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ロバート・キャパ 戦争@東京都写真美術館

掲題の写真展を昨日見たので、感想をメモ。

 

ロバート・キャパというと、戦争写真家として有名で、中でもノルマンディー上陸時のD-Dayでの様子を撮った写真(ややピンボケでぶれてもいるが、そういうことは問題ではない。)が有名で、写真美術館の壁面にも取り上げられている(真ん中のものがそれで、その左は上田正治、右はロベルト・ドアノー)。

とはいうものの、彼の写真をまとめてみた記憶はない。今回それなりの分量の写真が展示されるようだったので足を運んでみた。現下の情勢に鑑み、戦争に関係する写真をまとめて展示しているとのこと。写真自体はユニバーサルなうえ、全世界レベルで有名な写真家の展覧会であるためか、外国人の観覧客も多く、そうした方々はアプリでの外国語解説を見ながらゆっくりと見ておられた。

 

入口の写真の複製(プリントの展示されている展示室内は撮影禁止だった)。いずれも有名なもので、左から、演説するトロツキー、スペイン内戦で銃で撃たれて崩れ落ちる兵士、D-Dayの写真、一番右が地雷に触れて爆死する前に撮った最後の一枚とのこと。さすがにこれらはこれまでに目にしたことがあるものばかりだが。

 

展示された写真の量も多く、彼の活動を振り返ることができるほどであったが、戦闘シーンなどはそれほどなく、こちらの印象としては、戦争の被害の様子や戦禍の中でも続く一般の方々の暮らしを撮ったものの方が多かった気がする*1。非人間的なものを直截に写すよりも、非人間的な状況下でも続く人間らしさを写し取ることで、却って、戦争の非人間性が強調されるような、そんな気がした。今時だと携帯電話のカメラで、当時よりは、戦争の状況について、もっと鮮明な映像が、動画で撮ることができて、全世界にも直ちに発信可能ではあるが、映るものが生々しすぎて、非人間性がどこまで伝えられるのか、よくわからない気がする。そういう意味ではメディアとして進歩したのか、疑問なしではない。

 

写真の展示の合間に、彼本人の言葉や関係者の回想なども掲示されており、それを見ると、彼の誰にでも愛される人柄も伝わってくる気がした。戦争カメラマンとして失業し、失業し続けることを願う、大要そういう趣旨の彼の言葉が掲げてあったが、彼の死後70年が経過した今でもなお、その実現にはまだまだかかりそうで、道の遠さを改めて感じずにはおられない。

 

*1:それでも図録とかを買って手元に置くのは、気が重くなる気がしてできなかったが。




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