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crowdworks.jpプロダクト開発の2025年振り返り

はじめに

あけましておめでとうございます。 crowdworks.jpエンジニアリングマネージャーの大石です。

2025年はAIの急速な進化と発展により、それがとても身近な存在になった1年でした。 私たちの開発体験や提供サービスにおいても、少なからずその恩恵や影響を受けたと感じています。

本記事では、クラウドワークスの開発を担っている部門の2025年の主要な技術的成果や、「AIハッカソン」といった組織的な取り組みについて振り返ります。 なお、本記事はWebアプリケーション開発チームの話題が主となります。SREチームの振り返りはこちらにありますので、ぜひ併せてお読みください!

1. サービスの信頼性と持続可能性へのさらなる取り組み

まず、プラットフォームとしての信頼性と、システムを持続させるための技術的なアップデートについてです。

安心して使い続けられるプラットフォームを目指して

2025年は、攻撃手法の高度化に対抗し、ユーザーの皆様が脅威を感じることなくサービスを利用できるよう、能動的な「多層防御」に取り組んできました。

  • 安心安全なクレジットカード決済 経済産業省による「クレジットカード・セキュリティガイドライン」が3月に改訂されました。これまでも3Dセキュアの導入などを進めてきましたが、今回の改訂内容に対応できているか改めて決済フロー全体を見直し、より安全な決済基盤の構築を行いました。

  • アカウント保全新しいログインのお知らせ」による身に覚えのないログインの検知に加え、「2段階認証」を導入し、アカウントセキュリティを強化しました。今後も皆さんに安心してご利用いただけるよう、アカウント保全の取り組みを継続していきます。

  • LLMによる規約違反行動の検知 これまで人の目に頼ることが多かった不正利用者の検知において、LLMを活用した検証を開始しました。特定の違反行動を機械的に検知し、一次対応まで自動化することを目指しています。実装にあたってはモデルのチューニングだけでなく、コスト効率を考慮して「小さくて安いモデル」と「大きくて高いモデル」を使い分けるなどの工夫も凝らしました。

モダン化の加速

  • デザインシステム「Norman」の定着 デザイン基盤チームだけでなく、開発組織全体で取り組む「Norman置き換え会」を実施しました。プロフィール編集画面などのレガシーUIを次々とVue.js化しています。また、フロントエンドテスト環境の刷新も進め、JestからVitestへ移行したことで実行速度が劇的に改善しました。フロントエンド改善の取り組みの詳細は、こちらの記事にまとめてありますのでぜひご覧ください。

  • 検索基盤の刷新 長年運用してきた検索基盤を、ElasticsearchからAWSマネージドのOpenSearchへ移行完了しました。ただ移行を行っただけでなく、コスト増を抑えつつ検索クエリのレイテンシも向上させることに成功しました。

2. 合同スプリント

昨年は、チームの垣根を越えて技術課題に向き合う『合同スプリント』を3回実施しました。それぞれ2週間の期間中、普段は別々のチームにいるエンジニアたちが課題毎に集まり、まさに『合宿』のような一体感の中で議論と実装を進めることができました。

チーム横断合同スプリントとは?

日常の開発プロセスの中で技術的負債に対処しようとすると、どうしても限られた時間の中で「対症療法的な解決策」を取りがちです。私たちはこの構造的な課題を変えるため、「全てのチームの施策を止めて、技術課題の解消に集中する期間」を半年ごとに設けました。

普段はスプリントゴールという主目的があるため、腰を落ち着けて根本対策を考える時間が取れません。しかし、この期間だけはバックログの奥底にある「重要だけど緊急ではない課題」に向き合えます。

合同スプリントの進め方としては、まず解決したい課題をピックアップし、課題ごとに希望者を募ってチームを組成します。 その後、チーム単位でプランニングを行ってからスプリント期間に入ります。最終日にはチーム代表者による成果発表会を行うとともに、Fun / Done / Learn(FDL)を用いた振り返りを実施しています。

