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Windows 11でSynology NASが断続的に認識されない問題(エラーコード0x80070043)の原因と解決策


2025年8月31日公開。ここ数日、Windows 11環境でSynology製NASに接続できなくなるトラブルが一部ユーザーから報告されています。エクスプローラー上ではNASが一時的に消えてしまい、アクセスしようとすると「エラーコード 0x80070043: ネットワーク名が見つかりません」と表示されます。しかし同じタイミングでNASのDSM(DiskStation Manager)にはブラウザ経由で問題なくアクセスできるため、「NAS自体は動作しているのにWindowsからだけ不安定に見える」という矛盾した症状が多く観測されています。企業ユーザーだけでなく、家庭内でNASを活用している個人利用者にも影響が広がっており、実用上深刻な不便を招いています。

発生している具体的な症状

今回のエラーは2種類の形で現れます。ひとつはNASの共有フォルダーにアクセスした際に「0x80070043: The network name can’t be found(ネットワーク名が見つかりません)」と表示されるパターン。もうひとつは「0x80070002: The system can’t find the file specified(指定されたファイルが見つかりません)」というエラーが出るケースです。前者はネットワーク名解決の失敗、後者はパスが不正扱いされていることを示しています。

ユーザーの報告によれば、DSMへのアクセスは常に正常で、NASのIPアドレスも変わっていないにもかかわらず、エクスプローラーではNASが時々しか表示されません。再起動や再マウントを試しても症状は数時間から数日後に再発する傾向があります。このことから、NASの物理的障害ではなく、Windows側の探索機能や名前解決の挙動に問題がある可能性が高いと考えられます。

想定される原因

今回のトラブルの背景にはいくつかの要因が複雑に絡んでいると推測されます。

まず第一に疑われるのは、Windows Update後のネットワーク探索機能の不安定化です。実際に2023年と2024年にもWindows 10/11の更新プログラム適用直後に「ネットワーク上のデバイスがエクスプローラーに表示されなくなる」不具合が発生していました。今回も同様のケースである可能性があります。

次にDNSやNetBIOSによる名前解決の不一致です。ユーザーが実行したテストでは、pingやnet view \\NASnameを試すと失敗しており、明らかにホスト名が解決できていません。IPアドレスでアクセスできるのにNAS名では失敗する状況は、名前解決が主原因であることを強く示唆しています。

さらに、SMB(Server Message Block)プロトコルの設定も見逃せません。SynologyとWindows双方でSMBのバージョンや署名設定が一致していない場合、接続が途中で拒否されることがあります。特にWindows 11ではセキュリティ強化のためSMB1が標準で無効化されており、古いNASや古い設定が残っていると互換性の問題を起こすことがあります。

加えて、資格情報の競合(キャッシュされた認証情報が残っている状態)や、ネットワークプロファイルが「パブリック」扱いになってしまいファイル共有機能が制限されている場合にも同様の症状が発生します。エクスプローラーでNASが見えなくても、設定を「プライベート」に切り替えるだけで改善するケースが実際に報告されています。

すぐに試すべき解決策

まず、IPアドレスで直接アクセスできるかを確認してください。エクスプローラーのアドレスバーに \\192.168.xx.xx\共有名 と入力して開ける場合、NAS自体は正常で、名前解決だけが失敗していることが分かります。その場合は以下の対処が有効です。

  1. hostsファイルへの固定記述
    WindowsのC:\Windows\System32\drivers\etc\hostsにNAS名とIPアドレスを手動で追加します。これによりDNSやNetBIOSに依存せず名前解決が可能になります。

  2. 資格情報マネージャーの再設定
    コントロールパネルから「資格情報マネージャー」を開き、NASに関する古い認証情報を削除し、新規に正しいアカウント情報を登録します。これでキャッシュの競合を解消できます。

  3. SMBバージョン設定の確認
    Synology DSMの[ファイルサービス]からSMBバージョンを確認し、Windows側と一致するように調整してください。特に「SMB1を無効」「SMB2/3を有効」にしておくのが推奨されます。

  4. Windowsサービスの再起動
    「Function Discovery Provider Host」「Function Discovery Resource Publication」「SSDP Discovery」「UPnP Device Host」といったネットワーク探索関連のサービスが実行中かを確認し、停止していれば自動起動に変更してください。

