
どうも!オラ吐瀉夫!
行ってきましたよ、映画館。何を観たかって?そりゃ決まってるじゃないですか。
『Mr.ノーバディ2』ですよ!
前作『Mr.ノーバディ』が2021年に公開された時、僕は衝撃を受けましたね。
「ベター・コール・ソウル」のあの温厚(?)な弁護士、ボブ・オデンカークが主演のアクション映画?しかも製作は『ジョン・ウィック』チーム?地雷か?いや、大当たりか?
…結果、超・大・当・た・りでした。
普段は「何者でもない(Nobody)」平凡な中年パパ。
しかし、その正体は、かつて政府機関で「会計士」として恐れられた最強の掃除人、ハッチ・マンセル。
溜まりに溜まった日常の鬱憤と、封印していた暴力衝動が、強盗事件をキッカケに大爆発!
バスでのチンピラ撃退シーンの、あの「リアルに痛そうで、泥臭くて、でも最高にブチ上がる」アクション。
終盤の親父(クリストファー・ロイド!)と弟(RZA!)との共闘。
もうカタルシス(溜めたものの解放)が凄すぎて、観終わった後「俺もなんかブッ壊してぇ…(※ダメです)」となったもんです。
そんな最高傑作の続編ですから、期待と不安が半々でした。
大好きな映画の続編って、だいたい期待値上がりすぎて「アレ…?」ってなるのが世の常じゃないですか。
でもね、先に結論から言わせてください。
『Mr.ノーバディ2』、前作とはまた違うベクトルの「楽しさ」がマシマシになってて、最高でした!!
というわけで今回は、劇場でアドレナリンが出まくった僕が、『Mr.ノーバディ2』の感想と見どころを語っていきたいと思います!
映画『Mr.ノーバディ2』、ついに公開!基本情報と変更点をおさらい

さてさて、まずは本作の基本情報から。
僕みたいに「楽しみすぎて逆に情報を一切シャットアウトしてたぜ!」という人もいるかもしれないので、おさらいしときましょう。
まず最大のニュースは、本作、すでに日本で公開中です!
2025年10月24日(金)から全国の映画館でブチかましてくれてます。
僕も公開初週末に駆け込みましたよ。ええ。
前作『Mr.ノーバディ』は、コロナ禍の2021年公開だったにも関わらず、その痛快さで世界的に大ヒット。僕の周りの映画好きもみんな「アレはヤバい」と大絶賛でした。
当然のように続編製作が決定したわけですが、今回は製作陣に大きな変更点があります。
なんと、監督が交代しています。
前作の監督は、あの革新的な全編FPS映画『ハードコア』で度肝を抜いたイリヤ・ナイシュラー監督でした。
彼独特の生々しい暴力描写と、ミュージックビデオ出身らしいキレッキレの編集が、ハッチの「溜まった鬱憤大爆発」と完璧にマッチしてましたよね。
で、今作『Mr.ノーバディ2』の監督は、ティモ・ジャヤント監督。
この名前を聞いてピンと来たアナタは、かなりのアクション映画通。
そう、インドネシア発の激ヤババイオレンス映画『シャドー・オブ・ナイト』の監督さんです!
あっちも「もう勘弁してくれ…」ってくらい血みどろのアクションが続く映画でしたが(笑)、とにかくアクションの「密度」と「熱量」が異常な監督。
この交代が吉と出るか凶と出るか…と思ってましたが、結論、大吉でした。
(その理由は後ほど!)
もちろんキャスト陣は続投!
我らが主人公ハッチ・マンセル役のボブ・オデンカーク。
妻ベッカ役のコニー・ニールセン。
そして、最強のジジイこと父デヴィッド役のクリストファー・ロイド! (BTTF!ドク最高!バック・トゥ・ザ・フューチャー見たくなってきた!)
さらに、今回の敵役(ヴィラン)がまた豪華。
なんと、あのシャロン・ストーン様が参戦です。
「一切容赦のない女」と呼ばれる巨悪組織の女帝レンディーナ役…もう名前とキャスティングだけで満点じゃないですか?