一般的なKPTではなくFDLを採用したのは、技術的な挑戦を「楽しかった!」というポジティブな感情で締めくくりたいという意図からです。 実際、参加メンバーからは「普段とは違うドメインや技術、メンバーに触れられて刺激になった」という声が多く、エンジニアとして純粋に楽しみながら課題解決に向き合えていることを嬉しく思います。

成果の例:

  • 異なるチームのメンバーがコラボレーションし、長年放置されていた複雑な依存関係を解消
  • 「いつかやろう」と塩漬けになっていたライブラリのメジャーアップデートを一気に実施
  • Railsアップグレードといった影響範囲の大きなタスクの計画策定や調査を実施

この取り組みにより、エンジニアたちは「負債に追われる」感覚から「負債をコントロールする」感覚へと変化しつつあると感じています。 また、こういった取り組みが行えるのは、プロダクトオーナーやビジネス側の理解があってこそです。この場を借りて感謝を伝えたいと思います。

3. AI の活用

2025年はAIを単なるツールとして使うだけでなく、「開発プロセス自体をどう変えるか」を実験した年でもありました。

AIコーディングエージェントの配布

エンジニア全員にAIコーディングエージェントを配布し、まずは触れてみて開発体験がどう変わるか、どう改善できるかを模索してきました。 現在は以下のツールから各自が選択して利用しています。

  • Claude Code
  • Cursor
  • Devin
  • GitHub Copilot

開発プロセスの標準化に向けて

GitHub CopilotやClaude Codeの導入に伴い、AIエージェントにプロジェクトの文脈やコーディング規約を正確に伝えるためのドキュメント CLAUDE.md / AGENTS.md の運用についてディスカッションを進めています。個人の暗黙知だったプロンプトエンジニアリングを、チームの資産(コード)として管理できる状態を目指しています。

AIエージェントPoC

年初より、ユーザーからの問い合わせ対応業務を効率化するために、AIエージェントを使ったPoC(Proof of Concept)を実施しました。 当社では初となる Microsoft Azure の環境を用いて、3ヶ月ほど検証を行いました。

技術的な成果だけでなく投資対効果(ROI)も分析し、精度の低さやハルシネーションといった課題を定量的に示すことができました。また、単に検証のみで終わらせず、プロダクトに関わる全員が集まる場で知見と課題を次へ繋げられる形で共有し、組織にとって有益な総括となったと思います。

部署の垣根を超えた「AIハッカソン

「AIを使って何ができるか?」を肌で感じるために、サービスや部署の垣根を超えたエンジニアが集まるAIハッカソンを開催しました。

  • テーマ: 「Coding Agentを使って半日でどこまで作れるか?」
  • Spec-Driven Developmentの試行: 人間はコードを書くのではなく「仕様(Spec)」を書くことに集中し、実装はAIに任せるという新しい開発スタイルを実験。
  • クロスチームな交流: 普段一緒に仕事をしないエンジニア同士でチームを組成。得意領域を分散させることで、意外な化学反応が生まれました。
  • 展示形式の発表: 成果物は展示ブース形式で発表し、互いに触りながらフィードバックし合うお祭りのような空間となりました。

このハッカソンを通じて、サービス・部門を越えたコミュケーションが行えたこと、AIを使った開発の可能性を体験できたことがとても良かったと思います。

AIハッカソンの様子

おわりに:2026年に向けて

2025年、私たちは各チームの目標を達成しつつ、「合同スプリント」でチームの垣根を超えた課題解決を行い、サービスの垣根を超えたエンジニア陣による「AIハッカソン」でAIとの共創を学びました。

技術的負債を計画的に返済できるプロセスと、最新技術を楽しみながら取り入れるカルチャー。この2つが揃ったCrowdWorksのエンジニアリング組織は、今とても面白いフェーズにいると思います。

「技術で事業を伸ばすだけでなく、エンジニアリング組織自体のあり方もアップデートしたい」そんな想いに共感してくれる仲間を、私たちは待っています!

ということで...

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