はじめに
4月26日(土)に開催された『第四回 関西エメラルドオフ』にて行なわれた後期シングル大会で使用した構築と振り返りについてまとめた。結果は5勝1敗で予選2位抜け。決勝トーナメント1回戦勝ち→準決勝勝ち→決勝戦負けで準優勝。
また記事の後半では、今まで使用してきたカビハピサマヨ構築の変遷、戦績や実績等をまとめていく。
カビゴン@食べ残し 免疫
慎重 256-140-110-76-148-55
恩返し/カウンター/雷/地割れ
メタグロス@ラムの実
意地 185-176-151-*-111-119
コメットパンチ/地震/リフレクター/大爆発
サンダー@ヤタピの実
控え目 166-*-111-188-110-152
雷/めざ草/金属音/身代わり
ラティオス@オボンの実
控え目 155-*-109-199-130-154
サイコキネシス/波乗り/めざ炎/リフレクター
ハピナス@先制の爪 天の恵み
控え目 330-*-62-137-155-78
冷凍ビーム/10万ボルト/瞑想/卵産み
サマヨ―ル@カゴの実
慎重 147-91-159-*-176-59
シャドーボール/鬼火/封印/眠る
構築経緯・コンセプト
以前から調整を繰り返しているカビハピサマヨ軸の完成度を高めるために構想を練った。構築のコンセプトや大枠は変更せずに自分の手に馴染む形を見つけたい、という考えのもと調整を行った。
構築の並びはコンセプトでもある『カビゴン+ハピナス+サマヨール』にグロスヘラ受けとして『サンダー』、岩受けに『メタグロス』を加えたこの5体が現時点での結論であり、変更する余地はないと考えている。6体目は多少のカスタマイズ性があるものの、サンダー以外のポケモンが極端にヘラクロスに弱いため、この弱点を補えるポケモンを加える必要がある。
6体目に採用するポケモンとして候補に挙がったのはラティオス、マタドガス、エアームド、ゲンガーの4体。![]()
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昨年末の『第4回 関東エメラルドオフ』ではラティオスを、今年3月の『越後ポケモンフェスタ エメラルドオフ』ではマタドガスを採用し、共にベスト4に入賞している。また今年4月の『第一回 レトロユニオンオフ』ではエアームドを採用した構築を使用した。
・2024年12月 ラティオス入り(準優勝)
・2025年3月 マタドガス入り(3位)
・2025年4月 エアームド入り(予選落ち)
結果だけ見るとラティオス入りが一番良いが、感触が良かったのはマタドガス入り。エアームド入りは予選落ちをしたものの、受けループというコンセプトを組み込んだことで構築の方針が大きく変わり、各ポケモンの配分や技構成等も変化し新しい可能性を感じさせてくれるものでもあった。
ゲンガー入りに関してはまだ使ったことがないが、サマヨールとゲンガーを同時採用する構築には興味があるため今後考えてみたい。
マタドガスやエアームドは特定のポケモンを受けて流すことには長けているが、相手を削る手段に乏しく、採用することで構築全体のパワーが落ちてしまう。今回は初心に帰るという意味でもラティオスを採用し、初期の構築の改良版として完成度を高めることを目指した。受け構築は全体的に低速気味になりがちだが、ラティオスのような数値の高いポケモンを採用することで、受け構築でありながら攻撃的な構築にもなる。
個別解説
カビゴン@食べ残し
慎重 免疫
256-140-110-76-148-55 (164-76-196-0-36-36)
恩返し カウンター 雷 地割れ
クリックで調整・ダメージ計算を表示
■火力
・無振りライコウやラティオスを恩返しで2発
・207-165スイクンの身代わりを恩返しで確定で破壊
■物理耐久
・194ヘラクロスの鉢巻瓦割りを71.7%で耐える(88~104%)
■素早さ
・4振りソーナンス+1
カビハピサマヨのコンセプトである「物理と一対一交換を取る」という役割を遂行するためにカウンターは必ず必要となる。攻撃技はラティオスやライコウを大体2発で倒せて身代わりスイクンにも強い恩返し、地割れは鈍いカビゴンやソーナンス、現環境で最も注目されているサマヨールへの突破手段として採用。最後の1枠はゲンガーやメタグロスへの麻痺撒き、エアームド入りの受けループに強くなる雷を採用した。サンダーの項で詳述するが麻痺を撒くことで身代わりサンダーのサポートをすることも大きな狙いである。
配分はヘラクロスの鉢巻瓦割り耐えをベースにその他必要な箇所に振り分けた。攻撃は前回から大幅に高めており、これは207-165スイクンの身代わりを確定で割れるラインである(207-165は素早さを123に調整して残りをHBに振った図太いスイクンの配分)。オフ会の数日前にTwitterでハピサマヨに強いみがまもスイクンについてレッドさんとダースさんがやり取りしているのを見たため以前よりも警戒を強化した。
みがまもスイクンをうまく使いたい
— 教育学部のレッド (@Reducationist_) 2025年4月21日
