昨日掲題の写真展を見たので感想をメモ。会期は残り少ないが見ておくべきと感じた。
この時期だけ戦争と平和を考えるのもどうなんだという気もするが、一切何も考えないよりはマシだろうし、昨今の諸々を見ると、何かを考えずにはおられない側面があるように思う。また、仮に何かを考えるにしても、何も情報なしで考えたところで、思考が覚束ないものになりかねない。「学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆し」と古人もいうところである。そういうこともあり(?)、見に行ってみることにした。行ってみると、同様に考えた人が多いのか、単に夏休みだからか、チケット売り場は長蛇の列で、本展覧会もものすごく混んでいた。
入り口部分の2か所を写真に撮った。


文字情報や漫画(ぼくらの世代的には「はだしのゲン」等)等で頭で認識している内容はあっても、それを実際に被爆直後に撮られた写真等の形(ニュース映画等を編集したものも流されていた)を見ると、やはり衝撃度合いが異なるというのが偽らざるところで、「真を写す」という意味での写真の力というのを、改めて思い知らされた*1。この美術館の展覧会にしては珍しく、混んでいたのに、騒がしくなく、ほとんどの方が無言で写真を見ていたのも、展示されていた写真のもたらす衝撃ゆえのことではないかと感じた。
建物の被害もすごいとしか言いようがないし、写真で示された壊滅的な状況から回復して今に至っていること自体も驚きと言えば驚きなのだが、より印象が強かったのは、被爆した方々の様子を撮った写真の方で、爆発時の怪我等から回復しても放射線による被害で亡くなられる方の様子などのキャプションで淡々と語られているのが、ますます被害の凄惨さを感じさせた。
陳腐な言い方しかできないが、改めて、こういう事態が二度と生じないように、努力し続けることが重要と感じたし、そのためには、こういう形で、生の状況を写したものを見ておく必要があるのだろうと思う。そういう意味でも、こうした企画展は、長崎のものも含め、定期的にしておくべきものではないかと感じた。個人的には、悲惨な生々しい状況を見るのには、これまでは、正直なところ躊躇うものがあったのは事実だが*2、今回は足を運んでおいてよかったと感じた。