あらすじも公式サイトに載ってたので軽く触れとくと、前作でロシアン・マフィアを壊滅させたハッチですが、なんか組織に3000万ドルの借金(!?)を肩代わりしてもらった代わりに、危険な任務を請け負う日々を送ってると。
そのせいで家庭はまた崩壊寸前。
家族サービスでバカンスに行ったら、そこがシャロン・ストーン様が支配するヤバい場所で、またしても一家全員で全面戦争に…という、もう聞くだけでワクワクするやつです。
※少し話はそれるけど保安役として登場した彼…トム・ハンクスの息子コリン・ハンクスを久しぶりにスクリーンで見れて嬉しかった笑
いやー、お膳立ては完璧。
じゃあ、中身はどうだったのか?
こっから先は、ちょっとネタバレありで語らせてもらいますよ!
ネタバレなし感想:前作超え!?エンタメマシマシの「家族総出」アクション!

(※あ、ゴメン、次の見出しから本格的にネタバレありにします。ここはまだ大丈夫)
まず、映画館を出て一番に思ったこと。
それは、「あー、楽しかった!!!」という超ストレートな満足感。
前作が「静(鬱憤)」から「動(爆発)」へのカタルシスをじっくり描いた「ハードボイルド・アクション」だとしたら、今作はティモ・ジャヤント監督の持ち味(?)もあってか、序盤から惜しげもなくアクションをブチ込んでくる「ハイテンション・アクション・コメディ」って感じでした。
もちろん、前作の魅力だった「冴えないオヤジがナメられて、キレて、覚醒する」っていうシークエンスも序盤にちゃんと用意されてます。
あらすじにあった「地元の保安官との些細なトラブル」 がソレなんですけど、ここでのハッチの「怒りの溜め方」と「爆発の仕方」が、また最高に『Mr.ノーバディ』なんですよ。
「そうそう!これこれ!」って膝を打ちました。
でも、そこを超えると、映画は一気にフルスロットル。
前作で「実はこの家族、ヤバい奴らばっかりじゃね?」と示唆されていたマンセル一家が、文字通り「一家総出」で大暴れします。
特に嬉しかったのが、前作では「夫の秘密」に戸惑い、守られる存在だった妻ベッカ(コニー・ニールセン)の覚醒。
今作、ベッカさん、戦えちゃうんです。
いや、「あ、この夫婦、昔はガチのバディだったんかな?」と想像しちゃうくらい。
もちろん、子供たちも前作の「怯える子供」じゃありません。
特に息子のブレイディくん、完全にパパとジジイの血を引いてましたね…。
この「戦闘員の血筋」、前作以上にエンタメ感をブーストさせてるんですよ。
前作の泥臭いバイオレンスも好きだったけど、今作の「みんなでヒャッハー!」なノリも、僕は大好きです。
『ジョン・ウィック』製作陣 の洗練されたアクションと、ティモ・ジャヤント監督の過剰なサービス精神が、奇跡のバランスで融合してましたね。
【ネタバレあり】今度の戦場は遊園地!?「ホーム・アローン」的トラップ合戦が楽しすぎたww

さて、ここからは本格的にネタバレありでいきますよ。
まだ観てない人はブラウザバック推奨!…いや、でも読んでほしい!(どっちだ)
今作の最大の見どころは、間違いなく中盤の「遊園地バトル」でしょう。
前作のクライマックスは、ハッチが自宅や勤め先の工場にトラップを仕掛けて敵を迎え撃つ、『ホーム・アローン』の殺人鬼バージョンみたいな展開が最高でした。
で、今作もそれを超えるトラップ合戦を期待してたわけですが…まさかバカンス先の遊園地を丸ごと要塞化するとは思いませんでしたww
シャロン・ストーン様演じるレンディーナの組織に追われ、待ち構える場所に選んだのは廃墟寸前の遊園地。
そこでハッチが「さて、準備(パーティ)の時間だ」みたいにニヤリとするわけですよ。
もうね、こっからが最高。
ボールプール、ミラーハウス、観覧車、ウォータースライダー…遊園地にあるもの全部が殺人トラップ!
