
今回の確定申告は、提出が締切の3時間前だった。一見すると「ギリギリだ」と思われそうだが、実際はかなり余裕を持って進めた。本当に最後の瞬間に押し込むタイプの年とは違う。何度も見直し、内容を吟味してから出した。
「なぜ締切直前でも慌てなかったのか」。理由のひとつは、マイナンバーと電子申告の仕組みが定着し、システム全体が使いやすくなってきているからだと感じている。
住基ネットの頃から電子申告をしてきた
私は住民基本台帳ネットワーク(いわゆる住基ネット)の時代から、電子で確定申告をしてきた。しかもMacで申告する人は、当時はかなり少数派だったはずだ。公式にはMacにも対応と書いてあっても、落とし穴があった。
Appleは毎年秋にmacOSの大きなアップデートを出す。ところが確定申告の時期である2月時点では「Mac対応」と謳っていても、いま入っている最新OS向けの修正は、申告シーズンが終わる頃まで来ない──そんな年が長く続いていた。
Macだと毎年のように「ICカードリーダー」でつまずいた
Macで申告していると、毎年のようにICカードリーダーまわりの不具合で申告が進まないことがあった。2月末頃になると、詳しい人が独自の修正方法をブログに書いてくれるのを待ってから申告する、という年もあった。Safariを「64ビット版」ではなく「32ビット版」で起動しろ、と教えてもらった年度もある(いまの読者の方には馴染みが薄い話かもしれない)。
そうした情報が検索で見つかりやすくなるのが3月に入ってからということも多く、結果として「申告自体は締切ギリギリ」になりがちだった。当時は、その年のmacOS特有の回避策を調べるだけで2〜3日かかることも珍しくなかった。今のようにすぐに答えが返ってくる環境でもなかった。
有志の方が解決策を書いてくれるかどうかは、その年次第。Macだけに頼ると、申告まわりはとても不安定に感じた。そこで10年ほど前からWindowsのPCも併用するようになった。申告書さえ作れればすぐ提出できる環境を、別のマシンで確保するイメージだ。
いまはスマホからも、会計ソフトからも出せる
マイナンバーカードが普及したいまは、スマートフォンからでも確定申告できる。会計ソフトとつなげて、そのまま提出に進むこともできる。
かつては「本当にこの画面で送信していいのか」「途中で止まったらどうしよう」と、提出ボタンの前でドキドキしたものだが、「もう出せないんじゃないか」という怖さは、個人的にはかなり薄れた。
締切ぎりぎりでも、以前のような焦りだけは減った。仕組みの面では、よい時代になったと思う。
もちろん早めに出す方がいいのは当たり前ですが、なかなか気が向かないんですよね。
(※税務の手続きは年度や環境で異なります。不安なときは税務署や専門家に確認してくださいね。)