今は逆風かもしれないが
サマヨやハピナスに強いので構築次第で結構いけそうだと思ってます
— ダース@朝マクナル部 (@dars445) 2025年4月21日
特性は前回から引き続き免疫を採用し毒スイクンへの耐性を付けた。準決勝のおシャケさん戦で毒みがスイクンを使われたが、これらの対策が活きて突破することができた。
素早さはミラーやソーナンスに先制地割れを打てるように4振りソーナンス抜きに調整(可能であれば56にしたいが余裕がない)。特殊耐久はかなり妥協をしている。
鈍いと自爆を切ったことで対鈍いカビゴンとの打ち合いが不利になる。対策としてカビゴンミラーでは初手に地割れを選択し、外れた場合は2ターン目でカウンターを選択すれば地割れに怯えて攻撃してきた相手を大きく削ることができる(決勝戦でこの立ち回りができたが、自ら貼ったリフレクターが邪魔をしてしまったのが勿体なかった)。
(選出回数 7回/9戦)
メタグロス@ラムの実
意地 クリアボディ
185-176-151-*-111-119 (236-36-4-0-4-228)
コメットパンチ/地震/リフレクター/大爆発
クリックで調整・ダメージ計算を表示
■火力
・187-151メタグロスを地震で87.5%で2発(48~56%)
■物理耐久
・157プテラの地震を97.9%で2発耐える(42~50%)
■素早さ
・最速55族+2
カビハピサマヨのメタグロスは対メタグロス、対岩としての役割が大きく主にアーマルドやプテラに受け出すことを想定する。しかし身代わりプテラに対しては決して強くないため、岩技を受けてリフレクターを貼り後続のサポート、ぐらいしかできない。
前回使用したリフレクター型から配分を少し変えており、
前:179-182-151-*-111-119
現:185-176-151-*-111-119
攻撃を下げてHSにほぼ全振りする形となった。これによりプテラの素地震を2発耐えるようになるため、交代読み地震→地震で倒されることがなくなり最低限リフレクターを貼るという仕事をこなせる(179-151であっても82.9%で2発耐えとなるため、必要のない調整だった。そのせいで対ミラー性能が落ちているのも大問題である)。
早いメタグロスを採用したかった理由はもう一つあり、雷サンダーで相手のメタグロスを倒しそびれた場合、最後っ屁の大爆発(又はその他攻撃)を受ける可能性があり1~2対1交換をされる可能性があるため、ミラーで上を取れる型にしたいという考えがあった。
(選出回数 5回/9戦)
サンダー@ヤタピの実
控え目 プレッシャー
166-*-111-188-110-152 (4-0-44-208-0-252)
雷/めざ草/金属音/身代わり
クリックで調整・ダメージ計算を表示
■火力
・ヤタピ雷で無振りヘラクロスやメタグロスを1発
・330-155ハピナスを金属音+雷2発で倒せる(50~59%)
・256-154カビゴンを金属音+ヤタピ雷で79.4%で1発(96~114%)
■物理耐久
・162カビゴンの伸し掛かりを99%で2発耐える
・187メタグロスのコメットを98.7%で3発耐える
・187メタグロスやヘラクロスの鉢巻岩雪崩を84.6%で耐える
・131カビゴン(火傷orリフレクター)の恩返しを身代わりが確定で耐える
・162カビゴン(火傷orリフレクター)の伸し掛かりを身代わりが84.6%で耐える
いばみが型から金属音+身代わり型に変更した。威張るを切ったことでワンチャンス作れない型にはなっているが、その分カビゴンやハピナスでの数値受けを許さない半端ない火力が期待できる。また威張る型を使っていて厄介に感じていたラム持ちのカビゴンやサンダースに対しても金属音であれば即崩しが期待できる。また金属音を受けたカビゴンからの自爆処理にも身代わりで対応できるため、有利対面で「とりあえず身代わり」ではなく金属音から打つというプレイングも必要となりそうだ。
配分は特攻を下げてその分防御に回した。これにより火傷状態又はリフレクター状態でカビゴンのA低めのノーマル技を身代わりが耐えるため、金属音や雷の試行回数を増やすことができる。サマヨールの鬼火、グロスラティオスでのリフレクター、カビハピの電気技による麻痺、このいずれかを使いサンダーを展開していくことを狙う。
(選出回数 5回/9戦)
ラティオス@オボンの実
控え目 浮遊
155-*-109-199-130-154 (0-0-68-248-0-192)
サイコキネシス/波乗り/めざ炎/リフレクター
※個体値:30-6-31-30-31-30
クリックで調整・ダメージ計算を表示
■物理耐久
・205メタグロスの鉢巻コメットをリフ、オボン込み97.9%で2発耐える(50~60%)
・91サマヨールのシャドボをオボン込み2発耐える(50~60%)
■特殊耐久
・194サンダーのめざ氷をオボン込み97.9%で2発耐える(50~60%)
■素早さ
・準速100族+2
ヘラクロスを睨む枠として採用。
