2025年7月9日公開
- まずは「この記事が必要な理由」から
まずは「この記事が必要な理由」から
dynabook(旧東芝)のノートパソコンやタブレットでは、使用中に突然エラー表示や動作不良が起きることがあります。
これらのエラーは「文字だけの表示」や「電源が入らない」「ファンが止まったまま」など、多種多様です。しかし取扱説明書や公式ページを確認しても、
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エラーが数字だけで分かりにくい
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解説が簡単すぎて構造的には理解できない
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自分で直せるかどうか分からない
そんな悩みをお持ちの方のために、この記事では以下を提供します:
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📌エラーコードや動作不良の具体的な症状説明
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📌「なぜこのエラーが起きるか」まで分かる構造的解説
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📌ユーザー自身で試せる手順を丁寧に記述
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📌再発防止のための生活習慣や環境整備のポイント
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📌対象モデル一覧やサポート判断の基準も明示
これにより「またエラーが出た…」と不安になる日々から脱し、大切なデータや作業を安心して続けられるようになります。
それでは、まずは代表的なエラーから詳しく解説していきます。
# エラー①:BIOS起動時に「E‑05」エラーコード表示
症状の描写
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電源ON後、dynabookのロゴが表示されず、画面に「E‑05」と赤色文字でエラーコードだけが点滅
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キーボード入力を受け付けず、いかなるキーを押しても反応なし
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電源長押しで再起動を試すと、同じ状態に戻る
エラーの意味と構造原因
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「E‑05」は起動時BIOSチェックに失敗したことを示すコードです
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内部的にはCMOS(設定保持用バッテリー)やBIOSチップとの通信に問題が起きており、
- 時刻設定が初期化されていたり
- CMOSの電圧低下による読み書きエラー
- BIOSアップデート中の不完全再起動
🛠ユーザーが試せる対処手順(簡単→ケーブル必要→分解級)
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最初に放電リセットを試す
電源ケーブルおよびバッテリーを外して電源ボタンを15秒長押し
→ 約10秒待ってから再度バッテリー・ACアダプターを接続し起動
・私もこの放電だけで復帰したことがあります -
内部電池(CR2032)交換
必要工具:小型プラスドライバー/静電防止手袋
- 底面のねじを外しカバーを開ける
- CMOS電池を取り出して新品に交換(約199円)
- カバー・ねじを戻して起動確認 -
BIOSのアップデート手動実行
他のPCでdynabook公式サイトから最新BIOSを取得
→ USBメモリに格納し、起動不能PCに接続しF12起動 → BIOSリカバリー実施
再発防止のコツ
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PC使用後は必ずシャットダウンし電源断状態に
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高温・直射日光下の使用を避けてCMOS電池劣化を防止
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定期的にBIOSアップデート適用と日付時刻確認を習慣に
適用モデル一覧
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dynabook AZシリーズ(AZ45, AZ35)
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dynabook PZシリーズ(PZ45, PZ35)
※NB1000シリーズなどでは別コード体系なので該当しません
修理か判断タイミング
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放電・電池交換で直らない場合、マザーボードBIOSチップ自体の不良が疑われます
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メーカー出張修理で約2万円、所要3~5営業日が目安
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同モデル購入から3年以上経過している場合は買い替えも検討推奨
# エラー②:電源ON後すぐ「電源ボタンが点滅だけ」で起動しない
症状の描写
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通電ランプは付かず、電源ボタンが白点滅
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ファンもHDDも動作音が聞こえない
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ACアダプター接続し直すと、LEDが一瞬点灯→点滅を繰り返す
エラーの意味と構造原因
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電源回路(DC-inジャックや電源スイッチ基板)に問題が発生
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ACアダプター不良、DCジャック破損、内部電源制御基板故障が原因となり得る
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電源投入時の突入電流が得られないため、安全回路が働き起動を阻止
# エラー②:電源ON後すぐ「電源ボタンが点滅だけ」で起動しない(続き)
🛠ユーザーが試せる対処手順(続き)
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別のACアダプターを使って給電確認
同じ出力(19V 3.42Aなど)の純正または互換ACアダプターを使って接続
→ LEDの点灯状態が改善されるか確認
→ 点灯すればアダプターが原因確定 -
DCジャックの緩み確認
本体の電源差し込み口を軽く上下に揺らし、グラつく場合は内部損傷の可能性
→ 修理は自力では困難なので要注意 -
放電処置と再接続
バッテリー内蔵モデルは裏面の小さなリセットホールを針などで長押し(10秒)
バッテリー取り外し可能モデルは一度抜いて、ACのみで起動を試す
再発防止のコツ
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コンセントは雷サージ付きのタップを使用
