ごめん、ちょっとタイトル煽り。でも、当たり前のように女が責任を取らない時代の作品だな、と。
えーっと、事の発端は、ごみを食べると賢くなるセクサロイドのゲームだっけ???
“ゴミを食わせると賢くなる”ラブドール育成ゲーム『いちばん美味しいゴミだけ食べさせて』発表。賢くなるとゴミを受け付けない、知性と感情の板挟み生活 - AUTOMATON
ラブドールって書いてるけどラブドールってダッチワイフやろ? セクサロイドよね?
ゲームの倫理観うんぬんより、この絵柄でこの胸の歪さを、世界は許容してしまうのか!? というショックがw プロポーションめちゃくちゃやん!!!
で、そのインスピレーション元がダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』だってんで、ちょい読みますか、とネットで呼びかけてみました。
【夏の課題図書】
— elve (@ElveWave) 2025年7月26日
『アルジャーノンに花束を』https://t.co/AacrojycyS
(訳者、媒体不問)
再読の人も初見の人も、今触れて、感想をツイート、もしくはブログ等の記事にしませんか?
最低文字数: 400文字
感想投稿開始: 2025年8月25日
締め切り: 2025年8月31日#アルジャーノンに花束を
女たちに着眼して読むと、どうも引っかかる。
母は現実から逃げてしまうし、妹はその世話で精一杯。
アリスは自身の情緒で手一杯。
そのくせ、男性(高知能化したチャーリ)には頼ろうとしたり惹かれたりする。
戻ったチャーリーをも愛して共に過ごした方がアリスは幸せだったんじゃないかと思いたい(←いや大変だろうけども。高知能化チャーリーに前のほうが人間的に良かったみたいなこと言ったんだから責任持つべきだよね。仕事も収入も安定してそうだし。実験勧めたのもこいつだし)
現実、違法滞在外国人に対しての不安から始まったヘイトは、人々に「だって、あいつらが犯罪を犯したから」という言い訳を与えて犯罪者や障碍者へ飛び火した感じがする。
リソースないから、私ら老人になった頃には気狂い老人から処刑される気はする。 https://t.co/kFpp5zAvUk
— elve (@ElveWave) 2025年8月11日
この辺で、私は「責任能力のない人間の人権」について、人権を守るような方向の発言をしているが、本当は全然逆でして、責任能力のない未成年はメディアで発言するな、くらい思ってます。
ちょっと見つけられなかったんだけど、自分で責任を負えないレベルの知的障害を持っていることがわかっているならば、国の責任で殺すべき。そうすれば両親は国を恨み、悲しみに暮れるだろうが、次のチャレンジができる、とも書いたことがある。
実際に子供に障害がある親御さんには「許されない発言」だと思うが、もうこの国にそこまでサポートする余裕がないのではないかと危惧する。こういう「倫理の欠損」をこの作品は優しく指摘してくるような気がした。
話が大きくそれた。
以下、読後のメモツイートより
⚫︎全体
あれ? こんな詳しく書いてある話だっけ?(前回読んだ記憶が、ほぼなくなっており、初見並)
ビリーミリガンの話か5番目のサリーでキリスト教では肉体一つに複数の魂(人格)が入る状態を許容できない(多重人格は統合を目指す)みたいな話があって、チャーリーは知能で人格が変わったのを窓の外から見てるとかそういうイメージで表すのかなー
⚫︎チャーリー
記憶力いいなぁ(物語的に必要だとしても)
その時、馬鹿にされていることを認知できなくても、その記憶力で後々傷作る感じで可哀想。そして、それもわからなくなる。
知らぬが仏、からの無知の知→そして知ったこともわからなくなる。つらい。
ミルトンの『失楽園』(アダムとイブの話)の本が象徴的であり、キリスト教圏よなー
なんかよくわかんない本→考えさせられる→もうわかんない(破く)→わかんないけど読めたときいい気分だった。また読めたらいいな~ という流れがとても美しく感じた。