オボンの実、リフレクター、めざ炎を採用して防御に微振りすることでメタグロスを対面から突破できるようにした。カビハピサマヨはメタグロスが苦手であり幾つか対策を入れておく必要があるため、若干の強引感が否めないがこのような型となった。
オボンの実はメタグロス以外にもめざ氷サンダーやライコウに対面で勝てるようになったり、サマヨールのシャドボを2発耐えたりと耐久値の底上げとなる。
技構成は対格闘のサイキネ、対メタグロスのめざ炎とリフレクターは確定として、構築全体で重い岩地面への打点として波乗りを採用した。めざ炎個体であり準速にすることができず対ヘルガーへの役割を失っているため、波乗りではなく冷凍ビームにしても良かったかもしれない。冷凍ビームであれば対サンダーが楽になったりラティへの打点にもなる。
配分や技構成は違うがリフオボンラティオスは1192さんのブログにも載っている。メタグロスを対面から倒すというコンセプトは同じのようだ。
(選出回数 1回/9戦)
ハピナス@先制の爪
控え目 天の恵み
330-*-62-137-155-78 (0-0-252-236-0-20)
冷凍ビーム/10万ボルト/瞑想/卵産み
クリックで調整・ダメージ計算を表示
■火力
・155-131ラティオスを冷凍ビームで97.1%で2発(49~58%)
■物理耐久
・205メタグロスの鉢巻コメットを確定で耐える(84~99%)
■素早さ
・同型ミラー意識で20振り
既に構築の情報を公開していたこと、越後エメラルドオフ~レトロユニオンオフ辺りでハピサマヨが注目されており使用者が増える可能性があること、などを加味してミラーや対策されることを警戒して特攻を削り素早さを高めた。レトロユニオンオフではピントレンズを持たせていたが、やはりどんな状況でもワンチャンス作れる先制の爪への信頼度が高く変更することになった。
(選出回数 5回/9戦)
サマヨール@カゴの実
慎重 プレッシャー
147-91-159-*-176-59 (252-4-68-0-76-108)
シャドーボール/鬼火/封印/眠る
ハピナス同様ミラーや対策されることを警戒して攻撃に振っていた分を素早さに回した(レトロユニオンオフ時点で変更済み)。
前回と同じ慎重のD振りで主な役割対象であるカビゴンやゲンガーの他にもバシャーモ受けとしての役割も大きいため、この配分がしっくりきている。決勝トーナメント1回戦のmaoさん戦では大文字バシャーモを使われたため、慎重であることが活きて勝つことができた(腕白B振りではC振り大文字を2発耐えない)。
封印を切って怪しい光を採用しサンダーの起点を作るというのも考えたが、封印を切ったサマヨールを使いこなせる自信がなかったため断念した。
(選出回数 4回/9戦)
対戦記録
予選 バシャーモブロック
1戦目 シュンさん 勝ち![]()
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2戦目 インモラルさん 勝ち![]()
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3戦目 yuuruさん 勝ち![]()
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初手のカビゴンミラーでこちらは地割れを外し、相手は鈍いを積んできたため即サマヨ交代をしたところ自爆をされて奇跡的な噛み合いが起きる。死に出しでサマヨミラーとなり先制封印が決まる。グロスが出てくるも鬼火を当てつつサンダーの身代わりで爆発を避け、その後降参されて勝ち。
4戦目 minunさん 勝ち![]()
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5戦目 stoicさん 負け![]()
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ハピナスの10万で相手のカビゴンに麻痺を入れてしまい(初心者かな?)サマヨールでPPが切れるまで粘ろうとしたが鈍い残飯カビゴンではPPが切れたとしても悪足掻きで3タテされることに途中で気が付き降参。
6戦目 Baoさん 勝ち![]()
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クリックで対戦内容を表示
カビゴンとヘラクロスが激重選出をしてしまい焦ったが、初手にラティオスでリフレクターを貼ってから冷静に立ち回る。リフレクターを盾に相手の鈍いカビゴンを地割れで、ヘラクロスをカウンターで倒し、レジロックをハピナスの冷凍で凍らせつつ突破して勝ち。
決勝トーナメント
1回戦 maoさん 勝ち![]()
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クリックで対戦内容を表示
