放送から1か月経ってしまったが、2025年12月21日に放送されたM-1グランプリの感想を記録することにした。全組が面白くてこんなに笑った年はあんまりなかったような。登場順にネタのメモと私のひとこと感想を書いていくので、2025年のM-1を思い出したくなった方は読んでいってくださいませ。
1 ヤーレンズ (843)
出だしから明るい雰囲気全開。楢原さんの結婚したいという話を軸に、クスッと笑えるワードが次々と出てくる。獅子舞からゴスペラーズの歌(一番低いパート)まで幅広い。
山盛りの小ネタ詰め合わせ。「既婚者トーマス」みたいな親父ギャグも大好きなので、ずっと笑っていた。今日は楽しいM-1になりそう!という気持ちになった。
2 めぞん (820)
女友達から彼氏のふりをして欲しいと頼まれたと言う原さん。それを聞いた吉野さんは妄想を膨らませるが、実は原さんには悲しい過去が・・・。そして最後は二人で叫ぶように歌を歌う。
起承転結の”転”に、そう来たかとワクワクした。笑いの種類が違うので、ヤーレンズの直後じゃなかったら、もうちょっと点数が高かったような気がする。
3 カナメストーン (830)
敗者復活組の期待を背負って登場。所さんのダーツの旅のパロディ。タレントを詐欺師呼ばわりする第1村人がアクシデントで大けが、そこにお馴染みのダーツの旅の音楽が流れる。
私にはちょっと描写がグロかったのだが、零士さんの声の高さと笑顔で中和されているような感じがした。敗者復活戦で勝ち抜いてきて、あれだけのエネルギーが残っているのは素晴らしい。グロじゃないネタも見たいな。
4 エバース (870)
佐々木さんがドライブデートをするため、町田さんに車になってほしいと頼む。車が動く仕組みは、町田さんがルンバ4台に四つん這いになって乗り、うまい棒を食べさせられ、食べこぼしをルンバが掃除をしながら動くというもの。
10組のなかで一番好きだった。ありえない設定で突っ走るのではなく、車になったいかにも・・・な人間を「尿検査して陰性、こわっ!」という目線も入れてくれるので、安心感があってよい。聞いているうちにルンバカーってできなくはないかも、って思っちゃった。
5 真空ジェシカ (844)
ペーパードライバー教習にいる個性的な面々。あいさつしただけの人が事故で死んでしまい、思い出があいさつの場面一個しかないとか、ばあさんが教習所のコースに入って来ているが、ばあさんがウロウロしているところに教習所が出来たから、とか。
前年の街歩きネタが大好きで、一番楽しみにしていた。相変わらずのワールド全開だったけれど、高得点のエバースの直後で同じ車ネタというのがもったいなかった。青信号と楽しんごの余韻が残る。finalも見たかったが、一点差で惜敗。
6 ヨネダ2000 (826)
えみくじを引いた小田凱人さんがヨシダ2000と読み間違えるハプニングからスタート。愛さんがバスケのドリブルを続けたら賞金がもらえるというチャレンジをするが、誠さん扮する松浦亜弥さんに阻止される。そして、一緒に「桃色片思い」を歌う。
決勝に残った唯一の女性コンビ。2022年のDA PUMPネタも大好きだったが、さらに世界観に磨きがかかった感じがした。得点が出るたびに顔芸するとか、得点の結果が出て「ヨシダ2000の点数では?」と言ったり、アドリブも面白かった。
7 たくろう (861)
リングアナをやってみたいというきむらバンドさんにアドリブで付き合う赤木さん。きむらさんが「IBF、スーパーフライ級王者」というと赤木さんが「PCR、5年連続陽性」とか「KSD、京都産業大学」とか無理やりそれっぽいことを言う。
赤木さんのオドオドした感じとワードチョイスが絶妙で、最後までずっと笑っていた。パターンは見えたのに飽きることなく、次は何を言うのだろう、聞き逃がしたくない、と集中して聞いた。
8 ドンデコルテ (845)
渡辺さんはデジタルデトックス(スマホ断ち)の良さを熱弁するが、当の本人は厳しい現実と向き合えないためスマホを見て現実逃避をしたいと言う。年金とか保険料は税金、とか、自民党はありません、とか政治ネタがちょいちょい入ってくる。
スーツ姿の渡辺さんのカリスマ講師みたいな雰囲気としょぼい発言のギャップが面白かった。不惑にしか作れない世界観とソフトな風刺が最高。
