlus)および個人向けMicrosoft 365 Personal/Familyプランも含まれます。

Microsoftによると、WebView2ランタイムを共有しているアプリ間でのみ発生するため、Outlook(クラシック版)やTeams、Edgeブラウザーなど単独で動作するアプリでは原則影響しません。
ただし、Windows 11環境で複数のOfficeアプリを同時に起動した場合はほぼ再現するとされており、企業環境では「一時的にCopilot機能を無効化して運用している」という報告も出ています。

公式のコメントと調査状況:Officeチームが対応中

Microsoftはこの問題をすでに把握しており、Officeチームが修正版の開発を進めていると説明しています。
サポート文書では「複数の顧客がCopilot、Share、Room Finderなどの機能が動作しないと報告している」と明記されており、現在は再現性テストおよびWebView2コンポーネントの修正作業を行っている段階です。

現時点ではまだ正式な修正パッチや更新プログラムの配信予定は未発表ですが、「次回のOffice更新チャネル(Current Channel)での配布を目指している」との非公式情報も海外フォーラムで共有されています。
Microsoftは通常、月次更新(Patch Tuesday)またはセキュリティロールアウトに合わせてOffice関連の修正を展開するため、早ければ10月中旬~下旬にアップデートが提供される可能性があります。

暫定的な回避策:1つ目のアプリを閉じてから次を起動

一方、すぐに作業を再開したいユーザー向けには、Microsoftが簡易的な回避策を案内しています。
それは「最初に起動したOfficeアプリを閉じてから次のアプリを開く」というもの。
つまり、同時起動を避けることでWebView2の競合を防ぐという発想です。

(1) たとえば最初にExcelを開いている状態で、Wordを立ち上げようとした場合、まずExcelを終了します。
(2) 次にWordを起動すると、Copilotパネルは正常に動作します。
(3) 同様にPowerPointを使いたい場合は、Wordを閉じてからPowerPointを起動します。

この方法は根本的な修正ではありませんが、現状唯一の安定した回避手段とされています。
Microsoftも「1つ目のOfficeアプリを閉じた後であれば、他のアプリでもCopilotは正常に動作する」と明言しています。

フォーラムでは「手間はかかるが、少なくとも業務は止まらなくなった」という声もあり、当面はこの運用でしのいでいるユーザーが多いようです。

Outlookクラシック版でも別の不具合発生中(起動クラッシュ問題)

さらにMicrosoftは、今回のCopilot問題とは別に、Outlookクラシック版での起動クラッシュバグも調査中と発表しました。
こちらはExchange Online環境と連携しているユーザーに限定して発生しており、メールアプリを開こうとした瞬間にクラッシュするというものです。
一時的な解決策として、Exchangeサポートチームがアカウント設定をリセットする方法を案内していますが、一般ユーザーが自力で直すことは難しいとされています。

実はこの1年、Outlook関連の不具合は立て続けに発生しています。
2025年初頭にはWindows 24H2アップデート後にドラッグ&ドロップ機能が動作しなくなるバグ、夏にはメッセージ入力時にCPU使用率が急上昇する不具合、さらに暗号化メールを開くとエラーが出るバグなど、クラシック版の安定性が大きく揺らいでいます。

このため、Microsoftは**「新Outlook(Webベース)」への移行を促進する方針を加速**させており、将来的にクラシック版のサポートを段階的に縮小する可能性が高いと見られています。

最近相次ぐOffice関連バグとMicrosoftの対応履歴

実は今回のCopilot不具合も、こうしたOffice関連トラブルの流れの延長線上にあります。
2025年だけでも、次のような障害が報告されてきました。

  • Defender for Endpointが誤検知を起こし、BIOS更新を促す偽アラートを表示

  • Outlookで暗号化メールを開けない

  • SharePoint Onlineでファイル同期が途切れる

  • OneNoteでAIサジェスト機能が無限ループする

これらに共通しているのは、クラウドとAI機能が複雑に連携していることです。
Microsoft 365は今やローカルアプリとクラウドAIが融合した“ハイブリッドプラットフォーム”となっており、1つのコンポーネント(今回で言えばWebView2)が不安定になると、複数のアプリに連鎖的な影響を及ぼすという構造的課題を抱えています。

専門家の中には、「CopilotがWindowsの深層部で動作するようになった結果、OS更新やセキュリティモジュールの変更が即座に影響するようになった」と指摘する声もあります。
つまり、AI機能が統合されるほど、テスト範囲や依存関係が広がっているのです。

今後のアップデート予定と修正見通し

現段階では、Microsoftは**「修正作業中」とだけ発表していますが、Office Insider(先行テスト版)プログラムの参加者の一部には、すでにWebView2の再構築を含む内部ビルド**が提供されていると報告されています。
これが安定すれば、今後の更新で正式リリースに含まれる可能性が高いでしょう。

Microsoftは同時に、Copilotの安定性向上を目的とした新しいメモリ管理機構を導入予定とされており、次期アップデートでは「複数アプリを同時に開いても問題が起きない構造」へと改善が図られる見込みです。

ユーザー側でできることは限られていますが、Officeアプリを閉じる前に作業内容を自動保存しておくWindows UpdateおよびMicrosoft 365の最新ビルドを常に適用しておくことが推奨されます。

みんなの声:フォーラムやXでの報告まとめ

・「Excelを閉じたらWordでCopilotが復活した、つまり順番の問題だった」
・「業務中にAIが沈黙して焦ったけど、再起動で直った」
・「このバグ、社内の全員で起きてる。公式はもう少し早く知らせてほしい」
・「EdgeのWebView2を再インストールしたら改善したっぽい」

多くのユーザーが共通して語るのは、**「原因が分からず不安だったが、公式の説明でようやく納得できた」**という安心感です。
Microsoftがこのように迅速に認知し、対策を発信する姿勢は、以前に比べると明確に改善されているとも言えます。

まとめ:複数アプリ利用時は注意、公式修正までの暫定対処法

今回の「Copilotが動かない問題」は、AIやクラウド連携が進化する中で避けがたい技術的摩擦の一例といえます。
原因はWebView2の多重起動競合。
回避策は「同時起動を避ける」こと。
そして、Microsoftが修正に向けて動いている以上、今は焦らずアップデートを待つことが最善です。

もしあなたもこの問題に遭遇したなら、どのアプリで発生したか、どんな順番で開いたかをコメント欄で共有してください。
「うちの環境ではこうだった」という体験談が、他のユーザーの助けになります。

今後のOfficeは、AIと共に動く時代へと完全にシフトしていきます。
だからこそ、こうした“初期のバグ”もまた、AI時代の成長痛なのかもしれませんね。






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