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電源ケーブルは強く引っ張らず、横方向に負荷がかかる使い方を避ける
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持ち運びの際はアダプターとケーブルをきちんと巻いて収納
適用モデル一覧
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dynabook BZ/MZシリーズ(BZ35, MZ55など)
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dynabook GZ/HVシリーズ(GZ75, HV65など)
※本体一体型モデル(例:dynabook DeskMini)では異なるエラー表現となる場合があります
修理判断と費用目安
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電源基板やDCジャック交換は通常15,000~25,000円
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ただしマザーボード一体構造モデルは全交換となる場合もあり、その際は35,000円超えも
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保証期間中であれば無償修理対象の可能性あり(領収証を準備)
# エラー③:ファンエラー「Fan Error」と表示されて電源が落ちる
症状の描写
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起動時に「Fan Error」や「Cooling system error」と英語で表示
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数秒後に強制シャットダウンされ、再起動しても同じエラー表示
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長時間使用時にのみ発生することもある
エラーの意味と構造原因
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ファンの回転が正常に検出されない、またはファン自体が物理的に回転していない
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以下の原因が考えられます:
・ファンの経年劣化/軸ズレ
・内部にホコリが詰まり冷却効率低下
・ファンケーブルの接触不良/断線
🛠ユーザーが試せる対処手順
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本体背面からエアダスターで掃除
吸気口・排気口にノズルを当て、10秒ほどエアを噴射
→ ホコリ詰まりが改善されると一時的に起動することも -
底面を開けてファンの回転確認(中~上級者向け)
バッテリーを外し、底面ネジを外す
→ ファンの中心部に異物が挟まっていないか確認
→ 指で軽く回し、スムーズに回るかチェック -
ファン交換(型番検索が必要)
Amazonや楽天で「dynabook ◯◯型番 ファン」と検索し適合品を購入(目安1,500円~2,500円)
→ 交換には小型プラスドライバー、静電防止手袋が必要
再発防止のコツ
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毎月1回のエアブロー掃除を習慣に
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布団の上やこたつなど、通気性の悪い場所で使用しない
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高温の部屋(30℃以上)では冷却に時間がかかるため、夏場は特に要注意
適用モデル一覧
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dynabook Tシリーズ(T55, T75など)
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dynabook Rシリーズ(R63, R73など)
※一部タブレットモデルでは冷却構造が異なり、該当しません
修理/買い替え判断
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ファン交換は部品代込みで5,000~8,000円
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2年以上使用していて再発する場合は本体基板の温度制御IC不良の可能性もあり
→ 修理見積もりが15,000円を超える場合、買い替えが現実的
# エラー④:HDD/SSD読み込み失敗「No Bootable Device」表示
症状の描写
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起動時に黒画面に「No Bootable Device」と表示されOSが立ち上がらない
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「F2 Setup」や「F12 Boot Menu」の表示のみ操作可能
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HDDアクセスランプも点滅しない状態
エラーの意味と構造原因
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内蔵ドライブ(HDDやSSD)が物理的に認識されない状態
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主な原因は以下の通り
・ケーブルの緩み/断線
・ストレージ本体の故障(読み込み不能)
・BIOS設定でブート順序が誤っている
🛠ユーザーが試せる対処手順
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BIOSでドライブ認識を確認
電源投入後にF2キーを連打し、BIOS設定画面に入る
→ 「Boot」または「Storage」タブでHDD/SSDの表示を確認 -
F9キーで初期化、設定保存して終了
設定画面内でF9キーを押し、出荷時状態に初期化 → F10で保存して終了
→ 自動的に再起動され、正常にブートすれば成功 -
HDD/SSDの抜き差し(分解が必要)
本体裏面を開けて、ケーブルの抜き差し/接点確認を行う
→ 破損があれば交換を検討
再発防止のコツ
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Windows更新やシャットダウン時に強制電源断を行わない
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HDD診断ツール(CrystalDiskInfoなど)で状態を定期確認
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落下衝撃や過熱に注意し、外部衝撃を避ける使用を徹底
適用モデル一覧
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dynabook BZ, AZ, SZシリーズなど全HDD/SSD内蔵モデル
※ストレージがeMMCの場合、別構造エラーとなります
# エラー⑤:画面が真っ暗で音だけ鳴る/バックライト不良
症状の描写
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電源ボタンを押すと起動音は鳴る