初手のグロスミラーでリフレクターを貼ったが、次のターンの地震が急所に当たりこちらのグロスが早々に瀕死。リフレクターを盾にサマヨの鬼火+シャドボでグロスを削り切り、バシャーモも眠るで大文字のPPを枯らし(2回避けた)そのままシャドボで突破。相手のラストサンダースをカビゴンで倒して勝ち。
準決勝 おシャケさん 勝ち
スイクン ケッキング カビゴン(ラティオス サンダース ハガネール)![]()
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相手の構築はブログを読んでいたため全て分かる。恐らく大きな変更もしていないだろうと予想。
初手のサンダーミラーではカビゴンに交代することも考えたが、カビゴンが麻痺する=相手のカビグロスプテラ辺りに後ろ向きになる、と考え同速勝負を仕掛けることに。ヤタピ起動後もこのまま同速勝ちすれば大きなアドバンテージが取れると思い雷で突っ張ったが外れて瀕死に。その後はメタグロスのリフレクターを盾にカビゴンの地割れの試行回数を増やす苦し紛れの立ち回りをしたが上手く決まらず負け。あの苦しい状況から、相手のメタグロスに地割れを当てれば勝ち、という状況にまで持っていけた自分を褒めても良いのかもしれない。
カビハピサマヨ総括
構築の変遷・戦績と実績
ここからは私が今まで使用してきたカビハピサマヨの構築を振り返る。戦績にはオフ会で行ったフリー対戦の結果を含めるがオンラインで行ったフリー対戦の結果は含めないものとする(オンラインでの対戦はその都度微調整をしているため)。変更点は赤色で表記する。
・ラティオス入り![]()
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カビゴン@残飯 脂肪 恩 鈍い カウ 自爆 256-133-111-*-154-56
ハピナス@ピント 天恵 冷凍 10万 卵産み 瞑想 330-*-62-139-155-76
サマヨール@カゴ シャドボ 鬼火 封印 眠る 147-91-187-*-152-56
サンダー@ヤタピ 雷 草 威張る 身代わり 165-*-106-193-111-152
メタグロス@ラム コメット 地震 リフ 爆発 179-182-151-*-111-119
ラティオス@スプーン サイコ ドラクロ 波乗り ラスパ 155-*-100-200-131-162
戦績:13勝2敗(内フリー10戦)『第4回 関東エメラルドオフ』準優勝
この大会の前まではレジアイス入りの受けループを使っていたが思うように結果を出せずに悩んでいた。カビアイスと似た並びであるカビハピを一度使ってみてそれぞれの強みを理解しようと決めたところからスタートし、カビハピ構築で一番印象的だったptrstさんのカビハピサマヨを参考(かなり適当に)にして大会に持ち込んだ。
特徴としてはカビゴンを"鈍いカウンター自爆型"という「相手のカビゴンとの一対一交換」に特化した型で採用したことで、これは1192さんがカビハピエアスイクン構築で使われていた型である。
この構築ではまだサマヨールが腕白HBベースでありメタグロスの非拘りコメットを2発耐えすることに重きを置いていた。
ハピグロスサンダーの型は最新版と殆ど変化がない。
自由枠である6体目にはラスターパージを採用したスプーンラティオスを採用しているが大会中に選出することはなかった。
この大会ではカビゴンとハピナスを同時選出することに固執しすぎてしまい選出が窮屈だったが、逆に捉えると「初手にカビゴンを選出し相手のカビゴンや物理と一対一交換を取る」というコンセプト通りの立ち回りができていたため、自分の通したいプレイングを貫き通せた結果、決勝戦にまで勝ち上がれたのだと今振り返ると思う。
・マタドガス入り![]()
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カビゴン@残飯 脂肪 恩 鈍い カウ 自爆 256-133-111-*-154-56
ハピナス@爪 天恵 冷凍 10万 卵産み 瞑想 330-*-62-139-155-76
サマヨール@カゴ シャドボ 鬼火 封印 眠る 147-93-159-*-176-57
サンダー@ヤタピ 雷 草 威張る 身代わり 165-*-106-193-111-152
メタグロス@ラムの実 コメット 地震 リフ 爆発 179-182-151-*-111-119
マタドガス@オボン ヘドロ 大文字 鬼火 爆発 168-113-187-109-81-81
戦績:5勝3敗『越後ポケモンフェスタ エメラルドオフ』3位
「カビゴンとハピナスを必ずしも同時選出する必要はない」という気付きを経て、選出や立ち回りが大きく変わった。具体的にはハピサマヨ@1で選出することが増え、当初の「カビゴンでカビゴンと一対一交換を取る」という狙いからは遠のいたが、その結果サマヨールの存在意義に気付き、カビハピサマヨの本質を理解し始めたきっかけにもなった。
前回と大きく変わったところはサマヨールの配分で腕白HBから慎重HDに変更したこと。メタグロス入りに対してカビハピサマヨで選出することはなく、であればラティやゲンガー、対策が不十分だと感じていたバシャーモに強い慎重にしても良いのではと考えた。
