先日年賀状の宛名を書いていて驚いた。ボールペンが固くて思うようにスラスラと宛名が書けない。元々悪筆と言われる方だったが、我ながらどうもより下手クソな字しか書けなくなってしまったようだ。文字列も真っ直ぐに揃わなかったりする。
歳をとって体がヨタヨタと不安定になり、転びやすくなったのと同様に、それよりも細かい指先の筋肉への微細な脳からの指令などは更に鈍くなってしまっているかのようである。
それにもう一つの原因は、最近は何でもパソコン任せで、ペンを持って字を書くことなどがすっかり減ってしまっているためではなかろうか。最後にペンなりボールペンで手書きで、纏まった文章を書いたのはいつのことだっただろうか。
最近は文章や手紙などは殆ど全て、何でもパソコンでキー入力してしまうので、直接手で文字を書く機会がすっかり減ってしまった。最後に手書きで文章を書いたのはいつだっただろうか思い出せないぐらいである。文字を手書きするといえば、日常生活の中での思い付きや、買い物などを忘れないためのメモを取る時や、せいぜい手帳の備忘録や日記の記録ぐらいしかないのではなかろうか。
しかもそんな時は、必要最低限のことを素早く書き留めるだけなので、後で自分さえ分かれば良いので、何でも良いから手近にある紙に乱暴に書き殴るだけなので、文字を書いているというよりも、悪筆を助長しているようなものである。
毎日のようにBlogを書いたり読み直したりしているので、文字はよく書いている方だと思うが、全てパソコンに頼っているので、手書きの文章を書く機会は殆どなくなっている。それも悪筆になった原因の一つに違いなかろうと自分を慰めている。
なおパソコンと言えばもう一つ、ついでに言えば、パソコンが用意してくれる漢字にだけ頼っていると、正しい漢字を忘れがちになってしまうようである。パソコンが選んでくれた漢字をチェックして選択するだけになってしまっていると、漢字の細かい点が分からなくなってしまい、いざ、その漢字を正しく書こうとした時に細かい点に惑わされることがある。
人は複雑なものを全体の印象や周囲との関連で理解し、認識しているものなので、時間が経ってしまうと、細かい点などを忘れてしまっていることが多いようである。