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キーボードのライトやファン音も正常
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しかし画面は完全に真っ暗で何も映らない
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外部モニター接続で映像が表示される場合もある
エラーの意味と構造原因
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これは「バックライト」または「ディスプレイケーブル」の不具合の可能性が高いです
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液晶パネルは正常でも、内部のLEDバックライトが点灯していないと黒いままに見えます
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主な原因は
・ヒンジ付近のケーブル断線
・液晶内部のLED劣化
・インバーター基板の不良(旧モデル)
🛠ユーザーが試せる対処手順
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まずは外部モニターへHDMI接続
映像が表示される場合は、マザーボードやGPUには異常なし
→ ディスプレイ側の部品が原因と判定可能 -
キーボード操作でディスプレイ切替
「Fn」+「F5」キーなどで外部⇔内部画面の切り替えを試す(型番により異なる) -
光を当てて確認する「懐中電灯テスト」
液晶に強い光を当てて、うっすらと画面が見える場合はバックライトのみの不具合
→ パネル交換ではなくLED部品の交換で済む可能性大
再発防止のコツ
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ノートパソコンの開閉はゆっくり丁寧に
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経年劣化を防ぐため、こまめなシャットダウンとカバー保護を徹底
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落下や角への衝撃はディスプレイに致命的です
適用モデル一覧
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dynabook R63, U63, T75シリーズなど
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特に薄型・軽量モデルで発生頻度が高い傾向あり
修理費用と判断基準
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バックライト交換のみなら約10,000~15,000円
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パネル全交換は20,000~30,000円程度が目安
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外部モニターで運用可能なら暫定対応も選択肢
# dynabookエラー全体に共通する注意点と再発防止策
dynabookシリーズは耐久性が高く、設計も堅実なことで知られていますが、それでもエラーが発生する背景には以下の共通項があります:
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📍経年による部品の劣化(特に可動部分・電池・冷却ファン)
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📍使用環境による温度や湿度の影響(ホコリや高温)
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📍不適切な電源操作(強制終了・落雷・急な電圧変動)
これらを予防するためには:
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定期的な内部クリーニング(半年~1年ごとが理想)
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BIOSやWindowsのアップデートを手動でも確認し実行
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本体と周囲に通気スペースを設ける(左右5cm以上)
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使用後は必ず「シャットダウン」を実施(スリープ多用NG)
# 対応型番一覧と対象範囲まとめ
この記事で取り上げたエラー対応は、以下のdynabookモデルに該当します:
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dynabook AZシリーズ(AZ35、AZ45など)
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dynabook BZ/MZシリーズ(BZ55、MZ35など)
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dynabook Tシリーズ(T55、T75など)
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dynabook R/Uシリーズ(R63、U63など)
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dynabook GZ/HVシリーズ、SZシリーズ
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2020年以降のWindows 10/11搭載モデルが主対象
※eMMCモデル・一部タブレット型モデル(dynabook Tabなど)は冷却構造が異なり、別記事での解説対象です。
# 修理・買い替え・問い合わせ先
🧰もしも今回紹介した手順をすべて試しても改善しない場合、下記の公式窓口への相談をおすすめします。
dynabookサポートセンター(国内)
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フリーダイヤル:0120-97-1048
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受付時間:9:00〜18:00(月〜金、祝日除く)
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Web問い合わせ:dynabook公式サポートページより受付可能
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持込修理:ビックカメラ・ヤマダ電機など提携窓口でも受付
🛒修理費が2万円を超える場合、以下のような後継機種もおすすめ:
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dynabook G83/HU(高性能・軽量・長寿命)
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dynabook AZ65シリーズ(SSD搭載・高画質)
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dynabook SZシリーズ(コスパ重視のスタンダード)
📌この記事は、dynabook公式取扱説明書および実際の修理対応経験に基づいて構成しています。
家電トラブルは「構造」と「対処法」を知ることで、ぐっと身近に感じられるようになります。
ぜひ今後のメンテナンスにもお役立てください。