細かいところだとハピナスの持ち物をピントレンズから先制の爪に変更しており、これによりカビハピサマヨが苦手とする身代わりプテラにワンチャンス作れるようになった(stoicさん戦では爪が発動し身代わりプテラを無償で突破した)。
6体目のマタドガスは対ヘラクロス受けとして最高峰の性能を持っており、ヘラクロスを苦手とするカビハピサマヨと相性が良い。受けループを崩す手段も少なかったため両刀であることにも大きな価値がある。
・エアームド入り![]()
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カビゴン@残飯 免疫 恩 カウ 大文字 地割れ 256-133-112-90-154-45
ハピナス@ピント 天恵 冷凍 10万 瞑想 卵産み 330-*-62-139-155-76
エアームド@ラム ドリル 菱 吠え 眠る 171-100-176-*-121-93
サマヨール@カゴ シャドボ 鬼火 封印 眠る 147-91-159-*-176-59
メタグロス@爪 コメット 地震 岩 爆発 187-178-151-*-131-95
サンダー@ヤタピ 雷 草 威張る 身代わり 165-*-106-193-111-152
戦績:6勝8敗 実績なし
『第一回 レトロユニオンオフ』と『第十二回 エメラルドミーティング』で使用した構築。結果は振るわなかったものの新たな可能性を感じる構築だった。既存のカビハピサマヨに受けループというコンセプトを加えたことで構築の雰囲気がガラッと変わった印象を受ける。
この構築からはカビグロスサンダーで選出できるように工夫し、カビゴンの型を大きく変更した。恩返しワンウェポンでは対ゲンガーやメタグロス入りに後ろ向きになっていたが特殊技を採用することでサイクルを回しやすくなった。この時は気まぐれで特性を免疫に変更したが、結果的にカビハピサマヨが苦手とする毒スイクンへの対策となった。また新たに地割れを採用し今後使用者が増えるであろうサマヨールへの警戒も強化した。
エアームドを採用したことでカビハピサマヨが苦手とする対メタグロスが強化されたため、ミラーに強いリフレクター型ではないメタグロスに変更した。具体的にはカビグロスサンダーで選出した際に特殊受けをカビゴンだけに任せると金属音サンダーやスプーンラティオス等からの崩しに対応できないため、メタグロスも特殊ポケモンとの打ち合い性能を高めてカビゴンの負担を減らすことを狙った。
昨年に数か月だが受けループを使っていた時期があり、その経験もあってか上手くサイクルできることもあったが、不意な急所や追加効果等の運要素に押し負けてしまうこともあり受けループの難しさを改めて感じる構築だった。
個人的なことだがエアームドを入れた構築ではほぼ予選落ちをしているため、このポケモンへの評価は使う度に下がっている(昨年のオンライン大会では優勝しているが、殆ど選出していなかった記憶がある)。
・ラティオス入り2![]()
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カビゴン@残飯 免疫 恩 カウ 雷 地割れ 256-140-110-76-148-55
ハピナス@爪 天恵 冷凍 10万 卵産み 瞑想 330-*-62-137-155-78
サマヨール@カゴ シャドボ 鬼火 封印 眠る 147-91-159-*-176-59
サンダー@ヤタピ 雷 草 金属音 身代わり 166-*-111-188-111-152
メタグロス@ラム コメット 地震 リフ 爆発 185-176-151-*-111-119
ラティオス@オボン サイコ 波 炎 リフ 155-*-109-199-130-154
戦績:7勝2敗『第四回 関西エメラルドオフ』準優勝
関東エメラルドオフから約半年間、調整に調整を重ねてようやく決勝戦に帰ってくることができた。並びは一つ目のラティオス入りと同じ形となり原点回帰でもあり集大成でもあると言える。
今までの経験を経て、良いところはそのまま残し、変化させるべきところは改良した。
カビゴンの配分は参考元である1192さんの型からは原型を留めていないが、もとはカビハピサマヨで使われていた型ではなかったため、この構築に適応させるための良い変更だったと言える。対毒みがスイクンを重く見て攻撃を高めたが、それにより特殊耐久が甘くなってしまっている点は少し気になる。
ハピナスやサマヨールは大会時点で公開していた配分から素早さだけを高めて対策されることを警戒した(サマヨールの配分は前回から同じだが関西エメラルドオフ時点では公開していなかった)。またハピナスの持ち物を先制の爪に戻し、一番信頼できる形となった。
サンダーは威張るから金属音に変更し配分も見直した。構築全体でサンダーをサポートし金属音ヤタピ雷の超火力を押し付けていくことを狙ったが、金属音を大会中一度も使うことなく終わってしまったため、強い型なのかはよく分からない。
