チットロム周辺にはヒンドゥー教の神々がたくさん祀られています。そのなかでも地元の方の間でご利益が強いと評判の祠を5か所ピックアップしてみました。
①エラワン廟のブラフマー
バンコク最強パワースポットとしてその名を轟かせるエラワン廟。参拝方法を含めた基本情報は下掲のリンク先をご参照ください。
スピリチュアル方面には若干懐疑的な私ですら(※神社仏閣巡りをするのは、その土地の文化風習を覗き見したいからで、願掛けはほとんどしません)、エラワン廟に祀られているブラフマーの力はけっこう信じています。
実際のご利益はもとより、エラワン廟へ行くと活力が漲ってくる感じ。旅程の都合で1か所しか行けない方には断然エラワン廟をプッシュしておきます。
②アマリン・プラザのインドラ
お次は、エラワン廟からチットロム駅方向へ100mほど引き返したアマリン・プラザ前に建つインドラの祠。インドラ(※仏教の世界では帝釈天)は暴風雨を司る軍神で、見た目もマッチョでカッコイイです。
戦勝や商売繁盛、部族の守護・繁栄のご利益が授かれると言われ、とりわけアスリートや勝負師の方は要チェック!?

正式なお祈り方法は「Namo Tassa Bhagavato Arahato Samma Sambudhassa」と3回唱え、「Ohm Sakkataywata Wuntanung Sukhita Maha-Lahpoh. Toutiyumpi Sakkataywata Wuntanung Sukhita Maha-Lahpoh. Tahtiyumpi Sakkataywata Wuntanung Sukhita Maha-Lahpoh」と続けます。
「何のこっちゃ?」と首を傾げつつ、どうやら3回繰り返す部分でインドラに敬意を表し、その後に「あなたの素晴らしい力を私にも分けてください」的なニュアンスが続くみたいです。
とはいえ、周りの参拝者はそこまで長く何かを唱えている様子でもなく、インドラを称賛してお願い事をするという順番さえ合っていれば我流でもOKな気がします。大事なのは心ですよ(たぶん)。
③警察本部のヴィシュヌ
続いて紹介するのはタイ警察本部のヴィシュヌ像。敷地内へ入るには立番の警察官にひと声かける必要があります。ヴィシュヌは平和維持と繁栄を司る神様。警察署で祀るにはピッタリです。
私が訪れた時はちょうど工事の真っ最中。祠の周囲がシートで覆い隠され、見つけるのにめちゃくちゃ苦労しました。

若い女性スタッフに尋ねてみるも「ここは警察署よ。きっとあそこから外に出たところにあるんじゃない?」との答え。
そんなやりとりを聞いた通りすがりのおばちゃんが、「お参りに来たの? 偉いわね。私についてきなさい」と案内役を買って出てくれました。

ヴィシュヌに捧げる言葉の日本語版(※スマホ直訳)は次の通り。「オーム・ナラヤナ、世界の王よ。4体のガルーダが世界の危険から解放され、すべての不幸がなくなりますように。そして、私たちをお守りください。長寿、幸福、美しさ、強さをお授けください」(※ナラヤナはヴィシュヌの仏教名。ガルーダはヴィシュヌの乗り物です)。
ヴィシュヌが喜ぶお供え物は、お香16本と花輪と果物。ちなみに、署内にお供えセットは売られていません。ちゃんと参拝したい方は予めご用意を。
また、祠全体が噴水になっていて、通常はガルーダから水が噴き出しているため、上の写真で見るより迫力があります。
④ゲイソン・ヴィレッジのラクシュミーとジャトゥロクバル
4つ目のスポットでは、富・幸運・愛・美しさ・喜び・繁栄を司る女神のラクシュミーと、東西南北の四方位を守るジャトゥロクバルが拝めます。
場所はスカイウォーク直結のゲイソン・ヴィレッジ4階。4階まで行く専用エレベーターがあるのは、スカイウォークから入ってすぐのエスカレーターで上の階へ登った先の右側。私はちょっぴり迷いました。参拝時間が他より短く10~18時です。
ラクシュミー

