
昨年(2025年)の年末に、素人の私が作った業務システムがあります。
完璧ではありません。
予定通りに動かない部分も少しあります。
それでも、実際の業務で困らない程度にはちゃんと使えています。
最近、お客さんから「LINEとつながるともっと使いやすい」という声をいただくようになりました。
そこで今回は、その要望に応えるためのバージョンアップ作業を進めていました。
- もともとはメールでログインする仕組みだった
- LINEから入りやすくしたかった
- 設計も実装も、かなりAIに任せた
- AIを複数使っているのには理由がある
- 本当に時間がかかっていたのはAIではなく私だった
- 素人でも、現場で使えるものを少しずつ作れる
もともとはメールでログインする仕組みだった
このシステムには、もともと会員登録とログインの機能があります。
登録すると確認メールが届き、そのリンクを使って本人確認をする。
よくある仕組みです。
この方法でも使えなくはありません。
ただ、LINEを普段使っている人にとっては、少し面倒でした。
特に、LINEアプリの中からサイトを開いたとき。
そのたびにログインを求められると、やはり使い勝手がよくありません。
スマホにはパスワード保存機能もありますが、LINE内では操作しづらいこともあります。
このあたりは、実際に使う人にとって地味にストレスになる部分です。
LINEから入りやすくしたかった
そこで今回やりたかったのが、LINEからもっとスムーズに使えるようにすることです。
細かい技術の話はさておき、要するに
「LINEを使っている人が、できるだけ面倒なくサービスに入れるようにする」
ための改良です。
ログイン画面を何度もはさまずに使いやすくなるだけでも、体験はかなり変わります。
作る側はつい機能そのものに目が向きがちです。
でも実際には、
手間が少ないこと
迷わず使えること
の方が大事だったりします。
作る側からすると小さな改良でも、使う側からすると「面倒でやめるか、そのまま使い続けるか」を左右することがあります。
今回の改修は、まさにそういう部分でした。
設計も実装も、かなりAIに任せた
今回の作業では、設計の整理もコードの作成も、かなりAIに任せました。
私は本職のプログラマーではありません。
細かい仕組みまですべてを完全に理解しているわけでもありません。
その代わり、やりたいことを言葉にする。
既存のシステムを壊さない条件を整理する。
出てきた案の中から、どれを採用するか判断する。
そういう役割を自分が担っています。
コード自体はAIにかなり助けてもらいましたが、途中で何度やってもエラーが消えない場面がありました。
そんなとき、別のAIに切り替えたら一発で通ることもありました。
ここはかなり面白いところです。
AIは万能ではありません。
でも、1つで詰まっても別のAIだと突破できることがある。
人に相談相手が複数いると視点が増えるのと、少し似ています。
AIを複数使っているのには理由がある
作業中のスクリーンショットがこちらです。

左から Cursor AI、真ん中に Claude Code、右に Codex。
それぞれに役割を分けて使っていました。
「1つにまとめた方が効率がいいのでは」と思うかもしれません。
でも、実際には複数使うメリットがあります。
1つは、同じ問題でも違う答えが返ってくることです。
あるAIではうまくいかなくても、別のAIではあっさり解決することがあります。
もう1つは、利用量の上限があることです。
価格を抑えたプランでは、どうしても使える量に限りがあります。

上位プランはかなり高くなる反面、使える量は増えます。
しかし、そこまでヘビーに使うわけでもないので、今のところは複数のAIを必要に応じて使い分けるやり方が自分には合っています。
本当に時間がかかっていたのはAIではなく私だった
ただ、3つのAIを前にして作業していると、別のことにも気づきます。
実際にいちばん時間がかかっているのは、AIではなく私です。
プロンプトを入れる。
返ってきた内容を読む。
エラーを貼り付ける。
別のAIに聞く。
必要な部分をコピーペーストする。
この流れを繰り返していると、AIの方は先に答えを返して、次の指示待ちになっていることが少なくありません。
気がつくと、AIの方が先に仕事を終えて、私の判断待ちになっています。
つまり、AI作業のボトルネックは人間です。
AIが遅いのではありません。
何を頼むかを整理すること。
返ってきた答えを見て、何を採用するか決めること。
必要に応じて修正の指示を出すこと。
作業全体の速度を決めているのは、結局この部分です。
AIが仕事を奪うという話はよく聞きますが、実際に使ってみると、まず問われるのは人間側の整理力や判断力なのだと感じます。
速い道具を手に入れても、それをさばく側が詰まっていれば全体は速くならない。
今回の作業では、そのことをかなりはっきり実感しました。
素人でも、現場で使えるものを少しずつ作れる
それでも、こうして実際に動くものを少しずつ作れているのは大きいと思っています。
仕事の中で「こうだったら便利なのに」と思うことを、自分で形にしていける。
しかも今回は、お客さんの要望を受けて改善しています。
作って終わりではなく、使われながら育っていく感じです。
完璧なシステムではありません。
でも、現場で使えて、要望に応じて少しずつ良くしていける。
それだけでも十分大きな前進です。
数年前なら、こういうことはもっと専門家だけの仕事だったはずです。
今は、素人でもAIに助けてもらいながら、実用レベルまで持っていける時代になりました。
ただし、AIが全部やってくれるわけではありません。
何を作りたいのか。
どこが不便なのか。
どこまで直せば実用になるのか。
そこを決めるのは、まだ人間です。
今回のLINE連携は、そのことを改めて実感する作業でした。