⚫︎ノーマ(妹)
あーコレはコレで可哀想に。自分だけ期待されて許されない。権利を侵されても我慢しかない。
せめて幸せになってて欲しいとこだが、コレで経済的余裕があると、知能が戻ったチャーリーをどうするかという別の問題発生なので妥当かなぁ
⚫︎両親
金を出して、その子をほうっておいてやれ、と理論的にいう父と、毎日世話をして愛ゆえに諦めきれない母(そして、より愛するものを得たら反転してしまう)
結果、チャーリーは捨てられたのだろう。
この辺の人権とか扶養義務とかのあたりよくわからんかったなー←
⚫︎パン屋の面々
いい奴かと思ったらそうでもなかったり(まぁ、人間だもんね)、チャーリーにとっての良くも悪くもホームなんだろうけど、知能が戻った状態で、そこから離れる決意をするのは、ある意味自立でもあるのか。
こいつをいじっていいのは俺たちだけだ、的な友情(?)の発露は、ある意味おぞましい。わからなくなったチャーリーにとっては、ありがたいことだろうけど。
⚫︎キニアン
せんせい→アリス→さようなら
つらいとこよなー。
以前のあなたには何かがあった。よくわからないけど……温かさ、率直さ、思いやり、そのためにみんながあなたを好きになって、あなたをそばにおいておきたいという気になる、そんな何か。それが今は、あなたの知性と教養のおかげで、すっかり変わって――
やはり女として、この発言の責任は取って欲しかった。知性と教養を失ったチャーリーを愛でてもいいやんね。
⚫︎博士やら教授やら
ぼくは手術前も人間でしたよ。
内面がどんなに人間的に高度な思考をしていたとしても、コミュニケーション能力に問題があって、それを理解できない時、相手を尊重できなくなる。
耳が遠くなった老人に大きくゆっくり話して「あげてる」とき、無意識に簡単な単語を選ぶ。目が見えない人より耳が聞こえなくて、通常(と思える)発話ができない人には幼児語で語り掛けてしまう。高齢で反応が遅くなっている、などなど。
目の前にホーキンス博士がいたって、私はそうしてしまうだろう。
これは男性にとって女性もそういう対象になるんじゃないかとにらんでる。
だから私たちは人間であり、相手の人権も尊重しなくてはいけないな、と改めて思ったり。
ほか、知的障害と性、とかも深く描かれていた。ローズ(母)は必死であったろうなぁ、と思う。
チャーリーを可愛い男の子のように想像してしまうが、30超えたおっさんがオロオロして、何かあれば漏らすとこを想像すると、なんならパン屋で働いていて欲しくないとすら思ってしまう。傲慢だな。
汚言症の男性が女性にだけ付きまとう話で下記のようなツイートをした。
不随意発言してしまうのは許容できても付き纏ってくるのは別の障害だからちゃんと躾けろ、とは思ってしまう。それがチャーリー(『アルジャーノンに花束を』)のようにトラウマになる虐待だとしても、社会に出て生きるのであれば。
— elve (@ElveWave) 2025年8月22日
チャーリの認識できてなくてもトラウマは残り、苦しめられる様とかも説得力のあるリアルさだった。
ハーマン伯父さん、あまり描かれてないけど独身でチャーリー引き取ってくれたんかねー。いくらか金銭のやり取りはあったかもだけど、善性を感じる。いい人は早く神様に呼ばれてしまうんかねー。
ドナーさんも、いい人。自分だったら親友の頼みとはいえ、障碍者を面倒見ることができるかと言われたら自信がない。
翻訳(知能が低い人の文章へ)あとがきより
チャーリイと同じ特性をもつ画家山下清さんの放浪日記の文章を参考にしたことをお話しすると、キイスさんは「ほう、実はわたしも同じ知能指数をもつ少年に文章を書いてもらって、それを参考にしたんです、著者と訳者が期せずして同じようなことをしていたんですね
文化の盗用と非難されるだろうか?
参考、だからまぁ、めくじらたてんで欲しいところ。
あと、ここまで書いて、1回目読んだときの感想でもすっかり忘れて(?)いる「フェイ」。彼女の存在はちょっと私のトラウマに触れるような気がするのでエポケーで。