パタヴィコーン市場(Pattavikorn Market/ตลาดปัฐวิกรณ์)――古着目的で渡タイする方は、この巨大フリーマーケットの噂を耳にされているのではないでしょうか。
大方の評価は「観光客が行っても買うものがない」「完全に地元向け」みたいな感じ。果たして実際にはどうなのか。百聞は一見に如かずというわけで、軽く見学してきました。
パタヴィコーンのロケーション
外国人ツーリストの間でパタヴィコーン市場の認知度がイマイチ高くないのは、多少なりとも立地が関係していると思われます。
マーケットがあるのはバンコクの北側。もっとも近い駅はMRTイエローラインのラートプラーオ101です。そのラートプラーオ101とて、市場まで7kmくらいあります。
タクシーでのアクセス方法
旅行者がパタヴィコーン市場へアクセスするにはタクシーか路線バスを利用するのが一般的。ご参考までに、平日の昼間にBTSアソーク駅からGrabで市場に向かう場合は350THB弱、40~50分かかります。
少しでも渋滞を回避したい方は、MRTブルーラインのラートプラーオ駅の3番/4番出口側でタクシーを捕まえるのがオススメ。
乗り換えの手間を考えると、先述したMRTイエローラインのラートプラーオ101駅まで出るのは、得策とは言えません。
路線バスでのアクセス方法

私はラートプラーオ駅3番出口前から96/1-42番バスでパタヴィコーンへ行きました。降車するバス停はOpposite Pattavikorn Market。
所要時間はほぼ渋滞なしで30分、運賃は8THBです。行き/帰り共にバスは5分も待たず、本数は多い様子でした。
ちなみに、アソークのJasmine City Hotel(ジャスミン・シティー・ホテル)やBTSプロンポン~トンロー駅の前を通る71/1-39番、MRTタイランド文化センター~ホイクワン駅前を通る73/2-46番もパタヴィコーン市場へ行きます。詳しくはVia Busアプリにて。
ユーズド・イン・ジャパンが大人気

バス停を降り、歩道橋を渡った少し先がパタヴィコーン市場の入口。奥へ進むほど雰囲気はディープになり、レジャーシートの上に山積みされた衣料品が1着10THBで叩き売られていました。
さらには、開封されたTENGA(※使用済みじゃないことを祈りたい)や、書きかけの日記帳、10年以上前のカレンダーをはじめ、地元向けどころか、もはや誰に向かって売っているのかよくわからない品々も……。かなりカオスです。

売れ筋は日本から来た中古品。290THBで売られていたボトムスは、かつてどこぞのオフハウスが税込み550円の値をつけていたもの。約2.5倍の値段に跳ね上がっているじゃないですか。
また、日本でも夕方のニュース枠でたまに特集されているユーズド・イン・ジャパン専門店のDaruma Express(ダルマ・エクスプレス)も、パタヴィコーン場内に店舗を構えています。
狙うはヴィンテージTシャツ

タイに来てわざわざ日本のリサイクル品を欲しがる日本人は稀だと思うので、これより先はもう少し需要のありそうな情報を書いていきます。
パタヴィコーン行きを迷っている日本人観光客が一番気になっているのは、たぶんユーズドTシャツの販売状況なはず。
場内には25THBから古着のTシャツが売られています。ただし、ここまで安値で出ているコーナーはスルーしてOK。言葉を選ばずに言えば、ゴミ同然です。
一方、バンドTをメインに扱っている店、スポーツ系やカレッジTに力を入れている店、マーベルやディズニー・キャラクターが豊富な店といったように、こだわりを持って仕入れているショップは物色する価値あり。

私が気になったのは、写真上の80年代にStussyが出していたBob MarlyとのコラボTシャツです。650THBで売られていました。枚数自体は多く出回っていて、希少性は低いものの、それにしたって650THBはお買い得?
残念ながらと私にはサイズが大きすぎて諦めましたが(※XXLでした……)、バンコクの他所の古着市場では900THB超え、日本では5~10万円するケースもザラです。
なお、このBobコラボをディスプレイしていた店では、Eminemの『The Slim Shady LP Tour』リリース時のツアーTが800THBでした(※この値段だとブートかな?)。パタヴィコーン市場、なかなか侮れません。
私はこれを買いました

私が購入したのは上掲の2点。左側は映画『Poetic Justice』の2PacのTシャツで、購入価格は100THBです。右側のギズモは50THB。
プレミア価値はまったく意識せず、サイズ感と色合いを重視。ギズモは裾部分に小さな穴が空いています。自分で着る用のため、インして隠れるから全然OK。この程度のTシャツは場内にゴロゴロ眠っていました。
フードコートも充実

パタヴィコーン市場はフードコートもローカル価格。味も美味しかったです。私がチョイスしたのは60THBの目玉焼き付きガパオライス(※目玉焼き抜きは55THB)。
外国人の私を見てお店の人は「辛さ控えめにしておく?」と気を遣ってくれつつも、そこは「いや、ノーマルが食べたい」とお願いしておきました。見た目以上にそこそこ辛かったです。

その他、パイナップルのスムージーが30THB(※写真を撮り忘れました)。歩き疲れた身体にフルーツの酸味と甘みが染みます。
このフードコートには、カオマンガイ、カオカームー、クイッティアオ、パッタイ、カオモックガイ、カオゲーンなど、代表的なタイの庶民飯がひと通り揃っていました。買い物中にお腹が空いても安心です。
最後に:転売ヤーには不向きかも?

「観光客が行っても買うものがない」「完全に地元向け」なる口コミとは裏腹に、私はパタヴィコーン市場をめちゃくちゃ満喫させてもらいました。
購入品がたった2点で済んだのは、ひとえに断捨離中のせい。もし数年前に訪れていたら、安さに負けてもっと買い込んでいたに違いありません。
週末限定開催のチャトゥチャック市場(Chatuchak Weekend Market)やシーナカリン鉄道市場(Talat Rotfai Srinakarin)と違い、こちらは平日の午前中から毎日開いているのも使い勝手良し。値段だってだいぶ安いです。

とはいえ、転売ヤーさんがパタヴィコーン市場へ行くのはどうかな~と感じたのも事実。概ね商品の状態は良くありません。
私が訪問した時、日本人の若者2人組が激安コーナーで「これ○倍の値段で売れるんじゃね?」と大して吟味せずTシャツ30枚前後を買っていて、「流石にそれは売れないんじゃね?」「仮に売れてもメルカリで低評価をつけられるんじゃね?」と心の中でツッコミを入れていました。
古着の買い付けは知識があって何ぼ。以前、TV番組の企画で千原せいじさんがタイに行き、ヴィンテージTを仕入れてYahoo!フリマで売るも、大コケしていたのを思い出します。

そんなこんなで、パタヴィコーン市場は私と同様にライトな古着好きが行くと楽しめる反面、一攫千金を狙ったメルカリ転売勢は少々注意が必要。おそらく目利きの業者はスルーする場所です。
入手困難なS級品が置かれているタイプのマーケットじゃなく、値段重視であればロンクルア市場(Rong Krua Market)のほうが安いです……って話も最後に補足させていただきます。
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