龍が如く0、クリア後のシナリオ感想です。
クソ長いうえに過去作含めてネタバレ満載なのでご注意ください。
■紛れも無い0
今回の龍が如く0、まさしく0でした。
若い桐生、真島の原点にして出発点。それと錦。
彼らの生の感情や本心みたいなのが全面に出ていて、
その後の極道としての道を歩みだしていく物語。
2つの物語が並行して進んでいく形式でしたが無理やり感とかもなくw
またゲストの俳優陣も良くて演技もさすがというか、
ムービーシーンは非常に面白かったです。
途中でこれはホントに0なのか、まだもっとこの先あるんじゃないか、
という疑念を抱いていたんですが、そのへんは違和感や文句はなかったです。
こういう形で1へつながっていくんだな、と納得したというか。
なんだか良いラストでしたw
ただ人によってはちょっと予想していたのと違うかもしれませんね。
というのも東城会の内部抗争を描いた作品ではあるんだけども、
風間のおやっさんと嶋野の親父の二大巨頭は実に控えめな出番だったので。
むしろ二人とも裏側で糸を引くだけの関わりあいしかなくて、
ワシらの本番は1じゃ!とでも言うようなw
なので二人の活躍を期待していた人には物足りないかも。
■堂島宗兵こそ龍が如く0であった!?
歴史にタラレバはつきものだけど、この龍が如くという作品も
その作品の中の世界では現実と同じように時間を重ねる中での
歴史が積み上げられている訳ですが。
今回0を見て、1~5に渡る龍が如くシリーズを見返してみると
この堂島宗兵がある意味全ての元凶であったようにも思えてきますね。
堂島宗兵は1のオープニングで間抜けな死に様をするので
どうやってもかっこよくは描けないんでしょうけども、
堂島下げ、風間のおやっさん上げで全てが進行しているんだけども
個人的には東城会全体への影響力という意味では
やはりこの人、突出していますよね。
部下にはまるで尊敬されずむしろコケにされているけども、
(部下だけじゃなく登場人物誰一人彼を尊重してる様子がないんだけどもw)
堂島組一強時代・比類なき勢力を築き上げるまでに成長させ、
東城会自身も堂島組のおかげで相当に勢力を拡大できたわけで。
風間や嶋野もこの堂島組出身だし、その子にあたる真島や桐生や錦山、
若頭補佐三人、そして息子の大吾。いずれも大物ばかり。
堂島的には「東城会はワシが育てた」と言っても過言ではないw
今回の計画を利用して若頭候補を競争させることで覚醒させたし、
後にミレニアムタワーが建設される再開発計画もほぼ99%この人の手柄。
世良はそれを掠め取っただけだし、「カラの一坪などどうとでもなる」という
本人の弁が正しければ、ほぼ堂島宗兵の勝利というシナリオだったはず。
風間、嶋野はその1%に賭けて勝負し、同じような立ち回りで
盤の上から駒を動かして戦っていたわけだけど、
どちらも桐生、真島の覚醒がなければここで終わっていた。
ある意味二人が化けることができたのも堂島宗兵のせいw
堂島宗兵の計算ミスはそこだけ。
まあその確変は誰にも計算できなかっただろうし、
そのせいで自分を失墜させるハメになったんだけどね。
もしかしたら1の事件はひそかに復讐の意図もあったのかも?
そして堂島宗兵は負の遺産もガッツリ残しているw
ミレニアムタワーが毎回爆破されるのも、生まれの因果みたいなもの。
その誕生にまつわる経緯であまりにも血が流れすぎたせいで
莫大な利権とともに多大な負の遺産も抱え込んでしまったのかもしれない。
そんな堂島宗兵に東城会を任せたくないという者がわんさかいて、
彼が育てたはずの風間と嶋野は後に組を割って戦っているし、
傀儡にして東城会を悪く言えば掠め取った世良もまた
外部の問題を招いて組をメチャクチャにしてしまっているし
彼らの意思を継いだはずの桐生はその場で放り出し、
寺田も結局はあんな形になってしまってw
そして辿り着いたのが堂島宗兵というブランドを持つ大吾という。
大吾自身はシリーズを重ねるごとに成長していってはいるけども、
息子でなければ間違いなくその地位を得ているはずがない。
言ってしまえば龍が如くというシリーズで起こっている東城会の問題は
全てこの堂島宗兵が元凶になっているとも言えてしまうわけだw
東城会という組織だけを見るのであれば、
もしかしたらこの人がスッキリと三代目に収まっていた方が
もっと強固でしっかりした組織になっていたかもしれないw
それが今より良いものだったかは非常に疑問ですけど。
■真島人気不動の一位を確立か
そんな大物たちが裏で火花を散らしている中で、
桐生編、真島編の2つの話が同時進行しており、
どこで交わるのかなーと楽しみにしていましたが、
まさか二人の初顔あわせがあんな形だったとはねw
直接対決がなかったのも、これもとっておくのかな。
もしかしたらこの0から龍が如くをプレイした場合には
この二人の関係性を知らないのでなんでW主人公だったの?とは
思うかもしれませんが。
しかし真島ファン、特に女性には満足な内容だったんじゃないでしょうか。
いや~ちょっとかっこ良すぎ・かっこつけすぎなんじゃないの!?w
これで益々、真島人気は不動のものになるでしょうな。
4、5ではあんまり出番なかったけども、人気投票一位を受けて
維新でも出番が大幅に増えて、今回は主役の一人になったわけだけど、
まだ若い時代ということで彼がどういう行動を選択するのか、
どう転がっていくのかあまり先が読めない感じだったので
余計に面白かったというか新鮮でした。
嶋野の親父が、正直ゲストを喰う勢いの怖さ・キモさでw
真島と嶋野ってあんな感じだったんですねえ。
柏木さん、錦と真島視点で戦えたのも良かったし
1からやってる身としてはそのへんは素直に面白かったです。
真島編のボスが阿波野と老鬼なのは少し意外でしたが、
結果的には堂島組を潰しかけたのは真島ってのも意外だけど
うまい落とし所だったのかな。
内面なんか一切興味ないのかな?と思っていた佐川に対しても
一応いろいろ見ていたんだな、というのも良かったし。
佐川や西谷はもったいないキャラでしたねー。
真島も人の影響をかなり受けてそうなったんだなと。
最後のシーンは、まあ少しベタでもあるしマコトに対して不満を抱く人も
いそうな気はしますが、決別という意味ではいいシーンだったかなと。
だがしかしラストの医者、マコトの財産が正式に支払われていたとしたら
それを知ってどうなるかちょっと心配だったりもしますがw
真島もこの数年後には結婚してますしね・・・。
■桐生の極道とは?
