米国との関税交渉のために国防費増額案を検討しているそうです。
この間の2次補正予算で国防予算を905億ウォン削っていたはずですが、なんかチグハグな行動です。
で、そのための財源として政府開発援助(ODA : Official Development Assistance)予算の削減を検討しているとのこと。社会の発展や国民の福祉向上、民生の安定のために資金や技術などを援助するやつですね。
正直、こういう所の資金を削るという行為は、韓国がよく気にする「国格」を毀損するものじゃないかと思えるのですが...。
韓国日報の記事からです。
政府、米交渉の為ODA予算削減で国防費増額が可能か検討
(前略)
11日、韓国日報の取材を総合すると、大統領室は最近、国防予算を増額するためにODA(有償・無償援助含む)予算などを削減できるかどうかなどを議論した。政府当局者は「(ユン・ソンニョル政府で)ODA予算増額の背景に問題が多いという指摘が内部的にあり、国防予算増額需要と相まって減額が必要か検討があった」と話した。大統領室の高位関係者も「国防予算増額の流れがあるのでこれを研究している段階」とし「ODAは最近、前政権の不正が明らかになった問題もあり、再検討する必要があると言って調べている」と説明した。
国防予算の増額のためにODAが減額対象に浮上した理由は、この3年間、予算が過度に増えたと見ているためだ。外交部が昨年国会に提出した国政監査資料によると、2024年度ODA予算は6兆2629億ウォンで、前年度対比約31.1%(1兆4858億ウォン)増加した。2025年のODA予算(6兆5010億ウォン)も2024年比8.5%増となった。このように最近増幅された予算をめぐって内乱特別検察官(特検)は、ユン・ソンニョル元大統領一家の利権が絡み合っていると見ている。カンボジアとウクライナのODA事業が代表的だ。
政府はまず来年度国防予算をGDP対比2.4~2.5%水準に引き上げる方案を悩んでいる。今年の国防予算はGDP対比2.32%水準で、来年2.5%基準を合わせるためには約5兆ウォン以上の増額が必要だ。このため、政府はODA予算を1兆ウォンほど減らし予備費の削減、企業減税政策の撤回などの案を追加することを検討しているという。
(中略)
専門家らは、「国防費増額の検討は正しい方向だ」としながらも「幅広い予算検討が行われなければならない」と強調した。牙山政策研究院のチャ・ドゥヒョン副院長は「トランプ大統領が国防費増額を話す理由は同盟国が自ら防御する能力と米国と地域戦略で協力できるよう戦力を備えなければならないと見るため」とし「その基調に合わせるためには総額基準で国防予算を増額する方向が正しい」と話した。続けて「ただしODA予算だけを引き入れて埋めるならば、他の予算品目と減額均衡が合わないこともありうるので、直ちに対北朝鮮制裁で使用できない南北協力基金なども減額可否を検討する必要がある」と助言した。
韓国日報「[단독] 정부, 美협상 위해 ODA 예산 삭감해 국방비 증액 가능한지 검토(政府、米交渉の為ODA予算削減で国防費増額が可能か検討)」より一部抜粋
不正があったなら正す、はそうなんですけど、ODAというのは相手があることですし、何なら「約束事」です。
それを真っ先に狙い撃ちにするあたり「前政権のやったこと否定」なのではないかと勘繰ってしまいます。