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時空を越えろ――「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」10話レビュー&感想

© 創通・サンライズ

超越の「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」。第10話ではイオマグヌッソの恐るべき力が放たれる。マチュは時空を越えなければならない。

 

 

機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) 第10話「イオマグヌッソ封鎖」

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1.遠過ぎる暗殺

ジオンが建造していた「イオマグヌッソ」が遂に完成した。地球環境回復のため使われるというその巨大な装置の完成式典のため、キシリアとギレンは数年ぶりに顔を合わせることとなり……

 

跳躍の「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」。第10話は作品が一気に佳境を迎える回だ。出来事を把握するだけで息切れしそうな展開が続く今回、ジオンの建造した「イオマグヌッソ」は物語を把握する上でも欠かせない。ポイントになるのは「時空」だ。

 

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まず、多くの人が驚いたのはジオン総帥ギレン・ザビのあっけない退場だろう。過去・現在通して初めて姿を見せた彼はなんと、登場からわずか2分で妹キシリアに暗殺されてしまう。そして、2人の政治的対立は争いの一因だが主因ではない。

 

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キシリア「ダイクンの暗殺はよい。我々に大義があった。だが、総帥の父殺しを私は許せぬ」

 

キシリアがギレンを暗殺した一番の理由は、父デギンを殺された仇討ちにあった。彼女がギレンに会うのは5年前の葬儀以来だと言うが、彼女はその時からずっと復讐を心に誓っていたのだろう。すなわち、今回の暗殺はキシリアにとって「時空」を越えた暗殺である。

 

今回の話では時空、すなわち時間と空間を越えた描写が多々見られる。前回から少し時間が経過しているようでマチュは「ヒゲマン」「コモりん」と呼ぶくらいにシャリア・ブルやコモリと打ち解けているし、イオマグヌッソには地表からすら観測できる=空間的距離を無効化するほどの大きさがある。一方ギレンは戦争での罪悪感から別荘にこもりイオマグヌッソの式典会場へ来たことすら秘匿しているが、これは移動すべき時空からすら逃避する姿勢と見ることが可能だろう。

 

木星往還船での事故がシャリア・ブルを空っぽに変えたように、人は時空を越えた時大きく変わるものだ。そして、本作でもっとも遠い時空を越えてきたものは事件の中心にある。そう、「向こう側」からこの世界へやってきて今はイオマグヌッソの中心にあるもの――シャロンの薔薇だ。

 

 

2.時空を越えろ

シャロンの薔薇とは時空を越えた存在である。そう考えるなら、「キラキラ」が、その暴走現象であるゼクノヴァによってシャアやシュウジが姿を消したのは必然と言える。そして、その現象を利用したイオマグヌッソの恐ろしさも。

 

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キシリアの特命(事前に渡されていた手紙をそこで開けるのがなんとも「時空」的)に従いニャアンが起動させたイオマグヌッソは、なんと要塞ア・バオア・クーとそこに待機していた敵艦隊を眼前へ転送、粉々に砕いてどこかへ消し去ってしまう。月の向こう側にあった要塞や艦隊は文字通り時空を越えたのであり、「キラキラ」をそんなふうに使ってしまうイオマグヌッソは確かに悪魔の兵器だ。マチュはその発動を止められなかった=時空を越えられなかったわけだが、彼女にはまだもう一つ越えるべき時空がある。眼前にいる相手、そう、ジークアクスの2号機たるジフレドに乗ったニャアンである。

 

マチュは状況からイオマグヌッソを撃ったのがジフレドと判断したが、ニャアンがそれに乗っているとは想像もできていない。あれから彼女に何があったのか、マチュには知る由もないからだ。ニャアンも脱走以後のマチュについては知らないから、こんな場所に彼女のジークアクスが来るのは全くの想定外である。

 

シュウジが消えたあの日以来、マチュとニャアンは離れ離れになってしまった。それは実際に経過した時間よりもずっと長く、そして実際の空間的距離よりもはるかに離れた、摩訶不思議とすら言える遠さだ。イオマグヌッソでもこの遠さを越えることはできないだろう。けれど逆に言えば、だからこそマチュはその時空を越えなければならない。「キラキラ」が越えるのがただのパラレルワールドタイムリープだなんて、そんな話はあまりに夢がない。本作の「ニュータイプ」とはそんなつまらないものではないはずだ。

 

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マチュは時空を越えなければならない。それはニュータイプニュータイプとして生きられるための、いや、「キラキラ」を取り戻すための戦いなのだ。

 

 

感想

以上、ジークアクスの10話レビューでした。今回はいつもヒントにしているアバンから端的な答えは見つけられなかったのですが、シャロンの薔薇の出自などからテーマを考えてみると細々した要素は確かに最初から提示されていたのかなと思います。

 

残り2話あるならマチュとニャアンの戦いだけでは終わらなそうで、2人がMAV戦術を披露する展開なんかもあるんでしょうかね。終盤らしくなっていて楽しみです。

 

 

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