韓国の株式市場で、外国人(3兆6000億ウォン)と機関投資家(3兆8000億ウォン)が純売りで抜けていく中、通称「アリ」と呼ばれる韓国内個人投資家らが史上最大の 7兆ウォンの純買いに回っています。
機関と外国人の売りを、ほとんど一手に引き受けている状態です。
ただし、個人が純買いした上位 10銘柄のうち 8銘柄は、現時点でマイナス収益になっているそうです。
毎日経済の記事からです。
個人投資家、史上最大の 7兆ウォンの純買い越し...急騰、急落の中で危険な短期売買
(前略)
23日、韓国取引所によると当日コスピは 6.49%下落した中で個人投資家は有価証券市場で史上最大規模の 7兆ウォン以上を純買いした。機関投資家と外国人がそれぞれ 3兆8000億ウォン、3兆6000億ウォンを純売却する中、個人が大部分の株を買い取った。
コスピが急落すると個人投資家が大規模に買いに出る傾向は今月に入ってからも着実に見られている。戦争が勃発した後、初の開場日であった先月 3日、コスピが 7.24%下落すると個人投資家たちはなんと 5兆7970億ウォンを純買いし安値買いに乗り出した。
同じ日に外国人の 5兆2000億ウォンに迫る純売り圧力をすべて受け止めた。サーキットブレーカーが発動するほど変動性が極めて高かった 4日と 9日にも、個人投資家は買い勢を維持した。一方、原油価格の安定などにより市場が 5%台の反発を示した 10日と 18日には、それぞれ 1兆8340億ウォン、3兆8720億ウォンの売り優位を示し利益確定に動いた。同じ日に外国人投資家は 1兆ウォン前後を純買いした。外国人投資家が今月に入ってコスピを純買いしたのはわずか 3日だけで、そのうち 2日間は個人投資家がむしろ売りに転じ、全く対照的な様子が見られた。
個人投資家の中でも「大口投資家」とされる高額資産家たちも同様の動きを見せている。ソウルの江南など主要な支店のプライベートバンカー(PB)は、顧客の短期市場対応が強化されている傾向にあると口を揃えている。
チョン・セホ韓国投資証券江南金融センター長は「高額資産家の間で今や変動性は避けるべきリスクではなく、積極的に購入すべき利益機会として認識されている」と述べ「核心ポートフォリオは維持しつつ、全体資産の一定部分は徹底的に変動性を利用した短期トレーディングに割り当て、市場対応力を高める傾向にある」と説明した。
(中略)
変動性を利益に結びつけるためにレバレッジ ETFを活用する「スマートアリ」の動きも見られる。特に、戦争前に国内株式市場の上昇を牽引していた半導体業界への確信を基に、指数や半導体セクターの収益率を 2倍で追随する商品に資金が流入していることが目立つ。
コスコム ETFチェックによると、20日までの最近 1ヵ月間に個人投資家の純買い上位 10位の ETFにはレバレッジ商品 2種が名を連ねた。「KODEXレバレッジ」には 9407億ウォンの資金が流入し、この期間の純買い越し 2位を占めた。指数の反発に賭ける個人需要がそれだけ大きかったことを意味する。
(中略)
市場でも交渉が開始された後、国内株式市場の迅速な株価回復の弾力性に期待が寄せられている。チョ・アイン三星証券研究員は「アメリカ・イラン戦争が勃発した後の過去3週間の流れを見ると、市場が過度に下落した際に売りで対応することには大きな利益がなかった」とし「半導体や金融業種の時価総額比率が高い韓国市場は、アメリカとイラン間の交渉が開始される場合、株価回復の弾力性が高いだろう」と観測した。
(中略)
ただし、戦争の不確実性が依然として残っており、変動性のある相場が続いているため短期売買戦略には注意が必要だという指摘もある。実際、今月の個人純買い上位 10銘柄のうち 8銘柄はマイナスの収益率を記録している。今月に入ってからこの日まで、個人の純買い越し 1位の銘柄であるサムスン電子は 13%以上下落し、SKハイニックスも約 11%下がった。現代自動車、起亜、現代ロテム、韓国電力などは 20%を超える大きな下落を示し、同期間のコスピよりも不振な成績を残した。
(後略)
毎日経済「개미, 사상최대 7조 순매수 … 급등락장서 아찔한 단타(個人投資家、史上最大の 7兆ウォンの純買い越し...急騰、急落の中で危険な短期売買)」より一部抜粋
もともと韓国人は高リスクトレードを好む傾向にあります。アドレナリンがドバドバ出るので楽しいのでしょう。
記事中で「反発に賭ける」と書かれているように、投資ではなく賭けなんですよね。
信用取引の枠が今年初めの 27兆ウォンから 33兆ウォンに拡大しているという話もあります。「借金して投資」が 6兆ウォン増えているという意味です。
調整局面の下落や自然災害による一時的な下落ではなく戦争による下落ですので、いつまで続くのかいつ不測の事態が起こるのか全く読めません。