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どこへ向かうのか

例によってこちらの体感に基づく雑駁なメモ。異論があり得るのは言うまでもない。

 

契約を締結したものの、相手方が想定通りに履行しない、ということが続くと、損害賠償なども考えるが、それとは別に、契約内容の履行そのものが必要な場合は、締結済の契約を解除して別の相手と契約するか、というような議論が生じることはある。

 

法律論としては、そもそも債務不履行と言えるのかというのがまず問題となるだろう。契約書の文字面だけ見ていても、そうとまで言い切れるか、明確に断言できないこともあろう。契約書以外の資料を検討することが必要になることも多いだろう。

これと並行して契約書上の解除に関する条項を見ることにもなろう。無催告解除の条項があれば、それに該当する事情があるかどうかの検討をしてみて、それに拠れるのであればよいが、そうでない場合は、催告の上、治癒されないなどをもって解除ということになろう。それらの過程において不備が生じないよう、証拠を残すことを意識しながら動く必要があるのは言うまでもない。

 

上記のような話は、ある意味で当然かもしれないが、それよりも忘れてはいけないのが、解除してどうするの?ということと考える。もともとの契約を締結した目的は果たせないから契約を解除する、というのは理解可能だが、当の目的を果たすことを諦めていないのであれば、それはどうやって果たすのか、ということを考える必要がある。次の当てもないのに契約だけ解除しても、目的達成には近づくはずはない。何も進まないのだから。次の当てがないなら、現に契約している相手の尻を叩いて、何とか履行させるという手段が一応残っているはずのところ*1、それをせずにその選択肢を捨てるのは適切ではないだろう。もちろん、そのあたりをやってみて、思いつく手段を講じても埒が明かないというのであれば別だが*2

既存契約を解除して、別の相手と契約しなおすとなると、これまで相手にしてきた説明をやり直すことが必要になるのみならず、契約相手の選定からやり直すことになる。応じてくれるような相手がすぐに見つかるとも限らない。契約の履行が一定の期間内に完了することが必要になると、そのあたりのプロセスで時間を空費して、契約相手が見つかって契約したとしても、時間的に間に合わないという可能性も出てくる。

そういうことを考えずに解除だけ考えても、話は良い方向に向かわないと思う。自分たちのアクションが自分たちをどこに向かわせることになるのか、目的地に近づく方向に動くことになるのかはよく考える必要があると思う。

 

*1:どういう圧力をかければ相手が動くか、というあたりを考える必要があるのは言うまでもない。

*2:それ以前にそもそも相手に履行する能力がないということが判明する、ということもあるかもしれない。




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