東京都足立区内を運行するコミュニティバス「はるかぜ」のダイヤ改正が2026年2月に実施された。AIを活用した運行最適化をしたということだが、足立区内の「はるかぜ」9路線中7路線は2026年度までの3カ年の「路線維持事業」の途中にあり、結果によっては路線維持に重大な判断が必要になることが示唆されている。ダイヤ改正の成果が注目される(2026/02/08)

※対象は2号と4号を除く7路線
AIを活用したダイヤ最適化のイメージ

・2024年9月から7路線の全車両に乗降センサーを設置して乗降者と遅延状況のデータを取得。
判明したこと
・特定経路で通勤時間帯に慢性的遅延。利便性低下や運転士の休憩確保に影響
・通勤、通院で特定時間帯・方面で需要が高まり、一部の便で混雑
対策:混雑緩和・遅延解消・労働条件の最適化
・乗降客数のデータからピーク時と非ピーク時の運転間隔を変更 混雑緩和
・遅延状況のデータから区間ごと、時間帯ごとの所要時間を調整 遅延解消
・改善基準告示を満たした労働条件に適合 運転士、バス車両の配置を最適化
改正後のダイヤの概要
新日本観光自動車路線 4路線 改正日は2月1日予定

①6号、11号線で通勤時間帯の運転間隔変更→遅延解消が見込まれる
②所要時間の変更により1日の運行便数が4路線で123便(−13便)となる
運転士の休憩時間確保など労働環境改善が見込まれる
日立自動車交通路線 3路線 改正日は2月16日予定

③運転士の勤務時間の増加を最小限に抑えながら、需要の高い時間帯と方面にピンポイント増便。利便性の向上が見込まれる
参考 「はるかぜ」路線維持事業の概要
はるかぜ9路線のうち7路線で3年間の「路線維持事業」が行われていて、各路線の維持継続が判断される。
・目的
コミュニティバス「はるかぜ」の路線維持に向け、区とバス事業者が連携して、利用実態にあった効率的運行を進める
・事業期間
2024年度〜2026年度の概ね3年間
・判断内容
各路線の事業継続の可否を判断する
・判断材料
バス運転士の確保状況
利用者数、収支率等の実勢
経費負担の妥当性
他自治体の事例 等
・・・
どらったら!!でも2024年3月に記事化していた。
(仮称)持続可能なコミュニティバス「はるかぜ」路線維持事業(足立区))
感想・まとめ
労働環境の改善と利便性の両立、そして運転士確保。これらの難しい課題にAIを活用したという話。路線維持がかかっていることから、足立区の強い危機感を感じるダイヤ改正という印象を受けた。

足立区ではデマンド交通の取り組みが始まっている。
江戸バスを福祉バス化した中央区は、コミュニティバスを今後どういう方向に持っていきたいのだろう。運行経費に目を瞑るなら、足立区に習って労働環境を維持しながらの効率化を図ったらいかがだろうか。
工夫が見られないのが残念。