英国の調査会社の発表したレポートによると、今年、韓国から純流出した富裕層(資産100万ドル=約1億5千万円以上)は2400人と推算されました。
2022年に400人、2023年に800人、2024年に1200人と、倍々で増えています。人数ベースでは昨年と同じ4位です。
毎経エコノミーの記事からです。
韓国を脱出する百万長者たち…なぜ去るのか
韓国を離れる金持ちが急増している。英国の投資移民コンサルティング会社「ヘンリー・アンド・パートナーズ(Henley&Partners)」によると、今年、韓国の百万長者の純流出規模は2400人に上る見通しだ。3年前(400人)に比べて6倍増加した数値だ。
Henry&Partnersは金融資産100万ドル(約14億ウォン)以上の保有者が6ヵ月以上海外に居住地を移した事例を基準に純移動を集計する。これによると、韓国は今年、百万長者の純流出規模で英国(1万6500人)、中国(7800人)、インド(3500人)に次いで4位を記録した。彼らの離脱で152億ドル(約21兆3000億ウォン)規模の資金が海外に流出するものと予想される。
(中略)
KB経営研究所が10億ウォン以上の資産を保有した資産家4000人を対象に実施した調査でも回答者の26.8%が「海外投資移民を考慮してみた」と答えた。彼らは▲低い税金▲好意的な事業環境▲良質の居住環境などを主な理由に挙げた。
一部では、現政権の政策方向がこのような傾向をさらに加速化しているという指摘も出ている。高額資産家と企業家たちは税金負担だけでなく、黄色い封筒法、重大災害法など規制強化と福祉性支出拡大、企業活動萎縮などを総合的な離脱要因に挙げる。
一方、金持ちが集まる代表的な国家としてはアラブ首長国連邦(UAE)が挙げられる。Henry&Partnersは今年、UAEに9800人の百万長者が純流入するものと予想した。
(中略)
専門家たちはUAEの人気は「税金ゼロ」政策と高級生活インフラから始まったと見ている。UAEは所得税、資本利得税、相続・贈与税が全てない。ヘンリー&パートナーズは報告書で「UAEは税金負担が全くなく、長期居住権(ゴールデンビザ)と高級生活環境、戦略的地理位置により富裕層に魅力的な国家として位置づけられた」と説明した。
毎経エコノミー「韓 탈출하는 백만장자들...왜 떠날까(韓国を脱出する百万長者たち…なぜ去るのか)」より一部抜粋
石油資源国家は低税金であることが多い(サウジ、カタール、バーレーンなども個人所得税は0)ですが、法人税や付加価値税はゼロではありません。UAEは石油資源からの脱却を国家戦略として掲げていますので、安定した税収源確保のために税制のあり方は見直される可能性があります。
まあ、それでも今の韓国から見たらUAEの「税金ゼロ」は魅力的という話なんでしょうけど、韓国とUAEは産業構造も環境もまるで違うわけで、真似をしたところで上手くいくわけがありません。
ただ、日本にしろ韓国にしろ、相続税だけはもっと下げた方が良いとは思います。
韓国の相続税の最高税率は60%だそうです。日本は55%です。
「税金ゼロ」に惹かれて韓国からは2400人が流出しているとしたら、日本からもそれなりの人数が流出していそうなものですが、Henley & Partnersのレポートによると、日本には300人が流入してきていることになっています。
この逆転現象は面白いな、と思ってちょっと調べてみたところ(ザックリなのでこういうデータもある、程度に考えてください)、日本からは「低所得者」の海外流出が増えているというデータがありました。
男女比で見ると約6割が女性と、相対的に国内で賃金が伸び悩みやすい女性の方が多いというのも「低所得者海外流出」説に説得力を持たせるように思います。
私自身は低所得・富裕層問わず、海外移住したい人はすれば良いと思っています。ただ、どうせ行くなら「ポジティブ」な理由で行ってもらえれば、という気持ちがありますが。