メタグロスはリフレクター型に戻し、ラティオスにもリフレクターを採用、カビハピサマヨが苦手とするメタグロスの対策を増やした。メタグロスもラティオスも配分や技構成には納得が行っておらず、まだまだ改良の余地があると言える。
選出パターン
『第4回 関東エメラルドオフ』ラティオス入り 5戦
(フリー対戦の記録が一部残っていないため大会のみカウントする)![]()
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→4回![]()
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→1回
「カビゴンとハピナスを同時選出しなければいけない」という固定観念があったせいか偏りが激しい。カビハピが苦手とするグロスヘラを止めるためにはサンダーが必要となり、必然的にカビハピサンダーでの選出が殆どだった。
『越後ポケモンフェスタ エメラルドオフ』マタドガス入り 8戦![]()
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→3回![]()
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→2回![]()
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→2回![]()
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→1回
「必ずしもカビゴンとハピナスを同時選出する必要はない」という気付きを経て選出パターンが増えた。プテラ入りと3回も当たりメタグロスの選出回数が多い。マタドガスを採用していたがヘラクロス入りと一度も当たらず選出回数は0回。
『第一回 レトロユニオンオフ』&
『第十二回 エメラルドミーティング』エアームド入り 計14戦
(フリー対戦を含む)![]()
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→6回![]()
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→3回![]()
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→2回![]()
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→1回![]()
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→1回![]()
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→1回
カビゴンやメタグロスの型を工夫したことでカビグロスサンダーでの選出ができるようになった。エアームドを採用したことでも組み合わせの幅が広がった。
『第四回 関西エメラルドオフ』ラティオス入り2 9戦![]()
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→2回![]()
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→1回![]()
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→1回![]()
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→1回![]()
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→1回![]()
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→1回![]()
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→1回![]()
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→1回
ほぼ全ての対戦で違う選出をしていることに驚いた。これだけ組み合わせに自由度があるからこそ様々な相手に臨機応変に戦えたのかもしれない。
選出回数と勝率
ハピナス 27回/36戦 18勝9敗(勝率66.6%)
ラティサンダーのような並びに選出することが多い。先制の爪を持たせていた大会ではプテラ、ギャラドス、ジュカイン入りにも選出している。逆にグロスヘラの並びにはカウンターカビゴンが優先されるため選出率は低めだった。
カビゴン 22回/36戦 15勝7敗(勝率68.1%)
ハピサマヨ@1で選出することが増えてからは選出回数が減ったが、カビグロスサンダーで選出できるように型を工夫してからは選出回数が増えた。ハピナスが選出しにくいグロスヘラの並びに選出することが多く、ハピナスやレジアイス、スイクン入りへ選出することも多かった。
