東京BRTのプレ運行(1次)の当初から、自動正着制御(縁石への幅寄せ)機能を持つ唯一の車両として活躍してきた「R001」号車の運用が終了したことが、2026年3月13日に発表された。単なる輸送機関としてではなく、未来機能を搭載し夢を見せてくれた車両だった。節目として振り返りたい。(2026/03/14)。

東京BRTからの運用終了告知
東京BRTのプレ運行の当初から活躍してきた「R001」号車の運用終了が2026年3月13日に発表された。R001号車はトヨタの燃料電池バス「SORA」をベースにした車両で、自動正着制御を持つ車両として東京BRTの運行開始当初から活躍した。
🚌おしらせ🚌
— TOKYO BRT【公式】 (@TOKYO_BRT) March 13, 2026
いつも東京BRTをご利用ありがとうございます
先般ご案内の燃料電池バスSORA『R001』号車(足立231い10-01)ですが先日運用終了いたしました
多くの方に足を運んでいただきありがとうございました🙇♂️
当社では他にも沢山のバスが運行中です
これからも皆様ご利用お待ちしております#東京BRT https://t.co/wir59JvIQC pic.twitter.com/IiSg9sCy7c
R001号車はどんな車両だったか
当時の記事(末尾リンクより)によると、当時東京BRTが運用するSORA9台の中で唯一、自動正着制御機能を持った車両だった。
2021年10月。自動正着制御モニターに参加
当時参加した体験会の流れを振り返る。
自動正着制御は、車いすなどが乗務員のサポートなしでも乗車できる自動の幅寄せ技術。
テストのための正着用縁石やステップが停留所側に設置されていた。
テストでは通常の停車、手動による正着(縁石への幅寄せ)、自動運転による正着がテストされた。
通常停車:普段の停車
手動正着:手動運転で正着縁石にタイヤを擦り付け停車させる方法
自動正着:自動運転によりバス乗降口とバス停間の隙間を小さくする方法
通常停車の場合

・バスとプラットホームの間隔は水平方向は狭いものの、垂直方向の段差が数センチあって、ベビーカーや車いすの乗降は簡単ではない。
手動正着の場合

・段差は台のおかげでほとんどなかった。このレベルになると、ベビーカーや車椅子でもスイスイ乗降が可能だろう。正確に停車させるには運転士の負荷があるかもしれないと思った。
自動正着の場合

・バスとプラットホームの間隔は6センチ。垂直方向の段差はほぼなし。

どらったら!!が地元での実証実験提案
どらったら!が2020年11月に東京BRTに対し、弊ブログで下のような提案をしていた。それが実現したのはおよそ1年後の2021年10月だった。
(追記)東京BRTの中の人に提案(2020/11/14)
晴海BRTターミナルで「正着制御」の社会科見学をやったらどうでしょう。 対象は近隣の小学校(地元住民含む)。 先進技術を目の当たりにする機会ってあまりありませんし。
#678 晴海BRTターミナルで正着制御実証実験 2020年11月17日から - どらったら!!
これは嬉しかったなあ。
感想・まとめ
正着制御は東京BRTの大きなセールスポイントになると思っていたが、新型コロナの流行などをはさみ、実戦投入はされないままに終わってしまった。それでもR001は技術的な可能性を見せてくれた車両だった。
東京BRTの経営が軌道に乗り、こうした機能が標準搭載される未来が近く来ることに期待したい。
・・・
これも一つの節目だね。メモとして残しておく。