1期目にトランプ氏が大統領と決まるや否や、安倍元首相がすぐにアメリカへ飛んでいって大統領就任前に面会し、ゴルフなどを通じて親密になり、日米関係をうまく維持出来たこともあり、今回もそれに倣って石破首相も早速に就任前にも、トランプ氏に会おうとしたが、うまくいかず、伸び伸びになっていて、就任後になってやうやく会うことが出来た。
政府が一丸となって周到に準備をして石破首相に会いに行って貰い、会談は何とか無事終えたようだが、その内容はトランプ大統領が選挙期間中に狙撃された事件を取り上げて、神が大統領を助けたなどとお袈裟なおべんちゃら言い、軍事費の増大などアメリカの喜びそうなことを言って持ち上げるばかりだった。
カナダを合併するとか、グリーンランドを買うとか、米国がガザ住民を強制移動させてアメリカが支配するとかの無謀な発言などについてはは一切触れず、アメリカのWHOや他の国際機関からの脱退など、ヨーロッパなどの国々の反対声明などがあるものまでも無視、日本として言うべきことは何も言わない結果に終わった。
トランプ大統領と並んで座った石破首相のおよそ似合わない、見るからに無理な作り笑顔が印象的であった。二国間のトップ同士の対等な会談というより、相変わらずの情けない宗主国の大統領と属国の首相との顔合わせであった。
「トランプの犬」と陰口されていた安倍元首相の場合には、祖父にあたる岸信介がCIAか何か知らないが、アメリカの裏社会と繋がっていたので、その線から特別の関係を築いたのであろう。ゴルフを利用してトランプに取り入っていたが、決して対等な付き合いではなく本当に「主人と犬」のような関係であったようだ。
一番記憶に残るシーンは、トランプと一緒にコースを廻っていた時のことである。安部首相の打った球が坂から落ちたのか、それを追った安部首相が坂から転落し、何とか回復しようともがいていた時、トランプ組はそれを助けるでもなく、待つこともなく、一団を引き連れてさっさと先に次のコースへ向かって行ってしまい、安部首相がそれを追いかけるシーンがテレビで放送されたことがあった。
アメリカのテレビの放送だったのだろうか。その後、同じシーンは二度と見れなかったが、この時ほど、トランプ大統領と安倍首相との関係、ひいては日米関係の本当の姿を見たと感じたことはなかった。
今回の石破首相のトランプ大統領との会談も、日本側の周到な準備とへりくだった対応で何とか無事済んだようだが、国民の目に日米関係がどのように映ったことであろうか。