ゲイソン・ヴィレッジのラクシュミーは恋愛成就に定評があり、なかでも婚活中の方に絶大な効力を発揮するらしいです。
バンコクでも女性の社会進出が加速し、結婚率の低下が社会問題化。それに伴い、この場所がいま再脚光を浴びていると聞きました。
ラクシュミーへのお供え物は、縁結びの神様に相応しくピンクの蓮のつぼみ。祠の周りはピンクだらけで(お線香までピンク色!)、女子力バリ高です。

注意事項は3つ。1つ目が女性の方は派手な服装を控える。露出度の高い服は厳禁です。2つ目が大声を出さない/大きな物音を立てない。
3つ目が祠の周りをキレイに保つ。ゴミを捨てないのは当然のこと、ついでに他人の落としたゴミも拾えば、ラクシュミーに好印象を与えられるかもしれません。
ジャトゥロクバル

4つの顔を持つ守護神ジャトゥロクバル。ブラフマーの4つの顔が慈(仁愛)・悲(悲憫)・喜(吉祥)・捨(施惠)を表しているのに対し、ジャトゥロクバルの顔が持つ意味はシンプルに東西南北。全方位の安全を守ってくれています。
ジャトゥロクバルに祈りを捧げると、危険回避ができるとか。旅の安全祈願にも良さげです。お供え物はマリーゴールドの花輪。ラクシュミーの蓮のつぼみと合わせ、エレベーターを降りた付近で購入できます。
⑤セントラル・ワールド前のトリムルティとガネーシャ
最後はセントラル・ワールド前でトリムルティとガネーシャ。以前はお供え物屋が外国人をカモにするという罰当たりなトラブルが多発していましたが、ツーリスト・ポリス局のお達しにより、現在は1つ1つしっかり価格表記されています。
トリムルティ

トリムルティはブラフマー(創造)、ヴィシュヌ(維持)、シヴァ(破壊と再生)の三神一体像。本来はマルチにご利益を得られるはずが、セントラル・ワールド前のトリムルティは恋愛成就で有名です(※恋愛面が注目されはじめたのはわりと最近)。
お供え物は、赤いバラ、赤いロウソク、赤い線香。赤いバラを手に真剣な表情でお祈りしている女性たちの姿があまりに美しく、トリムルティそっちのけで見とれちゃいました。
トリムルティの祠が混雑するのは毎週木曜の21時半。この時間にトリムルティが降りてくるそうで、いつか降臨タイムにも立ち会ってみたいものです。
ガネーシャ

トリムルティの隣に並ぶガネーシャは成功の神様。学問や芸術の分野でのご利益に加え、起業や入籍、引っ越し他、何かを始めるタイミングにも地元の方はよくお参りするんですって。
トリムルティのお供え物が赤なら、ガネーシャのお供え物は黄色系が多め。定番のマリーゴールドの花輪に加え、パイナップルやバナナやマンゴーをはじめとしたフルーツ類もガネーシャの好物です。
なお、トリムルティとガネーシャへのお祈りは祠の前に英語でわかりやすく貼り出されていたので割愛。書かれている文字を心の中で読み上げた後、お供え物を捧げてください。
まとめ

最後に、それぞれの神様の得意ジャンルを以下にまとめました。自分の叶えたい願いと照らし合わせ、ピンポイントで参拝するもよし。私と同様に興味本位であれこれ見学するもよし。
①のブラフマーは万能
②のインドラは勝負運
③のヴィシュヌは世界平和
④のラクシュミーは恋愛運(特に結婚運)
④のジャトゥロクバルは厄除け/邪気払い
⑤のトリムルティは恋愛運(片思いの悩みやパートナーの浮気癖改善など)
⑤のガネーシャは芸事上達や合格祈願
今回取り上げた5か所を効率良く回りたい場合は、チットロム駅に近い②のインドラからスタートし、①エラワン廟→③警察署→④ゲイソン・ヴィレッジ→⑤セントラル・ワールドの順に回るのがオススメ。

さらに、ビッグCラチャダムリ前にはパールヴァティー(※タイ語ではウマテウィー)、インターコンチネンタル前にはヴィシュヌ(※③とのヴィシュヌ被りで当ページからは外したものの、インターコンチのヴィシュヌもかなり有名)……といった具合で、チットロム周辺に限ってもヒンドゥー教の神々と出会える場所はまだまだ多数点在しています。
チットロムはバンコク屈指のお買い物エリア。ショッピングがてら、ぜひこれらのパワースポットに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。案外おもしろい発見がありますよ。
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