サンダー 22回/36戦 13勝9敗(勝率59%)
構築によっては対グロスヘラへの受け出しをこのポケモンに一任していたため選出回数も多かった。選出の傾向としてはラグラージ入りへの選出率が100%でスイクンやミロカロス入りにはカビゴンと組み合わせて選出することが多く、対水としての役割を与えることも多かった。またサマヨールへの負担が大きそうなバシャーモ入り相手には同時に選出することもあった。
サマヨール 21回/36戦 13勝8敗(勝率61.9%)
カビゴン、ゲンガー、ハガネール、バシャーモ、ジュカイン、ソーナンス、ラティの中から2体以上採用されている相手に選出することが多く、逆にヘラクロス入りやグロスヘラの並びへは殆ど選出していないことが分かった。
メタグロス 12回/36戦 5勝7敗(勝率41.6%)
プテラ入りへの選出率は100%でカビゴンの型を変更するまではプテラ入りにしか選出しないという偏りっぷり。全ての大会で共通して採用したカビハピサマヨグロスサンダーの中では唯一勝率が50%を下回っており、対プテラ入りへの勝率が低いことが見て取れる。カビゴンの型変更後はカビグロスサンダーで選出できるようになり選出回数が急増した。
エアームド 3回/14戦 1勝2敗(勝率33.3%)
環境的に選出しにくいポケモンであることがよく分かる。具体的にはバシャーモやプテラ入りの起点構築には当然選出できず、そのバシャプテラ対策として採用されるラグラージ入りにも選出ができない(型読みが難しく、両刀で採用されることが多いため)。またメタグロスとヘラクロスに強いポケモンではあるものの、グロスヘラが同時採用された相手には選出を躊躇うため活躍の場が少ない。
ラティオス 1回/14戦 1勝0敗(勝率100%)
ヘラクロスを睨む枠としての採用だが、抜き性能の高いサンダーを優先させることが多く置物感が否めない。唯一選出したBaoさん戦(西エメオフ)ではラティカビハピという歪な選出をしており、適切な選出ができていたとは言えない。
マタドガス 0回/8戦 0勝0敗(勝率0%)
一度も選出することがなかったためデータ不足である。このポケモンを使った『越後ポケモンフェスタ エメラルドオフ』ではヘラクロス入りとマッチングすることがなく選出の機会がなかった。逆に言うとヘラクロス入りにしか選出できない程汎用性が低いのであれば、このポケモンを採用する価値は恐らくないのだろう、と思ってしまう。
他プレイヤーの実績と歴史
ここからは私以外にカビハピサマヨを使用していたプレイヤーについて調べた情報をまとめていく。私がこのゲームを始めた2022年以前の情報に関しては残っているブログ記事やツイート頼りになってしまうができる限りの情報を集めた。
第8回以前のくどオフを中心に調べたが、カビハピサマヨを使用されていたのは三人だけ(一応環境当時まで遡り『あんぐらオフ』の使用構築も確認したが見つからなかった(当時はラティなし環境))。
1人目はシンさんという方で『第5回 くどオフ』にてフォレトスゲンガーミロカロスの3体を使用されていたようだ(シンさんはハピナスやサマヨール入りの受け構築を熱心に研究されていたプレイヤーだったようだが、ブログやTwitterは既に消えてしまっているようで記録が残っていない)。
2018年3月 シンさん:![]()
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並びから推測するにカビハピサマヨが苦手とするメタグロスをフォレトスで、ヘラクロスをゲンガーで、岩をミロカロスで見るという形だろうか。私の採用している「メタグロス+サンダー+ヘラクロスに強い枠」と同じような構成になっているように見える。サマヨールとゲンガーが同時採用されていたり、対岩に水を加えているところが私の構築とは違い興味深い。
2人目はptrstさん。『第6回 くどオフ』のサンダーグロスエアと『第8回 くどオフ』のサンダーグロスヘラの2つ。
・2018年9月 サンダーグロスエア(ベスト8)
・2019年10月 サンダーグロスヘラ(優勝)
この2つの記事は何度も引用させてもらっているが、私がカビハピサマヨを使うにあたって何回も読み返した記事である。
当時はCo乱数調整の開拓前だったようでヘラクロスの採用率も現在と比べると圧倒的に低い(第6回くどオフがKP2(参加者21名)、第8回くどオフがKP5(参加者23名))。そのためヘラクロス対策が今程重要視されておらず、カビハピサマヨが扱いやすい環境だったことが分かる。
3人目はあーみんさん。2022年の5月に開催された『やすくにオフ』でptrstさんと同じ並びであるサンダーグロスヘラを使い準優勝されている。あーみんさんはptrstさんの構築を参考にしていたとツイートされていた(ptrstさんもこの大会で同じ構築を使われていたらしい)。