9 豪快キャプテン (839)
べーやんさんが小さいカバンをあげるというが、要らないというゴリラさん。コンビニで買いものしたときは全部ポケットに入れてポケットパンパンだそう。ポケットパンパンでも几帳面な人はいるとか、ポケットの大きいズボンのほうがいいとか。
最初から最後まで小さいカバンは要らない件で通す潔さ。それなのに全然飽きなかったのは、テンポの良さとコンビ名そのままの豪快さが心地よかったのだと思う。
10 ママタルト (823)
初詣ネタづくし。鳥居に自転車のチェーンを巻いたり、鈴を鳴らそうと紐をよじ登ろうとすると神社が壊れたり、その罰当たりで兄から両親が犬とアヒルになったと電話が来たり、みんなが見終わって結んだおみくじを無料のおみくじと言って開けてみたり。
年末にピッタリのネタ。次から次へとやって来るくだらなさ、と思っていると、お賽銭のくだりで、猪瀬知事の現金が入ったカバンの話も入ってくるという意外性も。
そして上位3組が最終決戦へ
1 ドンデコルテ
実家のお墓問題などに限界を感じた渡辺さんはLEDを体に巻いて自転車で走る町の名物おじさんになることにした。しかし、そのデメリットを伝えられると「選挙には全部行った!なのに」と社会への不満を思いきりぶちまける。でもそれは仮定のペルソナ設定だった。よかったと安心したのもつかの間・・・
始めは1つめと路線変えたのかなと思ったが、途中から期待どおりの展開になってきた。彼らが所属している吉本興業って政府の広報みたいなこともやっていたので、こういう現政権の批判めいたことをネタにしてもOKなのね。そんなことを思ってしまった。
2 エバース
佐々木さんが小学生相手に腹話術をすることになり、町田さんが腹話術の人形役をやることに。佐々木さんの声に合わせて腹話術の人形になりきる町田さんだが、いくつかのパターンを経て、自分が話せることに気づく。そして、「人間」と「人形のふりをしたキモ人間」の腹話術のできあがり!
期待値が高くなり過ぎた気がする。前回同様、突っ込みどころに町田さんが確実に突っ込んでくれる安定のスッキリ感で楽しかったんだけど、ルンバのネタがあまりに好みだったので・・・
3 たくろう
きむらバンドさんがビバリーヒルズに住みたいというので、その練習を赤木さんとする。ドラマ吹き替え版のくせのある話し方でトークが始まる。ホームパーティで、「グーグルでAIを開発しているジェームズ」を紹介され、赤木さんは「ヤフーで天気予報を見ているジョージ」と自己紹介。この落差のある自己紹介が続く。
M-1の締めは大爆笑で終わった。前回の面白さを軽く超えてる!と気づいてからずっと前のめりになってテレビを見ていた。赤木さんのポロっとこぼす独り言、全部拾えたかな。
最終審査の結果発表
たくろうへ投票した審査員:博多大吉さん・ミルクボーイ駒場さん・ナイツ塙さん・フットボールアワー後藤さん・笑い飯哲夫さん・アンタッチャブル柴田さん・海原ともこさん・中川家礼二さん
ドンデコルテへ投票した審査員:かまいたち山内さん
優勝はたくろう。
優勝トロフィー、賞金1000万円、cygames「ドライブイン鳥 とりセット一年分・佐賀ご招待」、サントリー「どかーん!と乾杯 天晴れ!ジョッキ」、セブンイレブン「15周年 金のシリーズ1500個」、日清食品「来年出す新商品すべて」
優勝者インタビューで、赤木さんはこの喜びを「初めてのトイレのウォシュレットがちょうどぐらいやったとき」と例えて、今田耕司さんに「はく奪です!」と言われていたのもご愛嬌。
生放送を見終わったあとの何とも言えない満足感。このブログを書くにあたり、録画を見ているが、何度見ても面白いものは面白くて、声に出して笑ってしまう。
M-1は優勝したら芸人人生が大きく変わる大会である。優勝トロフィーを手に入れ、笑顔になれるのはたった1組。それ以外の芸人さんたちはどんな思いなのだろう。それでも彼らはこの番組がエンタメであることを忘れることなく、画面のなかでは笑いを振りまいている。お笑いなのに、ドラマチックなドキュメンタリーを見ているよう。
たくろうは出場しないみたいだけど、2026年のM-1も楽しみにしております。