敵が「わーい!」って入ってきたら、見るも無惨な結末に…。
この「ホーム・アローン」的戦い方、確かに前作のバスバトルや『ジョン・ウィック』的な洗練された暗殺術(ガン・フーとか)とはテイストが違います。
もっとコメディ寄りというか、「遊び心」が満載。
でもね、他の方の感想にもありましたが、これが許せちゃうんですよ。
なぜなら、映画の序盤で、ティモ・ジャヤント監督印のハードな近接格闘をしっかり見せてくれてるから。
あのバカンス先の船上での戦闘とか、地元のゲーセンでの喧嘩とか、「ああ、ハッチのヤバさは健在だ」と再確認させてくれるシーンがちゃんとある。
だからこそ、この遊園地での「やりすぎ」なトラップ合戦が、最高のエンターテイメントとして楽しめるんですよね。
前作の「怒り」の爆発とは少し違う、見る側が「楽しめる」まさにエンタメ!
そうやって敵を始末していくマンセル家の姿が、観ていて本当に痛快でした。
まさかのニンジャ!?弟ハリー(RZA)の「ゴースト・ドッグ」感がヤバい(笑)
そして、今作で僕が個人的にブチ上がったポイントがもう一つ。
弟ハリーの再参戦です!
前作では、ハッチの父デヴィッド(クリストファー・ロイド)は終盤にショットガン持って助けに来てくれましたが、弟のハリーは電話の声と、ラストの狙撃サポートのみ。
演じているのが、あのヒップホップ・グループ「ウータン・クラン」のリーダーであり、映画音楽家、俳優、監督でもあるRZA(レザ)だと知って、「え、RZAなのにこれだけ!?」とちょっと肩透かしだったのも事実。
しかし、今作は違いました。
終盤、ハッチの子供たちに敵が向かった時、颯爽と(?)現れるハリー!
しかも、その格好が…どう見てもニンジャ。
いや、ニンジャっていうか、現代的な黒装束に身を包んで、刀(たぶん日本刀)を振り回してるんですよ。
これ、絶対に狙ってますよね?
RZAが音楽を担当し、主演のフォレスト・ウィテカーが武士道に傾倒する殺し屋を演じた、ジム・ジャームッシュ監督の傑作『ゴースト・ドッグ』(1999年)。
あの映画の雰囲気そのものなんですよ!
RZAがニンジャ(というかサムライ?)スタイルで、クールに敵を斬り倒す…。
もうね、「『ゴースト・ドッグ』じゃん!!」って映画館で声出そうになりました(笑)
前作のハリーの「謎の狙撃手」っていうクールなイメージからの、このギャップ。
監督、わかってるなぁ…!とニヤニヤが止まりませんでしたね。
最強一家、再び集結!おじいちゃん(ドク)と妻子の活躍が胸アツ!
遊園地でベッカが合流し、いよいよマンセル・ファミリーが前作以上の大所帯ですよ。
親父(デヴィッド):クリストファー・ロイド
長男(ハッチ):ボブ・オデンカーク
次男(ハリー):RZA
妻(ベッカ):コニー・ニールセン
息子(ブレイク):ゲージ・マンロー
娘(サミー):ペイズリー・カドラス※まだ戦力外
…いや、この家族、強すぎだろ。
前作のクライマックスもジジイ(ドク)が無双してて最高でしたが、今作はさらにパワーアップ。
ガトリングガンを嬉々としてぶっ放すおじいちゃん。
そして前述した通り、妻ベッカの覚醒。
今作のベッカは、ハッチが昔の「仕事」に戻ったことに呆れつつも、いざ戦闘が始まると「しょうがないわね」って感じで完璧にハッチの背中をカバーするんですよ。
あの流れるようなコンビネーション。
この夫婦、全盛期はどれだけヤバかったんだと。
息子ブレイディも、前作ではパパをちょっとナメてる普通の高校生でしたけど、今作ではパパの血をしっかり受け継いで、妹を守るために地元の若者(マックス)に殴りかかったり、終盤では戦闘員を絞め落としたりと大活躍。
娘のサミーちゃんは…まだ本作でも可愛らしいまま。3があれば活躍に期待です笑
「家族の絆を取り戻すためのバカンス」が、結果的に「家族総出の全面戦争」になっちゃう。
でも、皮肉なことに、この共同作業(=戦闘)を通して、マンセル一家の絆は間違いなく前作以上に強くなってるんですよね。
この「歪んだけど最強の家族愛」こそが、『Mr.ノーバディ』シリーズの核なんだなと再確認しました。
観ていて、本当にスカッとしました。
エンドロールに映像はある?
