一時期、イ・ジェミョンさんは「韓国のサンダース」を自称(?)していました。米国のバーニー・サンダース議員をロールモデルにしていたからです。
その後、イ・ジェミョンさんは外信とのインタビューで「ある人たちは私を韓国のトランプと呼ぶ」と話しました。どこの誰がそう呼んでいたのかは知りません。インタビューの場を利用して、自分で自分をそうアピールしたのではないかと思えます。
サンダースさんとトランプさんは政治信条も価値観も全く相容れません。にも拘らず、どちらも自身のロールモデルになるという所がとても不思議です。
政治信条も何も無く、単に話題性のある人物への背乗りとも思える節操の無さを感じてしまいます。
さらに最近では「韓国の鄧小平」と言い出しています。
かつて鄧小平が言ったとされる有名な言葉に「黒でも白でもネズミをよく捕る猫が良い猫だ」との「黒猫白猫論」がありますが、それを引用し「実用主義」を主張したのだそうです。
イ・ジェミョンさんの動きは言うまでも無く、完全に次期大統領になる気まんまんのムーブなわけですけど、やっていることに対してものすごく既視感を抱きます。
韓国日報の記事からです。
イ・ジェミョンが韓国の鄧小平になるためには
基本所得公約を掲げた米国進歩政治のアイコンであるバーニー・サンダース上院議員は、共に民主党のイ・ジェミョン代表のロールモデルだった。ところが最近、イ代表はサンダース議員と価値観が相克であるドナルド・トランプ大統領を浮上させる。外信に「ある人々は私を韓国のトランプと呼ぶ」と話した。「ある人々」と言い繕ったが、本人の本音ということを知らない人はいない。自身と類似した「暗殺危機」「司法リスク」を突き抜けて大統領になったトランプのストーリーがサンダースとの類似点よりはるかに重要だ。今や中国の鄧小平元国家主席の「黒猫白猫」実用主義路線まで行き来する。イ代表の変身は、選挙の時が来たことを意味する。
イ代表の新年記者会見がこれを集大成した。「成長の道を開かなければならない」「企業の成長発展が国家経済の発展だ」の鄧小平語録が後に続く。「理念と陣営は養ってくれない。黒であれ白であれ、ネズミさえ捕まえれば良い猫ではないか」与党代表や右派関係者の発言としても遜色ない。
(中略)
イ代表が旧正月連休期間にSNSに「大韓民国民主主義は新しい世の中を目撃する9合目を通っている。最後の峠を越えよう」と書いた。皆「新しい世界」をイ代表執権と読んでいるが、高地が目の前にあるという自信があふれている。
(中略)
選挙で「中道票求愛」のための(一時的に)言葉を変えることは、特別なことではない。しかし、イ代表の発言の幅跳びは度が過ぎる。
(中略)
在韓米軍を「占領軍」と呼んだイ代表は今「韓米同盟がさらに強化されるだろう」という言葉を口にしている。日本の核汚染水放流に断食闘争も辞さなかったが、駐韓日本大使に「日本に対して愛情が非常に深い」と話した。民主党がユン・ソンニョル大統領の初の弾劾訴追案に「価値外交という美名の下に北朝鮮・中国・ロシアを敵視し、日本中心の奇異な外交政策に固執する」と書き、本音(?)がばれると、猫かぶり*1にさらに熱心だ。
(中略)
イ代表が追求する鄧小平の実用主義は時流や人気迎合用ではない。鄧小平は大躍進運動の弊害が目立った1960年代初めの「黒猫白猫論」に触れた。以後、文化革命期に資本主義路線に従う「走者派」に追い込まれ失脚したが所信を曲げなかった。復権後、1978年の共産党大会で「黒猫白猫論」を中国の改革と開放の指針として掲げた。世の荒波に揺れないリーダーの意志と洞察力が今日の中国を作った。
鄧小平実用主義は、毛沢東の時代錯誤的根本主義の枠組みを破ることから始まった。イ代表が韓国の鄧小平を夢見るなら古臭い進歩ドグマからやめなければならない。自国優先主義、サプライチェーン再編、経済安保の厳しいグローバル現実に目覚め、慣性的な親中・反米・反日性向、原発拒否感などから脱皮しろという話だ。
(後略)
韓国日報「[여의춘추] 이재명이 한국의 덩샤오핑 되려면(イ・ジェミョンが韓国の鄧小平になるためには)」より一部抜粋
「実用主義」を「いかに巧いこと相手を利用するか」と定義しているのかもしれませんね。日本に対する態度は完全に用日する気まんまんでしょう。
イ・ジェミョンさんは自分のやり方を「臨機応変」とか「君子豹変」と自画自賛しているのかもしれませんが、私から見ると単に「信用ならない人物」にしか見えません。
彼の顔を見る度にねずみ男を思い出します。あんま言いたくないですが、こうした言動も相まって「ゲビた男だなぁ...」というのが正直な感想。
*1:原文「우클릭」。直訳すると「右クリック」になるのが意味が通じないので「保守のフリ」とかそんな感じではないかと推測。