コロナ禍が落ち着きオフ会が頻繁に開催されるようになった(らしい)第8回くどオフ以降、ヘラクロスが環境を支配したことはカビハピサマヨにとって向かい風であり、私が2024年末に使うまでは一人として使用者はいなかった。
直近では私を含め、ハピサマヨやスタンにサマヨールを組み込む構築が増えているもののカビハピサマヨの使用者二人のみ(2022年9月~2025年4月までの期間)。
一人は私、もう一人はyuuruさんで『第4回 関西エメラルドオフ』で使用されていた。
2025年4月 yuuruさん:![]()
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カビハピサマヨ+グロスサンダー@1という形は私やptrstさんの構築と同じである。ハピサマヨにバシャーモを加えた構築は『第一回 レトロユニオンオフ』の優勝者であるyasuさんが使用されており、現環境のトレンドが盛り込まれている構築のように見える。
バシャーモはヘラクロスに強いポケモンでもあるため、私が考えている6体目の条件に該当し非常に興味深い構築である。中身について詳しくは触れないが、バシャーモをサポートするギミックが組み込まれていて面白かったため、今後参考にさせてもらいたいと思った(関西エメラルドオフの予選で対戦した)。
また例外的ではあるがカビハピサマヨの性能に近づけた形で組まれているカビサマヨ構築が2025年3月に優勝していたことも印象的である。
・2025年3月 プテラサンダー(+サマヨール)
今回はハピナスは頑なにパーティに採用せず(?)、
・メタグロス でラティサンダーライコウ を見る
・サンダーで水を見る
・(プテラでラティサンダーライコウ炎を見る)
のような形でハピナスの対特殊性能を他キャラでうっすら分担していると見做し、実質的にカビハピサマヨの強度を維持するような考え方で調整した。
ここまでが私が知る限りのカビハピサマヨの歴史である。使用者は少ないが実績は相当な数がありポテンシャルを秘めた構築であることが分かる。スタンダードな構築とは違い好んで使われる並びではないようだが、今後使用者が増え発展していくことが楽しみである。
カビハピサマヨは強いのか
カビハピサマヨを約半年間使い続け好成績を取り続けてきた訳だが、この並びは本当に強いのだろうか。
私が思うにカビハピサマヨは決して強い並びであるとは言えない。もっと適当な表現をするなれば「強いが弱点が多く汎用性が低い」だろうか。選出パターンを見ても分かる通り、カビハピサマヨの3体で選出できている試合は36戦中4戦だけであり、殆どがカビハピサマヨのどれか1体を抜きサンダーを加えた選出をしている。これはカビハピサマヨがメタグロスやヘラクロスといったメジャー所に弱いことが大きな要因であり、これらが採用されている相手には基本選出を崩しサンダーを選出しなければいけないからである。
では逆にカビハピサマヨで選出できる相手とはどんな相手なのだろうか。この3体で選出した相手を見てみると、3/4がカビネールラティオスの並びだった(残りの3体はサンダーやスイクン等の特殊ポケモンやソーナンスで構成されている)。つまり対物理をサマヨールに一任できるかどうかが鍵になっていることが分かる。またカビハピサマヨで選出した際の勝率は100%(4勝0敗)であり、「強い相手にはとことん強い」ということがよく分かる。
つまり、
「カビハピサマヨは強いが、選出できることが少ない(汎用性が低い)」
が正しい表現で、
「カビハピサマヨ+サンダーが強い」
という結論になるのだと思う。
おわりに
関西エメラルドオフが終わったらカビハピサマヨを使うのは一旦やめようと考えていたため、最後に準優勝できて嬉しかったし、ようやく解放されたような晴れやかな気持ちでもある。優勝はできなかったものの決勝戦では全てを出し切れたような感覚があり、悔しい気持ちもあるが納得のいく結果だった。
決勝戦が終わった後のインタビューでstoicさんは「エギナさんに勝てて良かった」と話しており、私は「stoicさんと決勝戦で戦えて嬉しかった」と心からの想いを返した。その後stoicさんから握手を求められた訳だが、なんだかstoicさんに認めてもらえたような気がして嬉しかった。まだまだ遠く届かぬ存在ではあるが、いつかリベンジできたらと思う。
早くstoicさんを叩き潰したい😹
— ウホホウホ (@Goreamlive) 2025年4月30日
主催のウホホウホさん、スタッフの皆様、参加された皆様、対戦してくださった皆様、ブログを最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
#関西エメラルドオフ
— エギナ (@egina33699307) 2025年4月26日
後期シングル部門 準優勝!!
約半年、調整に調整を重ねたカビハピサマヨで結果を残せて嬉しい。stoicさんと雷の撃ち合い楽しかった⚡️ pic.twitter.com/HvJEi7R9fI
またなんか思い付いたことがあれば追記する。