会社の後輩がずっとパワハラで悩んでいた。無意識のパワハラっていうやつかなあ。上司はよかれと思ってやっていることがすべて裏目に出ていた。
その上司の10月の異動が決まり、よかったなと思っていたら、今日の帰りがけに声を掛けられた。
すっごい笑顔で。
すっごい笑顔で、上司が替わってもいまの仕事続けていける気がしないんですと。
どうしたらいいですかと。すっごい笑顔できいてきた。
思わず手を彼女の背中に当てて、そんなに笑わなくていいんだよ、といった。
次の瞬間、笑顔だった彼女の両目から大粒の涙がぽろぽろこぼれてきた。
上司の異動ではもうどうにもならないなと思った。
わたしは自分がメンタルで休んでいた経験から、
「あなた、わたしが休むって思ってなかったでしょ。そんなわたしでもだめなときはだめだった。お医者さんいっておいで。」
と語りかけた。
「もう、涙が止まらないんです。」
「泣いていいんだよ。家族のためにもお医者さんにいっておいで。」
彼女は頷いて戻っていった。
そうね。わたしもそうだった。涙が止まらなかったよ。
お願いだから、ちょっと立ち止まって。