呟いたことを基に、目を通した範囲での感想を箇条書きでメモ。
- 巻頭言は「大人げない」の意味合いにニヤリとする。
- 法学のアントレ(法学×スポーツ)は、最後の一文に苦笑。サッカーは実体法で野球は手続法という指摘は興味深いがどうなんだろう…。
- 特集は閉塞感に挑む法哲学。
瀧川先生の短いイントロの後は木山先生の労働と人権。労働の捉え方を考え直す感じで、難しく感じた。
少子高齢化をめぐる正義は、文章が読みやすくてよかった(汗)。未来の技術の話がSFのように感じたがそれほど現状の技術から遠いわけではない(ようにみえる)ものがあるのも印象的。
苦情の正義は、何か釈然としない。
ジェンダー規範と社会変革は、話がややこしくなっているような印象。
法学部教育の「閉塞感」を打ち破るは、法哲学のポジショントークにしか見えなかった。
SNSと分断は、こちらのSNS利用経験からすれば、まあ、そうかも知れないと思う。
法哲学はやはり敷居が高いと感じる特集だった。 - 第214回国会から第216回国会までの主要成立法律は、こんな法律ができたのか、と思いながら読む。普段接しない分野の法律とかはどうしてもその程度の反応にしかならない。
- 不起訴合意の有効性は、学説と裁判例の動向の解説が興味深かった。
- 時の問題の公益通報者保護制度の概要及びその見直しに関する状況は、検討状況をフォローしていなかったので、簡潔にまとまっていて有用と感じた。詰まっていないところもあるようなので、改正までにはまだ時間がかかるのかもしれない。
- 講座。
憲法は選挙。「この「衝突」への対処は、各裁判所が法的機関としての真価・力量を問われる場面なのである」という指摘と、日本の司法への著者の評価には納得。
行政法は国家賠償請求権と国民国家。国家賠償請求権は国務請求権か、という問いは考えたことがない問いだった。
民法は民法709条の要件。潮見イエローでの記載が問題視されているのに、同書を受験で使っていた口としては驚く。
会社法の時計は、会社とは何か。商法と会社法との関係についての解説が面白かった。今回で連載は終わるが、単行本化を期待。できればもっと加筆の上で。
民事執行・保全法の考え方は第三者異議の訴え、民事保全総論。第三者異議の訴えのところは、こちらの土地勘不足(謎)でなかなか理解しづらかった。
近時の判例学ぶ刑法は、賄賂罪における職務関連性。ギリギリ詰めていくと難しいと感じるけど、他方で、一般人から見てわかりづらい解釈論になると行為規範としての機能との関係で問題ではなるのではないかと感じる。
刑訴の刑事手続における適正手続は、全体のまとめという感もあった。日本での議論の展開の概観が興味深い。 - 演習。
憲法は司法権の概念。憲法総論を踏まえた議論になるほどと思う。
行政法。義務付け訴訟。そんな感じだったなと思いつつ読む。
民法。契約不適合の後始末について、という感じ。やはり不勉強を感じる。
商法。組織再編に反対する株主の株式買取請求権。「公正な価格」の意義の整理はなるほどと思いつつ読む。考え方が分かったとしても、実際の計算が面倒そうだなと感じる。
民訴。訴訟に関する合意。ステップアップの問題が面白い。訴訟提起前にADRでの紛争解決を試みることを契約上義務付けているとなると、試みが不奏功だったことを示さないと当該義務の存在が妨訴抗弁となるような気がした。
刑法。賄賂罪。講座の記事ともつながるような感じがして良い。
刑訴。違法収集証拠の扱い。そういうのあったよねと思いつつ読む。
レポートの環境法。自然公園法という法律は存在すら知らなかったし、国立公園をめぐる、保護と利用の対立も知らなかった。 - 判例セレクト。
憲法のアイヌ先住権訴訟は、生活と経済活動の関係を指摘する解説での批判に賛成。
行政法のストーカー規制法4条1項の警告の処分性は、処分性の有無の検討方法についての解説での記載が勉強になる。
民法の被相続人の傍系卑属であり、かつ被相続人の兄弟姉妹の養子縁組前の養子の子である者の代襲相続の可否は、なかなかまれな事例だけど、解説での判旨の正当化は、なるほどと思う。
商法の株主名簿閲覧謄写仮処分命令申立事件における会社の不服申立てと株主総会の決議取消事由は、そういう制度なんだからそういう判断になるだろうなという感じの判旨と感じた。
民訴法の文化功労者年金法に基づく年金の支給を受ける権利に対する強制執行の可否は、解釈手法が興味深い。結論はまあそうなるんだろうけど。
刑法の「制御困難な高速度」の意義は、「制御困難」の意義の限定する理解がなされる背景にある問題意識が興味深く感じた。
刑訴の証拠開示命令請求の棄却決定に対する即時抗告提起期間の起算日は、被告人の利益を考えればそういう決定になるよなと思って読む。