詳細な原因と技術的背景

前半で触れたように「エラーコード 0x80070043(ネットワーク名が見つかりません)」は、物理的な通信断ではなく、Windows側での名前解決やSMB(サーバーメッセージブロック)プロトコルのやり取りに失敗しているサインです。実際、Synology DSMへは常時アクセス可能であることから、NAS自体のハード障害やLAN接続不良ではありません。では、なぜWindowsだけが不安定になるのでしょうか。

Windows Updateによる影響

過去の事例から、Windows 10/11の更新プログラム適用直後に「エクスプローラーのネットワーク一覧にNASが表示されなくなる」現象が何度も報告されています。特にセキュリティ関連の更新でSMBの署名や認証方式が強化されると、NAS側の設定と噛み合わなくなり、突然アクセス不能になることがあります。今回の不具合も「数日前から急に発生した」という証言が複数あるため、直近のWindows Updateによる副作用が原因である可能性が高いです。

名前解決の失敗

ユーザーのテスト結果でping NASnamenet view \\NASnameが失敗していることからも分かる通り、DNSまたはNetBIOSによる名前解決に問題があります。WindowsはまずDNSを利用し、それが失敗するとNetBIOSブロードキャストにフォールバックする仕組みを持っています。しかし、家庭内LANではルーターの設定やPC側のサービス状態によって、この探索が不安定になりやすいのです。IPアドレスでの接続が成功する一方、NAS名では失敗する状況は、典型的なNetBIOSキャッシュ不整合を示しています。

SMBプロトコルのバージョン不一致

Synology NASは設定でSMB1〜3の範囲を指定できますが、Windows 11では既にSMB1が完全に無効化されています。そのため、NAS側がSMB1を優先している環境では通信交渉が失敗し、接続できないケースがあります。また、SMB署名の必須化や暗号化設定の違いも原因となり得ます。

キャッシュ資格情報の競合

WindowsはNASにアクセスする際、資格情報マネージャーに保存されたアカウント情報を利用します。過去に異なるアカウントで同じNASに接続した履歴が残っていると、認証の際に競合が起き、「ネットワーク名が見つかりません」という曖昧なエラーが返ることがあります。この問題は企業環境でも頻出し、ユーザーを混乱させる原因となっています。

ネットワークプロファイルの誤設定

Windowsではネットワークを「パブリック」「プライベート」と分類していますが、パブリック扱いになると共有探索機能が制限されます。特に自宅LANで誤ってパブリックに分類されていると、NASが見えなくなることがあります。NASへの直接接続は成功しても、エクスプローラーの一覧に表示されないのはこのためです。

ユーザーができる実践的な解決策

問題の根本が「名前解決」や「SMBの交渉失敗」であることを踏まえ、以下の手順を試すことが有効です。

まずはIPアドレスを直接指定してアクセスしてみましょう。エクスプローラーのアドレスバーに
\\192.168.xx.xx\共有名
と入力し、NASの共有フォルダーが開けるか確認します。これが成功するなら、NAS自体に問題はなく、Windowsの名前解決が不安定になっているだけです。

その次に、hostsファイルにNAS名を固定登録する方法があります。C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts を管理者権限で開き、NASのIPアドレスとホスト名を1行追記します。これによりDNSやNetBIOSに依存せず安定して解決できるようになります。

さらに、資格情報マネージャーの整理も重要です。コントロールパネルから資格情報マネージャーを開き、NASに関連する古いアカウント情報を削除し、新たに正しいユーザー名とパスワードを登録します。キャッシュ競合が解消されれば、認証失敗がなくなり、エラー0x80070043の再発防止につながります。

そして、SMB設定の確認も忘れてはいけません。Synology DSMにログインし、[コントロールパネル]→[ファイルサービス]からSMB設定を開きます。推奨は「最小SMBバージョン=SMB2」「最大SMBバージョン=SMB3」とすることです。古いSMB1は無効化し、セキュリティ上も最新バージョンを利用するのが望ましいです。