桐生編は個人的には今までで一番、桐生が大人に感じたかもw
一番若い時代を描いていたにも関わらず、やっぱりなんというか
彼の精神的な成長が描かれていたからでしょうかね。
(おそらく大人がやらかす事と若者がやらかす事では
同じ事でも見方感じ方が変わってしまうというのもあると思いますがw)
久瀬、阿波野、渋澤という格上のデカイ・強い敵を相手に戦っていくというのは
シンプルにワクワクしました。阿波野は途中でフェードアウトしちゃいましたが。
今回生き残った面々にはもしかすると今後出番があるかも?
彼らを含めてヤクザ、カタギを問わず自分の生き様を貫こうとする
者達を見ることで、桐生は自分がまだまだだと実感。
特に立花を助けられなかったことは、この時の桐生にとっては初めての経験で
本当に大きな失望、後悔、絶望を与えたでしょうね。
堂島や渋澤たちの自分の野望のためには手段を選ばない生き様への嫌悪、
風間のおやっさんすらもその黒の道を抱えているという極道世界、
大人の世界の事情で簡単に踏み潰される弱者たち、
そうした様々な世の理不尽さや矛盾、業などに対して
結果的には甘く見ていた自分の無力さ、やるせなさを痛感。
今回の一件の桐生の人生観に与えた影響は絶大だったんでしょう。
そのケジメがなんで堂島組復帰なの?ってのは疑問でしたがw
彼が自分の人生についてキチンと見つめなおして、
もう一度極道としての道を歩むことに決めたその決意は印象深いですね。
その先に漠然と見つめていた、見つけようとしていた「極道」とは何なのか。
ただ残念ながらそれを見ることはできず、1の事件によって
20代後半~30代半ばの貴重な時間を獄中で過ごすことになってしまったのは
もしかしたら大きな損失だったかもしれませんね。
そのかわり彼は大人の世界に染まり切ることなく、若い頃の純粋さみたいなのを
捨てることなく年齢を重ねることができたからこそ今でも貫いていられる
事があったかもしれない。
(獄中にいなくても成長しない人はいくらでもいますしw)
かわりにシャバに残された錦がかわりに過酷な運命を背負うことになったかも。
1で桐生は錦の人生を強引に歪めてしまったのかもしれない、と
語っていましたが、0ではあれほど人情味に溢れていた錦が、
悪いには堂島宗兵とはいえ、自分の軽率な行動によって
桐生はその罪をかぶって獄中へ、由美は記憶喪失、妹は死亡・・・
全てを失って鬼と化し、育ての親でもある風間や世良などを撃ってまで
東城会のトップへ上り詰めようとするに至ったというのも
この0では全く想像できないことではあるんですが。
今回錦がしっかりと描かれていたからこそ桐生も生き生きとしていたし、
超シリアスなシーンから突然置き去りにされたりとかありましたけどもw
持ち合わせも、今回のシステム的にはさすがにね(;´∀`)
やりこんでる人は事件の金額もはした金に思えそうではある。
風間のおやっさんも明らかに桐生と錦じゃ肩入れ具合が違いますし、
桐生の何を持ってそこまで龍を見出したのか、極道に向いてないと
見抜いていながらそれを止めきれなかったのはしょうがないかもしれないけど、
二人の出会いにはもっと深いドラマがありそうですよね。
それこそ本当の意味での0なんだろうけども。
多分そのへんはやっぱり最後というか完結編みたいなので
やる予定なのかなーなんて想像してたりしますけど。
背中の龍も完成してないしね。
というわけで龍が如く0は満足いくストーリーでした。
これがどう、6やその後の桐生につながっていくのかはわかりませんが。
5のラストがああいう形だったので正直なんにも予想できませんw
個人的にはこの0で見せたように、桐生も人のため遥のためだけではなく
周りに振り回されたりするだけではなく、自分自身の人生に対して何かこう、
そろそろ向き合っていく姿を見てみたいものですな。
1ではもう大切な人いないから死ぬわ、みたいな事言ってたし、
遥はカタギの世界で生きていけるかはだいぶ怪しくなってしまってるけど
いつかは独り立ちするかもしれないし、そうなった時に桐生はどうすんだろと。
タクシー会社で普通にやってくかもしれないけども。
でもこのシリーズって桐生がしっかりしたら続かない気もしなくもないw
