みんなが気になるエンドクレジット(スタッフロール)に差し込まれる映像(いわゆるポストクレジットシーンやミッドクレジットシーン)について。
一応最後まで劇場で見てみたのですが、スタッフロールの序盤に旅行の思い出写真が流れるだけで、文字だけのクレジットになってからは最後まで特に特典映像などはありませんでした。
製作の裏側:実は「ハリウッド・ストライキ」が影響してた?
さて、映画本編も最高だったんですが、ちょっとしたトリビア(豆知識)も仕入れてきましたよ。
今作、前作(2021年)から公開(2025年)まで、丸4年と結構時間が空きましたよね。
主演のボブ・オデンカークが、2021年7月にドラマ『ベター・コール・ソウル』の撮影中に心臓発作で倒れる という大変な出来事があったので、「その影響で遅れたのかな?」と心配していたファンも多かったと思います。(僕もその一人です)
もちろん、主演俳優の健康が最優先ですから、それは仕方ない。
…と思っていたんですが、どうやら製作遅延には、もっとハッキリとした別の要因があったようなんです。
それは、2023年に発生した「ハリウッドの二重ストライキ」です。
ご存知の方も多いと思いますが、昨年、WGA(全米脚本家組合)とSAG-AFTRA(俳優組合)が、AIの利用や報酬改善を求めて大規模なストライキを行いました。
これにより、ハリウッドのほとんどの映画・ドラマ製作がストップしてしまいました。
妻ベッカ役を演じたコニー・ニールセンの証言によると、『Mr.ノーバディ2』は当初2023年中に撮影が開始される予定だったのが、このストライキの影響で延期になってしまった、とのこと。
結果的に撮影開始が2025年1月頃までずれ込んだ (※撮影開始時期に関する情報は錯綜しましたが、ストライキが遅延の大きな要因であったことは確かなようです)わけで、僕らが観るのもこの時期になった、と。
いやー、映画製作も色々と大変なんですね…。
でも、ボブ・オデンカークも無事に回復し、ストライキも乗り越えて、こうして最高の続編を届けてくれた製作陣とキャストには、本当に感謝しかありません。
(ちなみに、監督がイリヤ・ナイシュラーからティモ・ジャヤントに交代したのも、こうしたスケジュールの遅れなどが関係しているのかもしれませんね。この辺の事情も気になるところです)
まとめ:前作ファンも大満足!痛快エンタメ・アクションの傑作!

というわけで、長々と語ってきましたが、『Mr.ノーバディ2』、控えめに言って最高でした。
前作の「静かな怒りの爆発」というカタルシスが好きだった人も、今作の「家族総出のド派手な大暴れ」というエンタメ感マシマシの展開に、きっと満足するはず。
監督が交代したことで、アクションの「質」は変わりました。
前作の「リアルな痛み」から、今作の「過剰な楽しさ」へ。
でも、その根底にある「冴えないオヤジ(でも最強)」「家族愛」「溜まった鬱憤の解放」というテーマは、まったくブレていません。
そして、悪役としてのシャロン・ストーン様の存在感!
あのラストシーン…ベッカとシャロン様の直接対決は、女同士の戦いって感じでかっこよかった!
あー、もう今から『Mr.ノーバディ3』が(あれば)楽しみで仕方ない!
ボブ・オデンカーク、クリストファー・ロイド、RZA、コニー・ニールセン…マンセル・ファミリーが次にどんな大暴れを見せてくれるのか。
まだ観てない人は、ぜひ映画館のデカいスクリーンと良い音響で、この「最悪のバカンス(でも最高に楽しい)」を体験してみてください!
日常のストレスが全部吹っ飛ぶこと間違いなしです!
ではまた!