最後に、Windowsのサービスが正常に動作しているか確認してください。「Function Discovery Provider Host」や「SSDP Discovery」といったネットワーク探索サービスが停止していると、エクスプローラー上でNASが見えなくなります。サービス管理ツールから自動起動に設定しておくと安定性が向上します。

企業利用における注意点と長期的な視点

家庭での利用であれば一時的なhostsファイルの設定や資格情報の再登録で対応できますが、企業環境では一台のNASを複数ユーザーが利用するため、根本的な安定性確保が必須です。特にAD(Active Directory)と連携している場合、名前解決や認証がドメイン環境に依存するため、個人での設定変更では解決できないことがあります。

この場合、以下のような追加対策が推奨されます。
まずはDNSサーバーへの正しいAレコード登録です。NASのホスト名とIPアドレスをDNSに明示的に登録することで、クライアント側が常に正しい名前解決を行えるようになります。これによりNetBIOSブロードキャストに頼らずとも安定したアクセスが可能です。
次にグループポリシーでSMBバージョンや署名設定を統一する方法です。異なるPCが異なる設定を持っていると、接続できる端末とできない端末が混在する事態になりかねません。セキュリティの観点からも、SMB3への統一は必須と言えるでしょう。
加えて、Windows Updateの影響を最小化する運用も求められます。更新後に不具合が出た場合に備え、テスト環境で事前にアップデート検証を行い、安定が確認されてから本番環境に適用する仕組みが重要です。

公式対応状況と過去の類似事例

現時点(2025年8月31日)でMicrosoftもSynologyも公式に「エラー0x80070043」についての新たなアナウンスは出していません。しかし過去には、2023年5月のWindows 11更新でSMB署名が強制化され、古いNASとの互換性に問題が生じた例があります。その際は後日パッチが公開され、特定の環境での接続性が改善されました。今回も同様に、Windows側の更新が裏で影響している可能性が高く、将来的に修正が提供される見込みです。

Synology側ではサポートページにて「Windows 11でNASが認識されない場合の対処」として、SMBバージョン確認やhostsファイルの利用が公式に案内されています。つまり今回のエラーは珍しいものではなく、Windows環境とNASを組み合わせている限り再発し得るトラブルといえるでしょう。

ユーザー同士の情報共有の大切さ

こうした不具合は環境依存の要素が強いため、他の利用者の体験談や成功例が非常に役立ちます。実際にフォーラムでは「hostsに追記したら解決した」「SMB1を無効にしたら安定した」といった報告が相次いでいます。同じエラーでも原因はユーザーごとに異なるため、解決方法も一律ではありません。だからこそ、成功体験を共有することが他の人の突破口になり得ます。

もしあなたが今回のエラーを経験しているなら、「どのタイミングで発生したのか」「どの方法で改善できたのか」をぜひコメント欄に残してください。逆に、まだ改善していない場合も状況を書き込めば、他の読者から有用な助言が寄せられるかもしれません。個人の小さな発見が、同じ問題に直面している誰かの救いになるのです。

まとめと今後の展望

エラーコード0x80070043は、WindowsとNASの間で発生する典型的なネットワーク名解決エラーです。NASがオンラインにもかかわらずExplorerで認識されない場合、その多くは名前解決の不具合やSMB設定の不一致、資格情報の競合が原因です。
ユーザー側でできる対処としては、IP直指定による接続確認、hostsファイルへの追記、資格情報の整理、SMBバージョンの調整、ネットワークサービスの確認などが効果的です。それでも改善しない場合は、公式修正やファームウェア更新を待つ必要があるでしょう。

今回の事例から分かるのは、Windows Updateやセキュリティ強化がNASとの互換性に思わぬ影響を与えること、そしてそれを乗り越えるためにはユーザー同士の知見が欠かせないということです。
「また繋がらない」と嘆くだけではなく、あなたの経験が誰かの助けになるかもしれません。どうかこの場を活用して、感じたことや試した解決策を共有してください。
最後に、不安定な接続に振り回されながらも少しずつ解決に近づいていく過程こそ、IT環境を維持するための大切な経験なのだと思います。






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