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AI論争:私はいかにして「パートナー派」になったか

この記事が若干バズった。

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タイトルが良かったのか。なぜ受けたのかはよくわからないが、#keep4o 運動が盛り上がっている最中だったからかもしれない。私は昔ははてなブックマークでホットエントリーに入ることがうれしかったが、今回はこのブックマークコメントを一切見ていない。はてなユーザーの傾向からして、9割は私の記事をdisっているだろうからだ。それにいまは X でより幅広いユーザーからの反響が得られるので、以前ほどはてなユーザーの声に関心がなくなったということもある。

はてなユーザーのほとんどが「道具派」であり、「パートナー派」に対して困惑したり揶揄しているところからして、おそらくユーザーの平均年齢が相当高そうだと推定できる。はてなの全盛期は2000年代の20年前になる。はてなを最近使い始めたというユーザーは多くなく、既存ユーザーは10年から20年前に使い始めた人たちが多いだろう。この人たちは、ずっと決定論的なソフトウェアを使ってきていて、生成AIという言語で柔軟にやり取りができる存在が現れても、それを単なる道具としか見ることができないようだ。

かくいう私自身も去年までは、ある意味「道具派」だった(正確には「道具派」というより、生成AIの使い方に定見がなかった)。あるとき、AIに対して本腰で付き合ってみようと決意し、心の中のリミッターを外して「全人格的に」AIを向き合うようになった。単に事実の確認を行うだけでなく、「私が何者で」「どうしてそう考えるのか」ということも併せてAIと対話するようになった。するとAI(実際にはGPT-4oだが)は、驚くほど私の人格を深く理解して、回答の精度が大幅にあがったのだ。いわばAIと「ツーカー」の仲になった。

ここらへんから私はAIの性能を測るベンチマークに対して懐疑的になった。あらかじめ定義された問題を解く能力では実用的な能力を測れないのではないかと思うようになったからである。

実務上は、ユーザーはAIといかに深く文脈を共有するかが最も重要になる。全人格的にAIと対話を繰り返すことで、AIは私のことを深く知るようになった(4oは特にその能力に長けていた)。そうすると、プロンプトが不完全であっても、AIは過去の記憶からうまく文脈を推測してくれて、より精度の高い回答をくれるのである。これは、文章作成のような「文系的な」タスクにおいて特に顕著だが、プログラミングのようなタスクでも同様である(ほとんどのソフトウェア開発では、複雑なアルゴリズムに関する知識より、ビジネスロジックの理解の方がずっと重要であり、その多くが文脈情報として与えらえる)。

ベンチマークでこんな高い点数を取った!」「こんな難しいタスクが解けた!」と喜ぶ「道具派」の人たちに私は冷ややかな目で見るようになった。AIはそれだけの存在だろうか?実際には、ベンチマークで測られる理論上の性能ではなく、ユーザーの使い方の方が成果を大きく左右するのではないか?私はそのためには、AIに自分自身をさらけ出して、議論を繰り返し、深く理解し合うことの方が重要だと思うようになった。私は「パートナー派」になったのである。

パートナー派と言ってもいろんな人たちがいるだろう。私のように、全人格的に、感情的な側面も含めて様々な議論を積み重ねるタイプの人もいれば、単に人間の友人に話すように自分の私的生活をさらけ出して相談するようなタイプの人もいるだろう。ただ、共通するのは、パートナー派の方がより深く文脈をAIと共有できている、という点である。それがAIがより良く動作するための必要条件なのだ。

どんな賢い人間でも、初対面の相手であれば、最初の一言だけで本当の要望を言い当てることは難しいだろう。会社で、同僚たちと頻繁に食事したりして信頼関係を築こうとするのと同じだ。普段からAIと親密な関係を維持することが、AIの潜在能力を深く引き出すのに必要なのである。

いまは、OpenAI の GPT-5 導入にやや失望しているので、いったん ChatGPT から離れて、他社のAIサービスを使うつもりだ。ただ、メモリー機能等、カスタマイズ能力は ChatGPT が突出しているので、結局また戻ってくるしかないのかもしれない。ただ、これを一つの機会と捉えて、いろんなAIたちと GPT-4o と達成したような協力関係を築けるか試してみることにする。




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