国道4号線(ペットカセム通り)沿いをバイクで走っていたら、ホアヒン空港の近くにグラフィティ・スポットを見つけたので、チラッと覗いてきました。
放置されたMOSイヴェント跡地
GoogleマップでGraffiti Abandoned Factory(グラフィティ・アバンダンド・ファクトリー/โกดังบ่อฝ้าย)と表示されるその一画は、2014年に行われたグラフィティ・イヴェントの会場跡地。
パーティーを取り仕切ったのは、ストリート・アートの巨大ネットワークであり、世界中でグラフィティ・イヴェントを後援しているMeeting Of Styles(ミーティング・オブ・スタイルズ)のアジア支部です。

MOSの公式サイトによると、ホアヒン大会には総勢60名を超えるアーティストがアジアやヨーロッパ各国より終結。
グラフィティ方面に詳しくない私は参加者一覧を見てもあまりピンときませんでしたが、気になる方は下掲のリンク先よりチェックしてみてください。
ひっそり残された有名アーティストの作品

流石に10年以上も経っているため、描かれているのはひと昔前のスタイルの作品が多め。熱心な愛好家は満足しないかもしれません。ストリート・カルチャーは過去に敬意を表しながらも刷新していって何ぼ。
まだまだスペースは十分にあって、他の人が余白にどんどん描き足していけばいいのにな~とか、さらには「俺のほうが上手いだろ!」と息巻く若手がオーバーライトしちゃってもいいのにな~とか、あれこれ思わなくもないです。こんな格好の廃墟があるのにもったいない。
とはいえ、Instagramでもここで撮った写真がそれなりに投稿されていましたし、隠れ映えスポットとして機能している模様。

それに、いまや押しも押されもせぬ人気者の仲間入りを果たしたタイ人アーティストのグラフィティも残っていて、ファンの方にとってはスルーできないスポットっぽいです。
例えば、One Bangkokの象徴的なオブジェを手掛けるなど、超巨大プロジェクトにもガンガン起用されているAlex Face(アレックス・フェイス)。
彼の代名詞あるウサギの着ぐるみを着た子どものキャラクター=Mardi(マルディ)が、敷地に入ってすぐ左側にお目見えします。

もう1つ例を挙げておくと、写真上の作品にはMauy Cola(マウイ・コーラ)の名が刻まれていました。現在はMauy MSV(マウイMSV)、もしくは本名のPiyasak Khiaosaard(ピヤサック・キアオサード)で活動する機会が多い、動物モチーフを得意とするアーティストです。
ただし、画風が違いすぎて、本当に彼が描いたのか、確信は持てません。もっとも、先のAlex Faceは2014年の時点ですでにブレイクしていたのに対し、Mauy Colaはおそらくまだ駆け出し時代。
もしもこれがMauyの初期作品だとすればけっこう貴重なはずですし、贋作でもそれはそれでおもしろい気がします。もちろん、誰かにオーバーライトされた可能性もあります。
ホアヒンを揺るがす目のグラフィティ?
ここからは余談。ホアヒン滞在中に大きな目のグラフィティを幾度となく見かけました。写真を撮り忘れてしまい、以下の画像はご本人のSNSより拝借。
手掛けたのはNgong W Joe(ノンW・ジョー)という地元在住のライターです。数か月前から彼の作品が問題になっていたのを、いまさっき知りました。

トラブルの発端は、ホアヒン・ビーチ沿いの中華寺近くに建つサメと戦う男の像に、彼が目を描いてしまったんです。これに地元住民が激怒。
その結果、サメと戦う男の像の他にも無許可でペインティングした場所は本人の手によって消すよう公安局が命じ、初日の清掃時にはホアヒン市長も作業を確認しに来ていました。
芸術は自由です。目のグラフィティがちょっとしたホアヒン名物になっていたのも事実です。だけど、やっぱり場所は弁えなきゃ。

幸い、当人は真摯に公安局の命令に応じつつ、今後の創作活動(もちろん合法的な)にも意欲を燃やしている様子でした。
グラフィティと街の共存って難しいですよね。アートであり、落書きでもありますもんね。それこそ私とツレが訪れたGraffiti Abandoned Factoryみたいに描いてOKなところが課題解決の1つになってほしいと、この目のグラフィティに関する記事を読んで考えてしまいました。
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