諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅為楽
(雪山偈)
と言っても今回の記事でご紹介するのは別の無常である。中国に無常という妖怪がいるのだ。妖怪というか、死神、獄卒の類いである。黒無常と白無常のコンビで動く。ようは人が寿命になると、閻魔王の命令で迎えに来るのである。

中国では非常にポピュラーだが、日本で知っている人は稀ですね。無常を詳しく書いたおもしろい本に出会ってしまったので紹介する。
今回の記事は無常の面白いビジュアルとこの本の紹介が目的。

作者のマニアックさには脱帽である。この異常なまで詳しく福建省のフィールドワークをしたこの本の前では何も言うことはないので、あとはwikiからの抜粋を載せておく。
* 白と黒の二人組である(白単体の場合もある)。
* 白は長身、黒は短身の凹凸コンビである。
* 高帽子を被っており、白の高帽子には「見吾生財」(我に出会えば財を成す)「天下太平」といっためでたい言葉、黒の高帽子には「見吾死哉」(我に出会えば死ぬ)といった不吉な言葉が書かれている。
* 白は傘・扇子・元宝、黒は魂を捕縛するための鎖を所持している。
* 白は口から長い舌を出している。
* 白は福を招く財神とされる場合もある。
* 勧善懲悪の倫理的神とされる場合もあれば、悪人に金品を与えて欲に溺れさせる非倫理的神とされる場合もある。
* 元々は人間だったが、善行や悲劇的死により、死後に神として祀られるようになった、という伝承(媽祖や関帝と同様の成神譚)がある。
* 冥界神のヒエラルキーにおいては下位の存在であり、近い位の牛頭馬頭らとともに、上位の閻羅王(中国語版)(閻魔大王)・東嶽大帝(太山府君)・城隍神らに仕える。
* 「無常嫂」などと呼ばれる妻とその子供がいる。
* 人間の巫者が無常の役割を代行する場合や、タンキーが無常を自身に憑依させる場合もある。
