昨晩、韓国の京畿道にあるホテルで火事が発生しました。
全64室の中規模ホテルで、宿泊客は27名だったそうですが、そのうちの19名が死傷するという悲惨な状況です。犠牲者は火元となった8階と9階の宿泊客に集中しているとのことです。
犠牲者のうち2名は8階から地上に設置されたエアマットに飛び降りた後、心肺停止が確認されました。落下の衝撃によるものでは無いかと思います...というのも、1人が飛び降りた際にエアマットが引っくり返り、その状態で2人目が飛び降りたようなのです。
消防は、当初設置されたエアマットは「正常」だったとしていますが、1人目が飛び降りた時点でひっくり返っているので、本当に正常だったのか?と、この辺りも問題となりそうです。
現時点で火事の原因は判明していません。火元とされる810号室は空室とのこと。
また、こうした火災事故が起こると毎回取沙汰される「スプリンクラー設置有無」ですが、スプリンクラーは未設置だったことが確認されました。
このホテルが竣工した2003年当時はスプリンクラー設置義務が無かったそうです。
ソウル経済の記事からです。
ひっくり返ったエアマットで2人死亡…緊迫した「富川ホテル火災」
(前略)
23日、消防当局と警察によると、前日午後7時39分頃、富川市遠美区中洞にある9階建てホテル8階の客室から火災が発生し、宿泊客7人が死亡した。
(中略)
死傷者の大半は発火地点とされた810号客室付近の8~9階の宿泊客だという。
このうち男女宿泊客2人は、8階の客室からホテルの外部1階に設置された消防エアマットに飛び降りる過程で死亡した。
富川消防署のイ・サンドン火災予防課長は現場ブリーフィングで「死傷者は8階と9階の客室内部をはじめ階段と廊下などで(主に)発見された」と説明した。それと共に「エアマットで飛び降りた男女2人は共に死亡したことが確認された」として「最初はエアマットが正常に広がっていたが、彼らが飛び降りた後にひっくり返ったと把握された」と明らかにした。彼らのうち1人が飛び降りた後、エアーマットがひっくり返ったが、後に続いて他の人が飛び降り、被害が大きくなったものと推定される。
(中略)
火災の原因は明らかになっていないが、当時810号の宿泊客はいなかったことが分かった。調査の結果、火災が起きる前にある宿泊客が810号客室に入って燃える匂いを嗅いではホテル側に「客室を変えてほしい」と要請したことが確認された。
64室すべてに基礎進化設備であるスプリンクラーが設置されなかった。当ホテルが竣工した2003年当時はスプリンクラーが義務設置対象ではなかった。
火災が発生したホテルの建物には計64室があり、火災当日には27人が宿泊したという。
(後略)
ソウル経済「뒤집힌 에어매트로 2명 사망…긴박했던 '부천 호텔 화재'(ひっくり返ったエアマットで2人死亡…緊迫した「富川ホテル火災」)」より一部抜粋
2020年に改正された建築物管理法では、可燃性外装材を使用したスプリンクラー未設置の3階以上の建築物の場合、宿泊施設に対しても、火災安全性能の補強義務を適用していました。
階数は今回のホテルを対象ですが、可燃性外装材では無かったからでしょうか、対応していなかったようです。